ばくのメモ帳

『ばくのお宿』管理人の西みつのり、略して西みつのメモ帳です。ホームページに書き切れない雑多な情報を綴ります。

諸星大二郎原画展

2013年11月25日 | まんが
18日の月曜日は諸星大二郎先生の原画展に行って来ました。

柏スタジオ・ウーでの西島三重子さんのライブ終了後、この原画展に備えて宿泊は池袋にしました。駅北口からホテルまではゆっくり歩いても10分程度です。

原画展は10時開場なので、9時30分ころにホテルを出発しました。会場は西武別館2階ギャラリーです。けっこう歩きました。地下の連絡通路で西武デパートにつながっているようなので、地下に入りました。ところが、デパートが開くのも10時なので西武デパート地下も閉まっています。結局外に出て何とか別館にたどり着きました。

1階の無印良品もシャッターが閉まっていて、あたりをうろうろ。駐車場脇の通路からエレベーターに乗って、やっと会場入口に着きました。


10時5分ほど前だったので、入り口のドアはまだ閉まっています。他には誰も並んでいませんでした。10時まで1階で待っていた方が良かったようです。

会場入口です。ポスターが貼ってあります。




入場料は700円ですが、ミレニアムカードで500円になりました。チケットはなく、レシートのみでした。これは残念ですね。

2番目くらいに入場できたので、先着100名限定の非売品ポストカードを入手することが出来ました。これは毎日違うカードだったようです。この日のポストカードは「私家版鳥類図譜」でした。

会場内は撮影禁止です。入口にはまず諸星大二郎先生手書きの会場レイアウトの「原画」がありました。ほぼこの通り構成したということです。

続いて、様々な漫画家さんからのお祝いイラスト入りメッセージ色紙が並んでいました。とても個性豊かで、先生の原画に近い作品もあれば、吾妻ひでおさんや高橋留美子さんのイラストは、それぞれのキャラクターが諸星先生の漫画に登場したかのようでした。

「生物都市」をはじめとする200点以上の原画もすばらしかったし、美しいカラー原画もたくさん展示されており、時間の経つのも忘れるほどでした。

もう一度すべての作品を読み返したくなり、コミックスを読み始めたところです。残念だったのは図録がなかったことですね。これだけの展示会です。手塚先生の図録ほど厚くなくても良いですから、次の機会にはぜひ記念となる図録を発行して欲しいですね。

オリジナルグッズはクリアファイルを2種類(孔子暗黒伝と鵬の墜落)、ポスターカード2種(妖怪ハンター・六福神と海神記・豊玉姫)、ポストカード2種を購入しました。

隣のリブロ池袋本店書籍館4階のコミックフロアには原画展サテライトとして、「ヒトニグサ」の後半が展示されていました。ここでいただいた優待券です。続いて開催の吾妻ひでお原画展の優待券もいただいてきました。



午後からはタワーか観音埼灯台に行くことも考えていたのですが、結局国会図書館で調べ物をしてきました。
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いわしげ孝『上京花日』第7巻発売

2013年11月01日 | まんが

いわしげ孝先生の『上京花日』第7巻が発売になりました。コミックスの帯に記されているように、最終巻で遺作になります。

 


小学館ビッグコミックス 2013年11月4日初版第1刷発行

「・・・ご遺族の意向を尊重させて頂き、加筆修正はせず、
 病と闘いながら必死に描き続けた漫画を
 そのまま出版させて頂きました。」 とのことです。

巻末に「追悼いわしげ孝先生」として、片岡鶴太郎さんの特別インタビュー4ページが収録されています。(『ビッグコミック』2013.11.10号掲載)

また、特別収録作品「クズ鉄の街」「親父の目」「いつか親父になる日」の3編が収録されています。残念ながら初出のデータが掲載されていないのですが、絵柄から比較的最近の作品ではないかと思います。

※ウェブ上で探してみました。2006年から2008年にかけて『ヤングサンデー』に読み切りで掲載されたようです。(ブログ「情報中毒者、」など)

発売日は10月30日でした。すぐ近所の書店に買いに行ったのですが、置いてありませんでした。神栖市の書店に買いに行こうと考え、念のためにもう一度発売日を確かめていたら、なんとAmazonに予約注文してありました。すっかり忘れていました。

