嵯峨野さやさや直指庵 ① ~煌めく紅葉の隠れ寺
静かな竹林の中に密やかに佇む直指庵(じきしあん)は、正保3年(1646年)独昭性円(どくしょうしょうえん)が黄檗宗・禅の教え「直指人心(じきしにんしん / 自身の内面を直視し、本当の自分を把握すること)を旨として北嵯峨野に創建した草庵。
紅葉の休日ともなれば、雑踏と化す嵯峨野だが、観光中心地から、わずか30分ほど北へ外れるだけで静寂に包まれた庵に辿り着く。
かつて、女性のフォークデュオ "たんぽぽ"の名曲「嵯峨野さやさや」の中で、歌い込まれていた「想い出草」と言う旅人のノートがあった。
まるで、悩みを置き去るように旅人たちに綴られ続けたノートもコロナ禍のなか、あのころの想い出とともに何処かに封印されたままである。
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