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般若心経を読み解く?23 (五次元的解釈)新感覚空体へ

2020-11-28 | 般若心経を読み解く(五次元)

空体への旅立ち

 

 

 

空体を意識することで、自分の心が宇宙に広がる。これは私にとっては新感覚です。明らかに自分の立っているレベルが上がりました。そう感じているというだけの話ですが。最近の私の心の風景を書いてみたくなりました。

 

スケールは時間感覚ではなく、実在の感覚そのものなのです。

私という存在も広大な宇宙空間も、さらに微細な素粒子空間も、それらは別々にあるのではなくまさにこの体とともにある実在そのものです。これは疑いようのない事実だと思えます。

認識のレベルの低かった時代は、自分というものと天空を別のものと考えていました。無限の、計り知れない天空の世界の中に、私は一人ぼっちだという思いを持っていたのです。

一人ぼっち・・・たくさんの友人知人はいても、都会をコンクリートジャングルと感じ、その中の孤独感を体験しました。人の仲間に入りたくて、誰にでも気に入られる立ち居振る舞いに悩んだこともありました。

今思えばそれは結局、自分と天空は別ものだという思いから来る孤独感に端を発していたのでしょう。

この孤独感は様々な救いを求めて動き出します。哲学や芸術。もっと深いつながりを求めて宗教。そして知能の働きを利用する科学。

その中には邪悪な思考に憑りつかれることもあったかもしれませんが、幸いなことにどこかで、人は皆同じという確信があって、その同じと言い切れるものを探す旅を続けることが出来ました。

そしてその根源に気付いたのです。人間の孤独感とは認識の働きそのものの避けがたい副作用であったということを。

自分を知ろうとすれば、認識は必然的に自分ではないものをつくりだす。これが孤独の第一原因だったのです。

思考のレベルが上がったのはここからです。

何が上がったのか?それは認識する対象の純度を上げたということです。

 

レベルの低かった私は、自分を大雑把にしかとらえることができませんでした。これ以上分けられないという誤った思い込があったのです。

しかしこの認識をもっと踏み込んで考えてみると、そこで般若心経の教えがとても役立ちました。認識の純度を上げると見えてきたのが物質と空間という現実なのです。

 

①認識 =(物質)とその背景(物質でないもの=空間)で成り立つ

②全体 =(物質)とその背景(物質でないもの=空間)で完結する

③私  =(身体)とその背景(身体でないもの=空体)で一つの存在

 

①の認識に至ると、全体は②のように理解され、自分自身を③と認識できるようになる。ここで初めて純粋に正確な世界をつかめるのです。つまりレベルが上がったというわけですね。

上の図は、何度も紹介している五次元宇宙モデルですが、まさにこの図が世界認識のもっとも単純化した姿なのです。

これは物質と空間の関係を示したもので、これ以上分解できないシンプルで純粋な世界認識なのです。

 

孤独を感じていた認識レベルでは、上の図を見て自分とはこの黒い点の集まりと考えていた。しかしこの時、集まっている物質にだけ意識が集まり、集めている空間の存在を意識することがなかった。だから必然的に、自分と空間を切り離して考えざるを得なかったのです。

やがて人は科学の力によって、自分の中にも空間が在ることを知ります。しかしその理解は、あくまでも低いレベルの認識を引きずっていて、その空間を体内宇宙と体外宇宙という概念で区別してしまうのです。ただ一つの空間でありながら、私達は自分を認識するとき、まさにその認識が空間を切り裂いていたわけです。それが孤独の根源だと気付いたのです。

 

レベルが上がったというのは、まさにその気付きの事でした。

 

般若心経は、わずか262文字の経文の中で何度もその気付きを促しているのです。現代科学顔負けの理詰めでその事実を私達に示している。これはとんでもない遺産だというしかないでしょう。

 

前回質問者様から頂いた「自分を分ける必要はない」というお言葉が、今も重く響いています。なぜならそれは絶対的に正しいお言葉だからです。

神と共にあって認識を捨てたらいい。すると孤独も消えます。すべてを神の御心に任せる。それは孤独な人間の取るべき一つの健全な道だと思います。

 

しかしその一方では、認識を捨てないで、逆に認識のレベルを上げる道があるのです。それが五次元思考、すなわちスケールの概念なのです。

五次元思考による認識は、ただ一つ、物質と空間です。そこにあいまいなものはありません。

すると、物質を認識したらその背景は空間であり、逆に空間を認識したらその背景は物質という単純化が起こります。(上図五次元宇宙モデル)

 

さてこの時、あらためて自分とは何かを考えてみたらどうなるでしょう?上の図を見て自分とはどこなのか線で囲ってみたら面白いことが分かります。

やってみましょう。(以下の通り)

