妖怪書家・逢香(おうか)さん個展 ~妖かしの瞳
猿沢の池近くの「ホテル天平ならまち」で妖怪書家・逢香さんの個展「現代の妖怪を描く展」が開催されている。
逢香さんは奈良教育大学で書道を専攻。
在学中に江戸時代の小説本「草双紙」の挿し絵に描かれた個性豊かな妖怪たちに魅了され、墨と筆を使い模写を続ける一方でオリジナルの妖怪も描くようになり、現在は「妖怪書家」として活動している。
逢香さんが描く現代の妖怪は「互いに認め合って自分も認められる妖怪」で生き辛い現代を巧みに風刺した添え書きも魅力的。
私も「人間の心に潜む妖怪の方が、ある意味、本物より怖い」と感じており、観覧していると共感するものが多い。
私が初めて、逢香さんを知ったのは、昨年、ワンダースターで「アマビエ」を描いたとき、参考にさせていただいたのが、キッカケ。
全長3mの大作「般若」。
鳥獣戯画を彷彿とさせるようだ。
こちらは妖怪ではなくて、逢香さんの瞳。魅力的な”妖かしの瞳”である。
この瞳を何処かで見たと思ったが、どうしても思い出せない。
記憶中枢を総動員した結果、今、やっと、思い出した。
昨年秋の「東大寺参詣」!!
天平行列で聖武天皇の女官役をされていたのですね。 バックナンバーどうぞ。「東大寺参詣①∼④」