ばくのメモ帳

『ばくのお宿』管理人の西みつのり、略して西みつのメモ帳です。ホームページに書き切れない雑多な情報を綴ります。

全日本タワー協議会

2017年07月10日 | タワー
全日本タワー協議会の設立は昭和35年4月でした。これは協議会のホームページに明記されています。設立時の加盟タワーは名古屋テレビ塔、通天閣、東京タワーの3タワーです。

今回、通天閣パンフレットの発行時期を確かめるために、『通天閣30年のあゆみ』を参考にしました。そして、年表の中に協議会に関する記事が多くあることに気が付きました。かなりの量がありますが、順に記載してみます。


1961年(昭和36年)11月11日 「タワー懇談会」を当社にて開催。東京タワー、名古屋テレビ塔出席。

1962年(昭和37年)9月29日 名古屋テレビ塔主催「タワー懇談会」に出席。

1963年(昭和38年)3月15日 「タワー懇談会」当社にて開催。東京タワー、名古屋テレビ塔出席。

1965年(昭和40年)3月23日 当社主催「タワー懇談会」開催。東京タワー、名古屋テレビ塔、横浜マリンタワー、京都タワー出席。

1966年(昭和41年)9月1日 京都タワー主催「タワー懇談会」出席。

1967年(昭和42年)9月27日 札幌テレビ塔主催「タワー懇談会」出席。

1968年(昭和43年)9月17日 神戸ポートタワー主催「タワー懇談会」出席。

1969年(昭和44年)3月11日 東京タワー主催「タワー懇談会」出席。
 9月17日 函館五稜郭タワー主催「タワー懇談会」出席。

1970年(昭和45年)4月13日 大阪タワー主催「タワー協議会」出席。
 9月21日 氷川丸マリンタワー主催「タワー協議会」出席。

1971年(昭和46年)3月17日 当社主催「全国タワー協議会」46年度春季総会開催。
 9月22日 名古屋テレビ塔主催「全国タワー協議会」出席。

1972年(昭和47年)3月17日 別府タワー主催「全国タワー協議会」出席。
 9月20日 京都タワー主催「全国タワー協議会」出席。

1973年(昭和48年)3月 8日 神戸ポートタワー主催「全国タワー協議会」出席。
 9月18日 札幌テレビ塔主催「全国タワー協議会」出席。

1974年(昭和49年)3月 8日 東京タワー主催「全国タワー協議会」出席。
 9月12日 当社主催「全国タワー協議会」49年度秋季総会開催。

1975年(昭和50年)3月 7日 氷川丸マリンタワー主催「全国タワー協議会」出席。
 9月19日 函館五稜郭タワー主催「全国タワー協議会」出席。

1976年(昭和51年)3月12日 名古屋テレビ塔主催「全国タワー協議会」出席。
10月 7日 大阪タワー主催「全国タワー協議会」出席。

1977年(昭和52年)4月 6日 京都タワー主催「全日本タワー協議会」出席。
 9月20日 札幌テレビ塔主催「全日本タワー協議会」出席。

1978年(昭和53年)3月 7日 神戸ポートタワー主催「第36回全日本タワー協議会」出席。
  9月11日 東京タワー主催「第37回全日本タワー協議会」出席。

1979年(昭和54年)3月27日 当社主催「第38回全日本タワー協議会」54年度春季総会開催。
 10月19日 函館五稜郭タワー主催「第39回全日本タワー協議会」出席。

1980年(昭和55年)3月14日 名古屋テレビ塔主催「第40回全日本タワー協議会」出席。
 10月 6日 氷川丸マリンタワー主催「第41回全日本タワー協議会」出席。

1981年(昭和56年)4月 9日 大阪タワー主催「第42回全日本タワー協議会」出席。
  9月 8日 京都タワー主催「第43回全日本タワー協議会」出席。

1982年(昭和57年)2月 9日 札幌テレビ塔主催「第44回全日本タワー協議会」出席。
  9月 8日 神戸ポートタワー主催「第45回全日本タワー協議会」出席。

1983年(昭和58年)3月10日 東京タワー主催「第46回全日本タワー協議会」出席。
  9月21日 当社主催「第47回全日本タワー協議会58年度秋季総会」開催。

1984年(昭和59年)3月 8日 名古屋テレビ塔主催「第48回全日本タワー協議会」出席。
 10月23日 函館五稜郭タワー主催「第49回全日本タワー協議会」出席。

1985年(昭和60年)3月14日 氷川丸マリンタワー主催「第50回全日本タワー協議会60年度春季総会」出席。(50回総会を記念、「感謝状」「記念品」受領)
 10月 8日 大阪タワー主催「第51回全日本タワー協議会」出席。

