園長です。
迷走する台風12号の被害はなかったものの、高熱の異常気象に右往左往しています。それにしても暑い。7月31日の「前夜祭」で幕を開けた300年の伝統と歴史がある「八戸三社大祭」。青森の「ねぶた」や弘前の「ねぷた」には知名度では及びませんが、国の「重要無形文化財」に指定されているこの祭りは、冬の「えんぶり」と並ぶ八戸最大のお祭りです。なかなか東北〇大祭りの常連には入りませんが、ユネスコの「世界文化遺産山・鉾・山車」の山車祭りの中にもしっかり登録されたのでこれから知名度は上がっていくと思われます。8月1日、昨日の「お通り」は強風のため、せっかくの山車が大きく展開することが出来ず残念でしたが、3日の「お還り」はその分も頑張ると思いますので見ごたえがあると思います。その見ごたえのある3日にはわが長坂保育園も参加します。年長と年中、それぞれの保護者と保育士、総勢108名が加わります。数年前から「根城・新組山車祭り」に特別参加させてもらっています。この町内の山車の責任者がわが園の父母の会会長さんだったため、とんとん拍子で話が進み、今では恒例になってしまいました。山車の引き子は年々少なくなっているようで、どこの山車組も引き子の募集には余念がないようです。そんな状況だったので山車組からは至れり尽くせりの対応をしてもらっています。小さいころから地元の伝統や歴史に関心を持ち、その行事に関わることは、子どもたちの心を大きく育ててくれます。地元で育ち、地元で育てていく行くことはこれからの少子化問題の解決にもつながるのではと考えています。
最近の暑さで「熱中症」が気になるところですが、保険にも入り万全の態勢を敷いています。一番心配なのは「園長」と言われました。本人も自覚しているのですが、昨年もバスから降りた途端、慣れない草履のせいで右足の薬指と小指が反乱を起こし、「攣って」しまいました。集合場所に着くまでの5分間、おろおろ、よたよたと歩き、子どもたちからは心配そうに「大丈夫?」と声をかけられやっとの思いでたどり着いたことを思い出します。顔で笑ってごまかしたものの顔と足の指が引き攣っていました。それでもスタートののろしが上がり、地獄の行進へと突入しました。最初「コムラ返し」で抵抗していた右足の指も、左足と結託して入れ替わり立ち代わり反抗していましたが、20分もしたらどうにか収まり、子どもたちのペースに乗ることができました。若いころは考えられないような年齢の衰え・・・もとい、年齢による体力の衰え・・・はかなくも実感してしまいました。昨年でああだったので今年はどうなることやら・・・。
年齢の衰えと言えば、さかのぼること2日前。7月31日に青森市で県保育連合会の主催する「キャリアアップ研修会」が2日間行われたのですが、その2日目の午後になんと私が講師となり3時間の研修を行いました。普段3時間も声を出すことが無いので2時間もしたら声がかすれ、目はチカチカ、足はガクガク・・・。本当に情けない姿をさらしてしまいました。少し前までは子どもたちを前に「紙芝居」を読んだり、絵本を読んだりして声も体も鍛えていたのですが、還暦を過ぎたあたりから、机にしがみつくことが多くなり、声を出すこともなくなってしまいました。(本人の名誉のために声を大にして言わせてもらいますが、事務の仕事が多すぎて子どもたちと遊ぶ時間が無くなってしまったのです。新制度が始まり各種調査、報告書を作成することが多くなり本当に大変なのです。)そんなわけで私も大変でしたが話を聞いていた県内の保育士たちはもっと大変だったのではないでしょうか。まあ、こんな状態なのでもう来年度は話は来ないと思いますが、本当にご迷惑をおかけしました。心からお詫び申し上げ、最後まで付き合っていただいたことに感謝申し上げます。
八戸三社大祭が終ると「お盆」です。お盆までが八戸では夏という認識です。お盆が過ぎれば秋が本格化してきます。私の大好きな「キノコ採り」も始まります。そうそう、8月の終わりころから、多目的子育て支援棟の建築に入ります。工期は年内を目指しています。園庭の隅にある「菜園」をつぶして建設しますが、工事中は駐車場が大変混雑すると思われます。対策も考えていますが、ご協力よろしくお願いいたします。使い勝手の良い多目的子育て支援棟にしたいと思います。ご期待ください。
さあ、明日のために今日は早む休むことにします。子どもたちがとても楽しみにしているお祭りの参加なので、私も弱音を吐かないよう頑張りたいと思います。ヨタヨタしている姿を見たら温かい励ましの言葉をかけてください。とにかく子どもたちに笑われないよう頑張ります。
門付けに来た山車組の方と記念写真を撮りました。わが園の「虎舞」も出陣しました。