ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

三峰山・煌めく霧氷 1 ~御杖村

2015-02-11 | 旅行
三峰山・煌めく霧氷 1 ~御杖村

              

 三峰山(みうねやま)は室生赤目青山国定公園に在する1235mの秀峰で、関西の雪山登山のメッカ。
 昨年、高見山山頂から、そのなだらかで雄大な山容を望み、来年は是非ともチャレンジしたいと思っていた。
 そして、それは図らずも実現した。
 榛原から霧氷バスで約1時間10分。
 登山口の「みつえ青少年旅行村」から往復約11キロ、約4時間のコースである。

 登り始めて、10分ほどで早くも、「転ばぬ先のアイゼン」を装着する。

              

 この日は昨年ほどの雪は期待できなかったが、歩を進めるにつれ、雪山の様相を呈してきた。

              

              

 やがて、霧氷の林を通り抜ける。

              

              

              

              

              

              

              

 光を浴びて白く輝きだす霧氷の世界。

              

              

              

              

 山頂近くの山小屋に到着する。

              

 東洋のマッターホルンと云われる高見山を望む。
 昨年はあの頂きから、こちらを眺めていたのだ。


              

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石清水八幡宮・鬼やらい神事 2 ~祭りと境内周辺

2015-02-04 | 旅行
石清水八幡宮・鬼やらい神事 2 ~祭りと境内周辺

              

              

              

              

              
 盛大かつユーモラスな「鬼やらい神事」。
 石清水八幡宮は九州の宇佐神宮、関東の鶴岡八幡宮とともに日本三大八幡のひとつにあげられている神社である。
 社名は、男山の中腹に涌き出ている霊泉「石清水」に因んだもので、全国屈指の厄除けの神社としても知られている。

              

              

              

              

              

              

              

              

 境内にあるエジソンの記念碑。

              
 
 八幡さんとエジソンにどのような関係があったかというと・・・

 試行錯誤の研究を進める中、ある日エジソンは日本からのお土産として研究所にあった扇子を見つけ、その骨を使って電球を試作してみました。
 するとその結果、電球の寿命は飛躍的に延びました。そしてその扇子の骨こそが竹であったのです。
 竹は繊維が太く丈夫で、長持ちするフィラメントを作るのに最適であったのです。
 その竹こそ、石清水八幡宮がある男山に生える真竹だったのです。(HPより)


 本殿へと続く石段としっとりとした八幡の町並み。


              

              

              

              


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当尾の里・石仏めぐり

2014-10-19 | 旅行
 当尾の里・石仏めぐり

             

京都府木津川市の当尾(とうの)の里は浄瑠璃寺や岩船寺がひっそりと佇み、多くの石仏達が行き交う人々を優しく見つめるように散在している。
 また、旬の野菜が並ぶ吊り店(露店)などがあり、四季折々の美しい山村の風景が楽しめる絶好の散策コースとなっている。

「フォトチャンネル」に編集しました。

当尾の里・石仏めぐり


 石仏散策のシンボルともいえる、「わらい仏」。
 蓮台を持つ観音菩薩と合掌する勢至菩薩を従えた阿弥陀仏。
 夕陽の中にたたずむ、やさしい微笑みをたたえた姿は微笑ましいものがある。


            

            

 懐かしい日本の原風景を思わせる石仏散策コース。
 一袋100円の無人露店は当尾のシンボル。            
 




            

 あたご灯籠。
 三叉路に建つ形式にとらわれない変わり燈籠で、愛宕神は火の神様(火伏せ)を司っている。

            

 カラスの壷二尊(阿弥陀・地蔵磨崖仏)
一つの岩に阿弥陀如来坐像と、面を変えて地蔵菩薩立像が彫られている。
 阿弥陀仏の横に線彫灯籠は、火袋を彫り込み、そこへ燈明が供えられる。

            

            

 一願不動(岩船不動明王立像)
ただ一つだけのお願いを、一心にお願いすれば、叶えてくださるという一願不動さん。 高さ1.2mほどで右手には剣を持ち怒った顔をされている。

            

 大門石仏群。室町時代の作と云われる。
竹藪の中や細い山道にあった石仏、石塔などを集めて安置しなおしたもの。
 双体仏や石龕仏、六字名号板碑や五輪板碑などがあり、変化に富んでいる。

            

            

            

            

 六体地蔵(岩船墓地六地蔵石龕仏)
死者の霊が六道(地獄、餓鬼、畜生、阿修羅、人、天)に迷い苦しまないように、それぞれの道に地蔵菩薩が救いの手をさしのべてくれている。
 墓地の入口に、この地蔵があり、危うく、コースを外れ、墓地の中で迷うところだった。
 