1986年(昭和61年)3月18日 京都タワー主催「第52回全日本タワー協議会」出席。


記録はここまでです。これらの記事から多くの事が推定できます。また、確かめたい事も多くあります。

タワー協議会設立の翌年、1961年(昭和36年)11月に「タワー懇談会」が通天閣で開催されています。「総会」ではなく「懇談会」でした。出席は設立に参加した3タワーです。

昭和35年に設立総会の記事がないのも不思議です。「全国タワー懇談会」といった、ゆるやかな組織だった可能性もありますね。

昭和39年に通天閣の懇談会出席の記事はありません。そして、昭和40年には横浜マリンタワー、京都タワーが懇談会に出席しています。横浜マリンタワーの営業開始は昭和36年1月、京都タワーは昭和39年12月でした。両タワーが加盟し、5タワーになりました。

通天閣以外のタワー主催の懇談会は「出席」の記事しかないので、他のタワーの加盟状況ははっきりとはわかりません。しかし、昭和42年9月には札幌テレビ塔、43年9月には神戸ポートタワー、44年9月には函館五稜郭タワーが主催者になっており、急速に「懇談会」が大きくなっていったことが読み取れます。

昭和45年4月には大阪タワー主催で「タワー協議会」が開催されています。46年3月の通天閣主催の協議会は「全国タワー協議会46年度春季総会」です。全国タワー協議会の総会であり、春季と秋季の年2回の総会でした。

昭和47年3月の総会は別府タワーで開催されています。やはり別府タワーは昭和40年代後半に全国タワー協議会に加盟していたんですね。これにより加盟タワーは10タワーになり、昭和50年代は大きな変化はなく推移しています。

当時の絵はがきセットです。



協議会名称は、昭和52年から「全日本タワー協議会」に変更になっています。理由は明確ではありませんが、変更時期は特定することができました。

昭和53年3月の総会から「第36回」と総会回数が明記されています。そこでこれ以前の総会にも回数を付けてみました。そうすると、設立の昭和35年に1回、昭和36年からは年2回の総会とすると、ピタリと回数が一致します。

通天閣の年表から読み取れる範囲では、当初は年1回の懇談会だったようにも思えるのですが、これはもう少し調査が必要ですね。『氷川丸マリンタワー30年史』も確認してみましたが、タワー協議会に関する記述はありませんでした。

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通天閣のパンフレット

2017年07月05日 | タワー
新規入手の通天閣パンフレットをアップしました。通天閣のパンフレットといえば、現在では「通天閣フィギュアペーパークラフト付き」のパンフレットが有名です。年間2回程度改訂版を作成しているようで、新しいパンフレットの登場には、ワクワクさせられます。

通天閣オフィシャルサイトの「通天閣公式ガイド」で、最近の7種類のパンフレットを見ることができます。ぜひ発行時期も明記していただきたいですね。

最新のパンフレットがこちらです。


このフィギュアペーパークラフトが、いつから付けられたのか、気になっていました。朝日新聞デジタルの2016年10月16日の記事によると、第1号とみられるのは、1985年当時のパンフレットのようです。

通天閣観光に調査を依頼した結果とのことです。この記事は有料会員限定なので、最後まで読むことはできません。第1号のパンフレットの写真が載っているのか、気になります。

今回アップしたのは、比較的初期のパンフレットです。その中で一番古いのはこのパンフレットです。


裏面はチェコ国立大サーカス、大阪公演の広告です。発行時期は入っていませんが、この広告から推定できます。


チェコ国立大サーカスの日本公演は昭和34年(1959年)7月1日から9月17日でした。(「デラシネ通信」によります。)

パンフレット裏面によると、大阪公演が最終のようです。9月4日から17日までナンバ府立体育館で開催されました。パンフレットの発行はこの少し前と推定できます。入館料は大人50円の時代でした。

次のパンフレットは、訪塔した日のスタンプがあります。


スタンプの日付は「40.11.27」、昭和40年(1965年)11月27日です。入館料は大人120円に改定されています。なお、展望料金は80円、100円と改定されており、120円への改定は昭和39年(1964年)11月1日でした。


