平維盛・平家落人伝説の里 ~野迫川村
小・中学校のある野迫川村の中心地から、更に奥へ向かう。
ほどなく、その地名も「平」にある「平維盛歴史の里」に到着した。
折しもの、深い霧に包まれた集落は古の貴人を匿ったとされる平家落人伝説を彷彿とさせる。
平維盛(たいらのこれもり)は、平家の黄金時代を作った平清盛の孫であり、光源氏の再来といわれるほどの美貌の貴公子であったそう。
源平の戦いに敗れた平維盛は、熊野・吉野の山中を流浪の末、この野迫川村でその生涯を終えたと伝えられている。
生き延びて子孫を作った、那智の沖で入水した等、他にも様々な伝説が各地に残されているが義経同様、彼も中世日本のヒーローであったことは間違いない。
いきなり、限界集落と言われる現実を突きつけられた気がした。
里人が彼を偲んで立てたという維盛塚が小高い丘の上にある。
平維盛資料館の庭に咲く白椿に900年の時空を超えてみる。
野迫川村のラストは「野迫川温泉ホテルのせ川」である。
更に、かわらび川の上流を目指して、曲がりくねった道を行く。
私はアルカリ泉のファンであるので、PH10を超えるという「野迫川温泉」には興味津々である。
結果、山間のいで湯ということで風情はあったが、アルカリ泉特有のぬるぬる感は期待ほどではなかった。
<番外編>
帰途は久々の龍神スカイライン。アジサイ園で休息を取る。思えば、今日は午前1時のスタートであった。
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