なら瑠璃絵・逍遥 ② ~大仏さまの眼光
いつもの散策コースの東大寺も幻想的な光に浮かび上がって、いつもと違う表情を見せていた。
南大門の金剛力士像。口を開いた阿形・口をへの字に結んだ吽形は相変わらず、ものすごい形相で立ちはだかる。
吽形は定覚と湛慶、阿形は運慶と快慶が主に担当したと言われている。
南大門を抜けると、今度は鏡池が見事なリフレクションを魅せる。
そして、中門には、持国天、多聞天が守護する。
いつも思うのだが、この金網、何とかならないか。
そして、国宝の金銅八角燈籠。
音声菩薩(おんじょうぼさつ)が、鉄格子と唐草文様の透かし時の上に浮彫で表されている。
久々に大仏さんのお顔を見た。今日は何故か、眼光が鋭いと思った。
コロナ禍の中、その眼差しで何を見られているのだろう。
帰路の仏教美術資料研究センター(旧奈良県物産陳列所)。こちらも、いつもと違う表情。
興福寺の五重塔も、しかり。