なぜ絵を描くのか、そう問われれば、それは人として常に最前線を生きなければならないから。そう答えるしかありません。
人は生まれたときから閉ざされた己の空間の中に心を成長させます。そして今あるこの場所とこの瞬間がその心の最前線であることを5次元思考は常に教えてくれるのです。
先日は心の大きな要素である認識の源流を遡って考えてみましたが、今回はその逆をたどってみたいと思います。
この図の一番下にある意識は、次の図の赤い領域にある空間を意味します。
「私」が存在するということは、このように宇宙空間を取り込み、私たちの体が拡散しないように引きあっているのです、その力を自己意識として理解しましたが、まさにその意識が私たちの心の出発点となるのです。
意識は、身体的快・不快を照らし出して私たちの自分の体の存在を教えてくれます。
やがて頭脳が成長しはじめると、意識は精神的な快・不快を照らし始めるようになるのです。「何」という問いかけが始まり、そこから人は爆発的に知識を広げていきます。
精神的快・不快とは、この知識がつくりだす幸・不幸のことであり、十人十色の様々な体験を通して自分の心を作り上げます。
精神的快感を求める欲求があまりにも強くなりすぎて、それが求められないと自分の命さえ絶つという不幸も少なくありませんが、それはこの自分の出発点に目を向けることで、随分救われると私は思います。
私たちの本質、この身体を生かしている意識空間に目を向ける。それだけで人は救われるのです。
なぜなら、この精神的快・不快は、実は時間の概念、つまり4次元思考が生み出しているからです。考えてみてください。苦悩のすべてに、時間の概念が隠されています。あなたはそのことにすぐ気が付くと思います。
時間の概念は社会を発展させましたが、その反面、たくさんの苦悩を生み出したのです。
時間の概念は、私たちにこの自己意識という空間を忘れさせました。こころはいつも今このときを離れて、過去の悔恨と未来の不安を私たちに見せ続けて来たのです。
私たちは、5次元思考に入って休息する必要があります。今このときに立ち返って、いのちの意味をかみしめれば、心はのびやかに発展して、私たちは常にその最前線に立っていられるのです。
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