赤い線が私の肌と外気の境界線です。

 

これを見ると自分とは物質でもなく空間でもない。それは二つの融合体だということはすぐに分かることです。

確かにこの私は、物質だけを観たらこの身体という限りある、つまり固有のものとして認識されますね。これが孤独感の根源です。しかしこの時、私達の認識は、この物質を繋いでいる空間を忘れているのです。なぜなら物質を認識すると、空間は背景となって認識から抜け落ちる。これは当然の結果です。問題はそれを無視していることに気付かずにいることであり、それが低いレベルの認識という理由なのです。

しかし空間の方を認識したら、この空体は何処にも切れ目がないことに気付きます。空間をどこまで進んで行っても遮るものはありませんね。上の図の赤い線は便宜上のことであって、その線の部分に境界線があると考えるのはばかげています。もし空間をさえぎるものが在るとすればそれは物質の壁。それ以外は考えられませんね。しかしその壁はスケールを変えて見れば素粒子の集まる宇宙空間であり、空間は決して切り分けることが出来ないという姿が見えて来るのです。

日本で二人ものノーベル賞を受けたニュートリノの世界では、ニュートリノと呼ばれる素粒子が地球や人体を簡単に通り抜けている事実を観測することに成功しましたね。目に見えなくても、微小スケールの世界ではニュートリノが彗星のごとく人体空間を通り抜けている。肉体と思われる自分のこの塊りも、実は見上げる夜空のように空間が広がっているのです。これが現在の私達の認識能力なのです。つまり空間には境目が無いのですね。

それが意味することは、私達が自分の空体を認識すると、その姿は必然的に宇宙全域に広がる大きさとして現れるということなのです。果てのない宇宙空間。それは自分のスケールにとどまらないですね。天体宇宙も素粒子宇宙も、絶対に切り分けられない一つの存在。これが空体なのです。それが自分という存在の隠れた半分なのです。

 

重要なことは「私」とは、この身体と空体が完全に一体となって存在しているということです。

気になっている前回の質問者様の「自分を分ける必要はない」というお言葉にこだわっていますが、ここで私の最後の答えとさせてください。

つまり、分ける必要はないというのは、まさにこの身体と空体の在り方を言い表していると私は受け止めたのです。身体と空体は分けることの出来ない存在です。

しかしそれを知るためには、認識をつかうしかありません。

認識は分けて知ることなのです。

分けて初めて、身体と空体が理解できました。

そして人は、不可分の一である空体に、神とつながる事実を発見するのです。そして分けたものをもう一度一つにする。

そこで分ける必要のない自分を納得して受け入れることが出来るのです。

 

ところで、余談になりますが、

同時進行してきたのしてんてん絵画がようやく私の心に反応してくれるようになりました。そんな実感が目指した作品の中に現れるようになってきのです。思考と絵画の融合。言葉ではうまく言えませんが、思考を芸術に昇華させる私流のチャレンジです。

私にとって、自分を分ける必要はないという境地に身を置けるのは、作品と心が同じ波長で動き始めるときなのかもしれません。

絵画の構想は今も進行中ですが、展覧会の日程も決まりましたので、この機会に絵画の紹介をしてみたいと思います。

 

 

F10号という小品をつなげてゆく空間絵画の制作中の写真です。

 

 

 

 コロナ対策を万全に施したうえでの開催です。

会場では健康シートを記入して頂き、

クラスター発生時の緊急連絡も可能な体制をとります。

空体の新感覚を鑑賞頂ければ幸いです。

 

 

(以下参考記事)

(Q&A)

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)22 Q&A4

般若心経を読み解く?(五次元的解約)21 Q&A3

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)20 Q&A2

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)19 Q&A1

(私の体験)

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)18 私の体験6

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)17 私の体験5

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)16 私の体験4

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)15 私の体験3

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)14 私の体験2

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)13 私の体験

(量子力学を考える)

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)12 量子力学との合流4

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)11 量子力学との合流3

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)10 量子力学との合流2

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)9 量子力学との合流1

(般若心経をどう理解するか)

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)1

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)2

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)3

般若心経を読み解く?(五次元的解釈)4

般若心経を読み解く? (五次元的解釈)5

般若心経を読み解く?  五次元的解釈)6

般若心経を読み解く? (五次元的解釈)7 一部加筆

般若心経を読み解く?   (五次元的解釈)8 追補

(以下は数回分をまとめた長文です)

凡人の語る宇宙論(アインシュタイン讃歌E=mc2)1

凡人の語る宇宙論( アインシュタイン讃歌E=mc2)2

 

 


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