鎌倉大仏・悠久の時空を見つめて ~鎌倉 Story ⑬
鎌倉大仏は浄土宗の寺院「高徳院」のご本尊で、正式名称は「国宝銅造阿弥陀如来坐像」、昭和33年(1958年)に国宝に指定されている。
1185(文治元)年に鎌倉幕府が成立すると源頼朝の発案で直ちに京都や奈良に倣ったまちづくりが進められた。
鶴岡八幡宮を中心に道が開かれ、幕府の周囲には御家人たちの屋敷、そして仏教による国家鎮護のために寺社が、四方に配置されていった。
その象徴が大仏だった。
初めの木造仏は天災などの理由で失われ、代わりに耐久性のある金銅仏が造られたというのが、現在の定説になっている。
大仏殿は高さ40mにもなる巨大な建物だったというが、15C末の「明応の大地震」による津波で流され、以後、鎌倉大仏は露坐(ろざ)となる。
日本の代表的な観光地だけあって、さすがに外国の方が多い。
確かに「美男」におわす。奉納・特大わらじ。
大仏さんの胎内に入ることができる。
まだ、紅葉も盛りのころだった。
かまくらやみほとけなれど釈迦牟尼は美男におわす夏木立かな 与謝野晶子