嵯峨野・厭離庵(えんりあん)・時雨亭 ~紅葉のころ
藤原定家が小倉百人一首を編纂したと伝わる「時雨亭」がある嵯峨野の厭離庵(えんりあん)。 〈諸説あり〉
紅葉時だけ公開されるという小さな隠れ寺である。
最初、「厭離庵」と聞いて、世を捨てた厭世家の庵かと勝手に思っていたが、「厭離」という言葉には「飽きることが無い」という意味があるそうだ。
この看板、ただのポスターかと思って通り過ぎた。
ところが、エントランスはこの路地裏の奥深くにあった・・・。
到達するのにグーグルマップを使うなかれ。
正面口でさえ、路地裏の奥にあるのに、わざわざ、猫が通るような遠まわりの裏道を教えられる。
小倉山しぐるるころの朝な朝な昨日はうすき四方のもみぢ葉(続後撰418)
【通釈】小倉山に時雨が降る頃、周囲の紅葉は朝ごとに濃くなってゆき、昨日見た美しい色も、これに比べれば薄かったのだと気づく。
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