裏面の広告は日立レコーダーでした。

次のパンフレットはカラー版です。見開き面では、「都会の幻想境“フィッシュセンター”(水族館)」と地階に新設されたフィッシュセンターをアピールしています。


フィッシュセンターの開館式は昭和43年(1968年)8月1日なので、これ以降に作られたパンフレットです。裏面は「通天閣の今昔」が記されています。


最後のパンフレットです。見開き面には、「昭和51年10月にオープン」した、地階の囲碁将棋センターが紹介されています。


裏面の広告は、日立のカラーテレビでした。


入場料金はマジックで消されていますが、大人450円と読むことができます。最近のパンフレットは入場料金が入っていません。料金改定に対応するためなのでしょうか。

パンフレットの発行時期は、裏面の広告や入場料金、記事の内容などから推定しています。

今回、『通天閣30年のあゆみ』を参考にしましたが、年表の途中から料金の改定が入らなくなっています。

『通天閣30年のあゆみ』の年表を見ていて、もう一つ大きな発見がありました。それは、全日本タワー協議会総会の記事が多くあったことです。少し長くなるので、これは次回のブログで。

通天閣のページを改訂しました。

タワーめぐりの旅~通天閣

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タモリ倶楽部『観光パンフレット~銚子』

2017年07月01日 | 銚子
もう1年以上も前の話になります。平成27年(2015年)12月18日(金)の「タモリ倶楽部」を見ていたら、千葉交通の観光パンフレット『銚子』が映っていました。

「タモリ倶楽部」、この日のタイトルは「歴史に埋もれた名盤が続々登場?輝かない!ニッポンレコード大会」。

「音楽だけじゃない!特殊なレコードの世界を紹介!アメリカからの年賀状レコード、高校卒業記念レコード、SLの走行音を生録したレコード等々、不思議な趣のある名盤を発掘!」とのことで、様々なレコードやソノシートが紹介されていました。

youtubeで見ることができます。

輝かない! ニッポンレコード大会

ノミネートの中には入らなかったのですが、後ろの壁に見慣れたジャケットがチラッと映っていました。大きく書かれた「銚子」の文字。千葉交通の観光パンフレットです。

放送終了後、家の中を探し回りましたが見つけられませんでした。このブログを書きかけたものの、肝心のパンフレットが見つからなかったので、書きかけのまま止めてしまいました。

昨日、別のパンフレットを探していたら、ひょっこり出てきました。どうせなので、書きかけのブログを完成させてアップしようと思います。

これがそのパンフレット『銚子磯めぐり想い出のしおり』です。


このパンフレットは、ソノシートつきです。「フォノシート LP 331/3で、収録曲は「正調大漁節」「銚子木遣」「銚子音頭」「じょうかんよう節」の4曲でした。

発行時期は明確ではありませんが、犬吠スカイタワーが営業開始していますから昭和43年(1968年)3月以降です。


このタイプの展望タワーを、現在では「回転昇降式タワー」と呼んでいます。このパンフレットでの名称は「回転式昇降展望台」です。現在でも通じる名称ですね。

磯めぐり定期観光バスの運行開始は、昭和30年4月でした。

千葉交通の社史『100年の歩み 北総地域とともに一世紀』によると、認可になったのは4月7日で、運行期間は4月1日~11月30日でした。当時の社名は成田バス株式会社です。

成田バス時代の『磯めぐり 定期観光バス』のパンフレットです。



夏季コース、冬季コースがあり、一年を通した営業になっています。

成田バス株式会社が千葉交通株式会社に商号変更したのは昭和31年11月13日なので、成田バスの磯めぐり観光バスは、本当に短い期間だったようです。

ソノシート付のパンフレットは数種類発行されています。私の持っている中で一番古いのはこのパンフレットです。




まだ犬吠スカイタワーはできていません。日比友愛の碑は昭和33年の建立なので、それ以降ですね。

記事の中に銚子大橋が「このほど完成」とありますから、昭和37年~38年ころのパンフレットでしょうか。

次のパンフレットも表紙はほとんど同じです。


裏面は京成ホテルです。


京成ホテルは昭和39年の開設なので、これ以降ですね。地球展望台の写真もカラーになっています。


もう1種類のパンフレットも内容はほどんど一緒です。何が変わったかというと、電話番号が変わっていました。京成ホテルの電話番号は3029から(2)8111に変わっています。



次が私の持っているパンフレットでは一番新しいものです。写真や記事の構成も大きく変わっていますが、4曲入りのソノシートは続いています。


犬吠スカイタワーは千葉県観光公社に移管され、オーシャンランドができました。スカイタワーはすでに運行をやめた後のようで、犬吠観光資料館として営業しています。



現在は磯めぐり定期観光バスもなくなってしまいました。残念です。

加入しているプロバイダーのホームページサービスのスペースを使って、銚子関係のページを集めてみようと思っています。今まではリンクのみだったのですが、こんなパンフレットやチラシのコレクションルームを作ろうと考えています。

ばくのお宿~銚子版

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