ばくのメモ帳

『ばくのお宿』管理人の西みつのり、略して西みつのメモ帳です。ホームページに書き切れない雑多な情報を綴ります。

『高階良子選集』第19集新発売

2013年12月19日 | 高階良子
12月16日(月)、高階良子先生の『高階良子選集』第19集 [バラ色の悲劇]が発売になりました。収録は表題作のほか「血とばらの悪魔」1作です。


ボニータ・コミックスα 平成25年12月30日 初版発行

カバー折り返しのことばです。

「この「バラ色の悲劇」の製作中は、思い出すのも/恐ろしいものすごい修羅場で、読み返してみた感想は/「すっとばしてるなー 100ページもあるわりに内容が薄い・・・」/それで、あちこちにエピソードを詰め込んでみました。/「血とばらの悪魔」は例によって/あまりにも古すぎて手が出せません。」

「バラ色の悲劇」の初出は、平成2年の『ミステリーボニータ』No.11(『ボニータ』1月15日増刊号)に巻頭カラーで掲載されました。

平成2年は『ボニータ』で「マジシャン」から「ダークネス・サイコ」、『ミステリーボニータ』で「悪魔たちの巣」の連載、また『Eveミステリー』への掲載もありましたから。まさに「修羅場」だったのでしょうね。

オリジナルのコミックス収録はボニータ・コミックス『バラ色の悲劇』です。


ボニータ・コミックス 平成2年10月5日初版発行

オリジナル作品がちょうど100ページなのに対して、選集では108ページになっています。大ゴマを入れるということではなく、3か所に計8ページの描き足しがありました。

「血とばらの悪魔」は、『なかよし』昭和46年11月号から47年2月号まで4号にわたり連載されました。46年4月から8月まで掲載された「黒とかげ」に続く長編でした。両作品とも江戸川乱歩の原作で、「血とばらの悪魔」の原作は「パノラマ島奇談」です。

コミックス化されるより前に『なかよし』増刊号で総集編が発行されています。


『血とばらの悪魔 総集編』『なかよし』昭和48年2月増刊号

巻頭カラーの4ページが美しいです。総集編176ページとなっています。

コミックスは昭和50年3月の発行とかなり遅く、なぜか『黒とかげ』より早くコミックス化されています。当初の「講談社コミックスなかよし」は背のタイトルが黒字でしたが、後に赤字に変更になりました。


『血とばらの悪魔』 講談社コミックスなかよし 昭和50年3月10日 第1刷発行 

また、講談社漫画文庫『黒とかげ 高階良子傑作選3』で文庫化されています。


平成11年7月10日 第1刷発行

コミックスも文庫版も180ページで、総集編より4ページ増となっています。今回の選集では総ページ数180ページなので、コミックスと同じなのですが、コミックスから削られたページと描き足されたページがあります。

総集編と比較してコミックスで追加された2ページは選集ではカットされています。やはり初出の雑誌と比べてみる必要がありますね。

巻末の「あとがきのかわりの雑談」は「私の失敗談その3」、3ページです。

ホームページも更新しました。

『高階良子の部屋』


コメント    この記事についてブログを書く
« なかそね栄華『銚子電鉄線』 | トップ | 湊線開業100周年記念ミニ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

高階良子」カテゴリの最新記事