予約注文は発売日の翌日に届くので、昨日入手することができました。

このコミックスは『上京花日』の最終巻ではありますが、「最後の単行本」にしてもらいたくはないですね。まだコミックス未収録作品はたくさんあるので、ぜひ作品集の刊行をお願いしたいです。

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諸星大二郎『西遊妖猿伝』

2013年08月26日 | まんが
諸星大二郎「西遊妖猿伝」の連載が再開しました。これまでの『モーニング』から『月刊 モーニング two』に移っての新連載です。

現在、雑誌の購入は控えており、まんが喫茶で読める雑誌は購入しない事にしています。この雑誌についてもまんが喫茶で探してみましたが、あいにく置いてありません。

しかたがないので雑誌を購入する事にして近所の書店や神栖市の書店で探し、千葉市に行った時に三省堂カルチャーステーション千葉で探してみても、やはりありませんでした。

これで少し慌てました。そこで Amazon で探してみるとありました。ところが、「あわせ買い」プログラムとかで、2,500円以上まとめて買わないと注文できないとのこと。これでは年額3,900円を払ってプライム会員になっている意味がありません。

さて困りました。講談社のホームページで調べたところ、いくつかの事がわかりました。『モーニング two』は毎月22日が発売日であり、セブンイレブン受け取りの場合は送料無料で購入できるとのこと。

さっそくこれを利用して購入しました。


もう10月号も発売になっています。

25日の日曜日は横浜いずみ野に行く予定だったので、その時に東京で購入するつもりでした。しかし、25日は雨で出かけるのは中止、『モーニング two』も購入できませんでした。

結局10月号もセブンイレブン受け取りで注文してしまいました。

諸星大二郎さんの作品については、できるだけ初出の状態で持っていたいと思い、掲載誌をコレクションしていました。本が増えすぎて整理できない状況になってしまったため、現在は購入を止めているはずなのですが、買っていますね。最近の雑誌掲載作品です。

『ウルトラジャンプ』で「妖怪ハンターシリーズ 稗田の生徒たち(3) 夢見村にて-薫の民俗学レポート-」を連載。


平成12年11月号から平成13年3月号まで連載。このシリーズは時々『ウルトラジャンプ』に掲載されるので注意が必要です。

『ネムキ プラス』に「竹青」を連載。


平成13年創刊号(5月号)から第3号(9月号)まで連載。『ネムキ』が終了し『Nemuki +』に変わりましたが、内容は変わっていないようです。

『ビッグコミック』に「闇綱祭り」を掲載。


平成13年7月10日号に掲載。『ビッグコミック』の45周年記念特別読切シリーズの1作で、ビッグコミック登場は約40年ぶりとのことです。

『ビッグコミック』への作品掲載を見てみると、昭和49年に「女は世界を滅ぼす」が第12回小学館ビッグコミック賞の佳作となり、『ビッグコミック』7月10日号に掲載されています。

ほとんど同時期に「生物都市」で『少年ジャンプ』の第7回手塚賞を受賞し、7月29日号(31号)に掲載されました。こちらの反響が大きすぎて、ビッグコミックの方は影が薄くなってしまったようです。

ジャンプ系の雑誌には現在の『ウルトラジャンプ』まで掲載が続いていますが、『ビッグコミック』への連載は昭和50年の「真夜中のプシケー」(増刊1月号)、51年の「アダムの肋骨」(増刊1月号)くらいまでで終わっていました。


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懐かしの昭和30年代

2013年04月28日 | まんが
4月13日の土曜日は所用があり神田のホテルに宿泊しました。14日の日曜日、「蒲田行進曲フェスタ絆 2013」に行く前に少し時間があったので、神保町に行くことにしました。ホテルから歩いても大した距離はないので、ぶらぶら散歩しながら行きました。

多町二丁目交差点を左折し少し歩いていると、「江戸小物」の看板が見えました。神田にうゑださと士さんのお店があるのは知っていたので、注意しながら歩いていると、店の前にうゑださんがいました。

江戸小物のお店「神田三十四(さとし)堂」です。



うゑださと士さんは漫画家で、現在は昭和30年代をテーマにした子供遊びや学校生活、当時の風景画などを製作、展示会を開催しています。

以前、「Gペンクラブ」やバロン吉元先生の集まりでご一緒させていただきました。日曜日でお店は休みだったのですが、中に入れていただき、バロン吉元先生やみなもと太郎先生の話など、楽しい時間を過ごすことができました。