            

             

 浄瑠璃寺は、薬師仏とそれをまつる三重塔、阿弥陀仏九体とその本堂、宝池を中心とした庭園が平安時代のまま揃っている唯一の寺。
 浄瑠璃寺本堂、三重塔、九体阿弥陀如来像、四天王像(※多聞天、広目天)が国宝で、この日は重文の吉祥天女のご開帳日であった。 

 紅葉の名所で、11月には錦秋の世界へと変わる。

            

            

            

 秋明菊やホトトギスなど旬の花が咲き乱れていた。

            

            

            

 フォックスフェイス畑を見つけた。まさに“狐の顔”。


            


               
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堺旧港・散策 ~龍女神像と旧堺灯台

2014-09-18 | 旅行
堺旧港・散策 ~龍女神像と旧堺灯台

             

 堺港は、古来より天然の良港として栄え、中世の頃には南蛮貿易などで世界各国と交流する貿易港に発展した。
 また、近代では海浜リゾート地として水族館などでにぎわいを見せた時期もあったそうだ。
 往時の面影を偲んで、散策してみた。

 まずは毎月第2日曜に開催されている、「堺旧港観光市場」。
 堺魚市場を中心に屋台が並び、海鮮丼や漁師の天ぷら、アセアン料理などが人気だ。

             

             

 港のシンボルが北波止突堤の龍女神像である。
 像の高さ10m、台座の高さは16mと、かなり大きな像である。
 港周辺のフェニックスと船が織りなす光景はちょっと、エキゾチックだ。

                          

             

             

 この龍女神像。手に玉を持っていらっしゃるのだが、ボウリングをしているように見えて仕方がない。
 視線も遠くのボウリング場のピン看板を狙っているようだし。

             

              

 水門があったが、東日本並みの津波が来たら、ひとたまりもないらしい。

             

 南蛮貿易を偲ぶ絵が工業地帯の壁に描かれていた。

                

 堺港のもうひとつのシンボルが木造洋式、六角錐型の「旧堺燈台」である。
 明治10年(1877年)に建設され、昭和43年(1968年)に役目を終えるまで約1世紀もの間、大阪の海を照らし続けた。
 建設当時の場所に現存する木造様式燈台としては日本最古のもののひとつで、昭和47年(1972年)に国の史跡に指定された。

             

 大浜公園のあたりは幕末、黒船来航を警戒して、砲台が並んだお台場でもあった。
 また、近世のリゾート地の面影を垣間見ることができる。

             

 国土地理院認定の日本一低い山、蘇鉄山(標高6.85m)、が慎ましげに聳える。
 ラジオ塔や相撲場など、スポットも事欠かない。

             

             

 デュランタの紫が美しく咲き乱れていた。


             

             

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大阪市立自然史博物館 ~少年たちの憧憬

2014-08-09 | 旅行
 大阪市立自然史博物館 ~少年たちの憧憬

              

 長居公園の一角にある「大阪市立自然史博物館」。
 エントランスには、ナガスクジラの巨大な骨格見本が宙を舞い、圧巻である。
 かつて、大阪湾は生駒山間際まで広がり、クジラが回遊してきたという。

              

              

              

 館内に足を踏み入れると、大阪に棲息していたという、ナウマンゾウとオオヘラジカのお出迎え。

              

              

 彼等だけではない。ワニまで棲息していたようだ。

                           


 ティラノサウルス(T-REX)に、プテラノドン、ステゴザウルスにトリケラトプス。
 今でも、空で言える、恐竜たちの名前。
 恐竜は少年たちの憧憬の的。
 しばし、古生代にタイムスリップできる、博物館である。


              

              

              

              

              

              

              

              

              

              

              


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舞洲・ゴミ処理施設 ~奇想天外な建物

2014-07-03 | 旅行
 舞洲・ゴミ処理施設 ~奇想天外な建物

              

 USJに隣接する、人工島「舞洲(まいしま)」の玄関口に異様な建物がある。
 大阪市環境局の舞洲工場(ゴミ処理施設)である。
 オーストリア・ウィーンの世界的芸術家「フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー氏」の設計によるという。
 その奇抜なデザインは人目を引くのを通り越して、異様でさえある。

               

              

              

              

              

 ゴミ収集車がひっきりなしに吸い込まれていく。
 それがなければ、ゴミ処理施設とは、とても、思えない。

              

 舞洲工場の向かいには、同様の建物、汚泥処理施設「舞洲スラッジセンター」がある。

              

