「ボヘミアン・ラプソディ」 ~”伝説のワンダラー(彷徨人)”
この映画は、単なるサクセス・ストーリーではない。
一人の彷徨人(ワンダラー)の魂の遍歴の伝記である。
そのころ、クラスの仲間たちは、ディープ・パープルやレッド・ツェッペリンなど、ハードロックに夢中だった。
私はあまり、ロックを聞かない、わからない人だったので、彼等の話題にはついていけなかった。
が、そんな折、突如、登場したクイーンはポップでメロディアス、そして、オペラを意識したという煌びやかなサウンドで私を魅了した。
クイーンは、いつの間にか、私のお気に入りロックバンドとなっていった。
特に「ボヘミアン・ラプソディ」は一度、聞いたら忘れられないユニークなコーラスが印象的だった。
当時としては、珍しい多重録音を駆使したものだということが、映画中、エピソードとして、出てくる。
「ドンドンパ、ドンドンパ、ドンドンパ・・・」観客とアーテイストが一体となる「ウィー・ウィル・ロック・ユー」。
初めて、聞いた時の胸の高まり、高揚感は、今も変わらない。
そして、なんといっても、ラスト21分にも渡るライブ・エイドのシーンは感動的だった。
「レディオ・ガ・ガ」や「伝説のチャンピオン」といった名曲が披露される。
それらの歌詞がフレディの愛の苦悩やエイズに冒された心情を吐露していることに誰もが気付いて涙するのである。
時代は、まだまだ、LGBTに寛容ではなかった。
ちなみに、”ボヘミアン”はチェコの地名であるが、彼の地に世界を放浪するジプシーが多かったことから、彷徨人を意味する。
You are not alone.
All right.
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