うゑださと士さんは昭和23年生まれということで、同い年であることがわかりました。現在取り組んでいる、昭和30年代の色紙画の原画や製作途中の作品も見せていただきました。

2009年には、日本漫画家協会の第38回協会特別賞を受賞されています。この時の大賞は西岸良平先生でした。また、2008年10月には『ちい散歩』で「神田を描く漫画家」として紹介されています。

授賞式の話やテレビ撮影の時の話も聞くことができました。そして昨年画集を出版されたということで、さっそく購入しました。



画集 うゑださと士色紙画展『下町のガキ大将!』愛育社 2012年5月20日初版発行 定価2000円+税

為書きもしていただきました。



絵はがきもありましたので、都電のセットを購入しました。


都電のセットを選んだのは、この「東京タワー」の描かれている絵はがきがあったためです。


このシリーズは現在も描きためている様なので、またお店にお伺いして、いろいろな色紙を見せていただきたいですね。東京に宿泊する時のホテルはいつも神田なので、本当に歩いて数分です。

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いわしげ孝先生逝去

2013年03月27日 | まんが

3月6日(火)、漫画家のいわしげ孝先生が逝去されました。

3月10日発売の『ビッグコミック』(3月25日号)では「作者療養中につき休載」となっていたのですが、この時にはもう亡くなっていたのですね。

次の4月10日号の発売日が25日なので、発売を待って購入しました。編集部の「いわしげ孝氏の死を悼む」との追悼文が寄せられています。

連載中だった「上京花日」は、『ビッグコミック』平成22年7月10日号で「作者急病のため」突然の休載になり、1年以上「作者入院加療中のため休載」が続いていました。

それが、平成23年9月25日号で連載再開を果たし、内容的にも一応の区切りと思われるところまで描き進め、再び休載となりました。「上京花日」の新たな展開を楽しみに、連載再開を待っている日々でした。

編集部の追悼文です。

「・・・絶筆となった最後の回の絵は心なしか乱れているようにも感じます。それは残っていた力のかけらを拾い集めるようにして刻みつけた、漫画に対する氏の強い意志のように思えます。・・・」

享年58歳、早すぎます。残念です。ご冥福をお祈りいたします。

私が先生の作品に初めて接したのは再デビュー作の「忘れ雪」だと思います。この作品は『ぼっけもん』の第一話となっています。当初は不定期掲載でした。「ハングリー・ウィーク」の強烈さが記憶に残っています。

いわしげ孝先生のデビューは15歳の時、「ちいさな命」で『週刊少年ジャンプ』の新人漫画賞を受賞しました。(『週刊少年ジャンプ』昭和46年1号掲載)



続いて、「スクラップ」で第1回手塚賞佳作入選、「ブルースを歌う少女」で第2回手塚賞佳作入選に輝きます。

「ブルースを歌う少女」のとびらページです。



その後7年間は作品を発表せず、書店で働いていました。書店での勤務体験は「ぼっけもん」から「上京花日」まで先生の作品のなかで大きな位置を占めています。

各コミックス第1巻の表紙で、足跡を辿ってみます。

    昭和57年5月1日初版第1刷発行

    昭和61年2月1日初版第1刷発行

    昭和61年8月1日初版第1刷発行

    1989年(平成元年)3月1日初版第1刷発行

    1991年6月1日初版第1刷発行

    1992年12月1日初版第1刷発行

    1993年4月5日初版第1刷発行

    1994年4月1日初版第1刷発行

    1998年12月5日初版第1刷発行

    2003年7月23日第1刷発行

    2005年3月17日第1刷発行

『青春の門』の漫画化あたりから違和感を感じ始め、「単身花日」で完全に読まなくなり、コミックスも購入しませんでした。このまま離れることになるのかと思っていました。

そこへ「上京花日」の連載です。再び読み始め、当然コミックスも購入しました。

    2008年12月31日初版第1刷発行

コミックス未収録作品を集めて、作品集を出していただきたいですね。

ファンページは保存コーナーに入れて、更新はしないつもりでしたが、少し手を入れて、テレホンカードのコーナーも作りました。

いわしげ孝まんが館


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