太陽神への軌跡 ~展覧会 岡本太郎 ③
太郎は芸術を特定の閉鎖空間だけで保持するのではなく、広く一般大衆と共有しようとする。
「本職は人間だ。」はそんな彼の矜持ではなかったか。
そういう意味で大阪万博の「太陽の塔」は彼の芸術の集大成であったに違いない。
多くの作品が「太陽の塔」制作へのプロセスであり、軌跡であるような気がしてならない。
「太陽の神話」・・・初めて、モザイクタイルを用いる。太陽の顔が初めて出現した作品でもある。
「群像」
「子どもの樹」
「女神像」
「犬の植木鉢」
「若い太陽の塔」
「殺すな」意見広告・・・ベトナム戦争激化の中、ワシントンポスト紙に掲載。
もし、今、彼がいたら、どれほど怒るだろう。
近鉄バッファローズのデザインも彼作だった。
「NON」・・・何を拒絶しているのだろう。
そして、「太陽の塔」に辿り着く。
「太陽の塔」はご存知のように4っの顔を持つ。
現在・過去・未来。そして、4っ目の顔は地底にあり、時空を現す・・と勝手に解釈している。
きっと、何万年も経って、遺跡の中から「太陽の塔」が発見されたら、未来人はアステカの太陽神のように、これは神像だと思うだろう。
「太陽の塔」内部の「生命の樹」実物。
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