ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

ひらののオモロイはなし 2 ~『首地蔵』・全興寺

2013-03-06 | 平野ヒストリー
    ひらののオモロイはなし 2 ~『首地蔵』・全興寺

                     

                     首地蔵(全興寺蔵)

 元和元年(1615年)、大坂夏の陣のことじゃ。
 道明寺の戦で敗れた豊臣方の真田幸村は徳川家康に追われ、大坂へ退却する途中、平野に差し掛かったんじゃ。
「家康は自分らを追って、大和道(奈良街道)からの平野の入リ口、樋尻口にやってくるに違いない。」
 そう読んだ知将・幸村は樋尻口の地蔵堂の下に地雷を埋め、かまどの火を焚けば爆発するよう、仕掛けておいた。
 そうしたら、予想通り、家康は樋尻口にやってきて、地蔵堂のかまどを焚いたんじゃ。
 今まさに、地雷に火がつこうとした瞬間、家康は小便をもよおして外へ出てしもうた。
 「どおっかああ~んんんんん!!!」と大音響をたてて、地雷は爆発し、地蔵堂は吹っ飛んだが、家康は九死に一生を得たんじゃ。
 そのときの爆発でなあ、地蔵さんの首が、全興寺まで吹き飛ばされたそうな。
 じゃから、今でも、全興寺には、そのときの「首地蔵」が祀られておるんやでぇ。
 




 「どおっかああ~んんんんん!!!」“地球おはなし村”主催の平野ウオークイベントにて。(樋尻口地蔵堂前で)



 聖徳太子が建立した薬師堂が全興寺の草創とされ、その薬師堂から平野の町が形づくられていったと云われている。







 ムクドリがやってきて、柿をついばむ。
 ロウバイや山茶花が咲いて、ここが大阪市内だなんて忘れてしまうほど、こころ和む一角である。



 全興寺さんの地獄堂。
 閻魔様の前では思わず、頭を垂れてしまう。
(悪いことはできません。ご同輩!)



 悔い改めたあとは、地下の「ほとけのくに」でステンドグラスの曼荼羅に座って、瞑想しよう。

                 

 まるで、ジブリの世界。
 ペット供養の「わんにゃん堂」。

               

 
 境内のおもろい路地「おも路地」で日曜日に催される「あそび縁日」は地域の子供たちの遊び場。
 バイゴマや紙芝居などがあって、子どもたちも楽しそう。


               

「ひらののオモロイはなし」は48ページもあって、200円。
 全興寺で買えるんやでぇ。

               

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