              

              

                           

 以前から、是非、内部の見学をしたいと思っており、前日に電話したのだが、「10日前の予約しか、受け付けない」とのことで、泣く泣く外観だけの撮影となった。
 両建物で総工費1409億円。
 「ハコもの行政の失策の象徴」として、今まで相当、叩かれてきたが、超高温処理ができる最強の焼却施設を完備、最強の下水(汚泥)処理をも完備し、東日本大震災のガレキ処理もしたそうだ。
 また、廃棄物を燃やした際に得られるエネルギーを利用したタービン発電機により、工場内で使用される電力をまかない、余剰電力の売却により毎年数億円の収入を得ているという。
 
 市民の理解を得るためにも、見学者の受け入れ体制を、もっと、柔軟にしてもらいたいものだ。


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伏見稲荷大社 ~朱色の神域

2014-06-15 | 旅行
 伏見稲荷大社 ~朱色の神域

              

 全国に約3万社ある稲荷神社の総本宮、伏見稲荷大社。
 商売繁昌、五穀豊穣、開運の守護神として有名で、正月には多くの参詣者が訪れる。

              

 堂々たる「一の鳥居」。
 なにしろ、鳥居とお稲荷様がいっぱいの伏見稲荷大社。

              

              

              

               

 本殿背後には「千本鳥居」と呼ばれる朱色の鳥居のトンネルがある。
 左右二手に分かれている。

              

              

              

 お稲荷様の絵馬。様々なお稲荷様が並んでいた。

               

 千本鳥居の終着、奥社奉拝所から、更に鳥居のトンネルが続いている。

               

 やっと、朱塗りのトンネルを抜けたかと思うと、またしても、鳥居。
 熊鷹社から、さらに上まで、鳥居は続く。
 稲荷山全体が朱色の神域となっている。
 それにしても、おびただしい数の鳥居。
 鳥居の数を調べた人によると、人がくぐれる鳥居は3381基であったという。

              

              

 ここまで、来ると辺り一面に漂う「気」が明らかに異なっていることがわかる。
 パワースポットと云われる所以だろう。

              

              

 修学旅行らしき中学生が「犬が何かくわえとる!」と叫んでいたが、帰り道、ころぶかなんかして、きっと、バチが当たるだろうと思った。

              

              

              

 参道では、狐ならぬ、猫にたびたび、遭遇した。
 何と猫の多い神社であることか。

              

              

 久々の伏見稲荷大社の参拝だった。
 

             


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世界遺産・高野山 ~壮大なる祈り

2014-05-29 | 旅行
 世界遺産・高野山 ~壮大なる祈り

              

 高野山は平安時代の弘仁10年(819年)頃より弘法大師、空海が修行の場として開いた高野山真言宗、ひいては比叡山と並び日本仏教における聖地である。
 現在は「壇上伽藍」と呼ばれる根本道場を中心とする117ヶ所の寺院と宿坊、大学などによる宗教都市を形成している。

 辺り一帯に漂う清冽な空気は、標高1000mの高さのせいだけではない。
 この地を訪れるたび、何か厳粛な気分になってしまうから、不思議だ。

 高野山の入口となる大門。

              



 中心となる根本大塔と壇上伽藍、周辺。

              

              

              

              

              

 高野山に古くから伝わる高野槙(こうやまき)。
 高野豆腐が有名だからといって、食べ物ではない。
 弘法大師空海が花の代わりに高野槙の枝葉を御仏前に供えたと云われている。
 そのため、高野山では御仏前に他の供花と一緒に、若しくは高野槙だけを供えるのが古くからの慣わしとなっている。

              

 高野山からスカイラインを通って、龍神温泉に抜けることもできる。
 途上の「ごまさんスカイタワー」。

              

              

 奥之院までの参道は、おびただしい数の墓所や供養塔、石廟がある大霊園の中を通る。
 企業の墓だが、ロケットの慰霊碑があって、何?と思ってしまう。

              

 武田信玄、上杉謙信、伊達政宗、石田光成、明智光秀、千姫、親鸞聖人、浅野内匠頭などの墓所や供養塔があって、厳粛な雰囲気ながら、歴史好きにはたまらない。
 信長や秀吉も眠っている。

              

              

 やがて、参道は弘法大師御廟へと続く。(TOP写真)

              

              

              

              

              

              

 「同行二人」とは、優しい言葉だと思う。


              

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京都・東山花灯路 4 ~清水寺と八坂の塔

2014-03-22 | 旅行
 京都・東山花灯路 4 ~清水寺と八坂の塔

             

 高台寺から清水寺にぬける道は京都らしい家並みが続き、風情豊かな17段の坂を上がっていく。
 一念坂、二年坂では、時折、街並みの隙間から東山のシンボル「八坂の塔」が垣間見える。
 この界隈には大正浪漫の画家・竹久夢二とモデルの彦乃が一時住んだことがあるそうだ。
 
 
             

             

             

             

             

             

 更に、産寧坂、清水坂を越えれば、清水寺に至る。
 何度も何度も歩いた記憶があるが、以前、訪れてからは、かなり時間が経っている。

             

             
             
 清水寺、到着。月を射るようなサーチライトが印象的。

             

             

             

 思えば、何度、この舞台から飛び降りただろうか。
 でも、今も生きているから、案外、大丈夫そう。
 もちろん、実際にではない。


             

             

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京都・東山花灯路 3 ~「狐の嫁入り」と「夢地蔵」

2014-03-21 | 旅行
 京都・東山花灯路 3 ~「狐の嫁入り」と「夢地蔵」

              

 古来より、「狐の嫁入り」に出くわすと縁起がいいと伝えられている。
 そんな巡行が人力車と提灯行列で再現されていた。
 なかなか、おもしろい企画だと思った。

              

              

              

 情緒ある、ねねの道を行く。

              

              

              

 「夢地蔵」はじめ、ほっこりする空間が広がっている。


              

              

              

              

              

              

              

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京都・東山花灯路 2 ~円山公園

2014-03-20 | 旅行
 京都・東山花灯路 2 ~円山公園

              

 花のない枝だけの姿なのに、この迫力である。
 円山公園の大枝垂を見なければ、京の花見は始まらないという。

 浅田次郎はエッセイの中で円山公園の大枝垂を「目に見える神そのものだ」と記した。
 その美しさが絶対的且つ、圧倒的であるからこそ、あらゆる人たちは自らの無力さを悟り、驚嘆し、讃美せざるを得ないのである。

 最後に満開の大枝垂を見たのは、もう10数年も前のことだったと思う。
 その前に立つと言葉さえ、もどかしい。
 
              

              

 青森のねぶた祭の原型とされる、「粟田大燈呂」が展示されていた。
 どれも4mあまりもある。
 何故、青森のねぶたが京都に繋がっているのだろう。

              

              

              

              

              

              

 レストラン「長楽館」は明治時代、煙草王と呼ばれた村井吉兵衛の別邸として建設された、100年を超えるお洒落な洋館である。


              

              

              

              

              

              

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京都・東山花灯路 1 ~光アートと月

2014-03-19 | 旅行
 京都・東山花灯路 1 ~光アートと月


              

 久し振りに京都・東山花灯路に出かけた。
 灯りと花の路に装った街角に戸惑いながら、戸張の降りかけた懐かしい町並みを散策した。
 まずは、祇園から東山を目指す。

              

              

              

 青蓮院、知恩院界隈も昼間とは全く趣を変えていた。

              

              

              

              

              

 いつからだろう。京都によそよそしさを感じるようになったのは。
 学生時代を過ごした町なのに、今や、すっかり、異邦人になってしまった。
 きっと、京阪電車で来たからだろう。
 東山にある墓参りを含めて、京都にはよく来るが、いつも車だから、いまだに地下駅になった三条や四条に馴染めない。
 きっと、そうにちがいない。
 青春が遠くなったなんて、きっと・・・そんな筈はない。

 なんて、思いながら、歩いているうちに、いつの間にか円山公園まで来ていた。

              

              

              

              

              

              

              

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EXPO’70パビリオン ~時空回帰

2014-03-06 | 旅行
  EXPO’70パビリオン ~時空回帰

              

 万博記念公園内に当時のまま、唯一、残されていたパビリオンである「鉄鋼館」。
 長く閉鎖されたままであったが、「EXPO’70パビリオン」として復活している。

 この3月より、鉄鋼館の内部施設「スペースシアター」が当時のままの演出で公開されるということで、久し振りに訪れた。

              

 斬新というか、奇抜というか、個性的なパビリオンがひしめく中にあって、鉄鋼館は「昔の保険センター」のような地味な建物であったが、内部はプロデューサー武満徹氏による当時の世界最新鋭の音響システムとレーザー光線のショーを備えたホールがあった。

              

 ショーが始まると、まざまざと当時の記憶が甦ってくるから、不思議だ。
 あの頃、私は万博マニアの少年だった。

              

              

 千里丘のEXPO’70会場は、今では考えられないようなパワーに溢れた空間だった。
 すべてが右肩上がりで、退潮することなど、考えられなかった時代。
 すべてが限りなく進歩していくと信じられていた時代。

 ソ連館や西ドイツ館、ビルマ館など、21世紀生まれの人からすれば、どこの国?と思うだろう。

              

 シンボルであった「太陽の塔」の作者、岡本太郎のイメージ空間。

              

              

 「太陽の塔」自体もパビリオンで、現在は未公開ながら、今後の再開も計画されているそうだ。
 内部の「生命の樹」のモデル。

              

              

 電気自動車や缶コーヒー、LANなどは、この万博を契機に世に出たと云われている。
 
              

 万博コンパニオンのユニフォーム。
 彼女らも、今やおばあさん!? 時の流れは時として無情だ。

              

 そして、私は、はたとして、立ち止まる。

 人類はあれから、本当に進歩したのだろうかと。

 技術革新は確かにあった。
 それがイコール進歩ではないことを当時から気づいていたはずだ。
 だからこその「進歩と調和」。

 にもかかわらず、表面的な便利さに流され、世渡りの術に長け、それを進歩と勘違いしている輩の何と多いことか。
  


               


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司馬遼太郎記念館 2 ~菜の花の空から

2014-02-10 | 旅行
 司馬遼太郎記念館 2 ~菜の花の空から

              

 記念館では司馬遼太郎が少年の頃からあこがれ、空想をかきたてたモンゴルをテーマにした企画展が開催されていた。
 「街道をゆく モンゴル紀行」執筆の際、取材にも出かけたというが、大戦末期、学徒動員で満州の戦車部隊にいたというから、この地との拘わりは深かったに違いない。
 
 特にゴビ砂漠は「日常の覊絆からにわかに解き放たれ、ひろびろとひろがる無償の理想的行為の可能な世界」として、思い入れは強かったようだ。
 そこで、司馬遼太郎は、強く匂う草、満天の星、真紅の光が濃紺の天を縦横にかけめぐるごとくの日の出(↑画像)、砂丘、ラクダや馬の放牧などといった大自然を満喫する。

              

              

 「昔は国境なんて、なかった。」遊牧民の古老がつぶやいた。

              

 モンゴル民族衣装が並ぶ展示場。

              

 国民的作家と云われる司馬遼太郎には誰もが一度は遭遇したであろう。
 私も多感な頃、ご多分に洩れず、「竜馬がゆく」を皮切りに数々の司馬作品に夢中になった。
 彼の歴史小説は史実に基づいているとはいえ、創作であるから、すべてを鵜飲みにはできないが、人生観を含めて、大きな影響を受けたことだけは間違いない。

              

              

              

 その中でも、印象深い「菜の花の沖」は彼の命日名「菜の花忌」の所以ともなった物語で、もう一度、読み直して、高田屋嘉兵衛と再会したいと思った。

              

               

 自宅の書斎の前では菜の花が満開であった。

              

              

 司馬遼太郎は今でも空の彼方から、大好きだった菜の花を見つめている。
そして、世に棲む日々を懐かしんでいるに違いない。
 そんな気がした。

 2月12日は「菜の花忌」である。


              


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大阪歴史博物館 ~タイムスリップ・ミュージアム

2014-02-01 | 旅行
 大阪歴史博物館 ~タイムスリップ・ミュージアム

 久々に訪れた「大阪歴史博物館」。束の間のタイムスリップを楽しめる博物館である。

               

 エントランスホールからエレベーターで一気に10階へ。
 そこはもう奈良時代の難波宮の大極殿。

              

              

              

 すぐ向かいには、その難波宮の大極殿跡を望め、臨場感に溢れている。

              

 エスカレーターで9階に降りると、秀吉のまちづくりに始まり、天下の台所の時代 へと進む。
 すぐ横には大阪城が控え、歴史を身近に感じる。

              

 水都の繁栄が伝わってくるようだ。

               

              

              

 圧巻なのは、中世の街並みのジオラマ展示。
 時代の息吹が聞こえてきそうだ。

              

              

              

              

 「文楽人形」大阪文化が花開いた時代。

              

               

 江戸時代の寛政年間に製作された御座船地車。
 見事な彫り物に目を見張る。

              

              

              

 10階からつづく時空の旅は、7階で終着へ。

 大正末期~昭和初期にひときわにぎわった心斎橋筋、道頓堀などの街角を、大きさ、雰囲気そのままにきりとってリアルに再現されている。

              

              

              

 阪神梅田駅も当時のまま、再現されていた。


              

              

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