今回は五次元思考がすでに実践されている様子をみてみましょう。
五次元思考とは、スケールの概念から見えてくる世界観がつくりだしてくれます。それは難しいことではなく、要は、空間には真理があるということにつきます。そこが理解されていれば、すでに五次元思考の実を手に入れているということなのです。
「私」は空間であるという考え方がそこから生まれてきますが、日本語にはとても便利な言葉があります。それが「気」という言葉です。
そして、この「気」を取り込んだ実践がたくさんあるのです。「気」を調べてみると、Wikipediaに以下のような記述がありました。
気 - Wikipedia
【エハン塾】東西の架け橋:合気道家とのインタビュー (80分の講義です)
では、合気道がいかに気を理解し、体験しているかに驚きました。「気は神につながる」とまで言っているのです。
そこで話題になっていたことに、「気」という言葉の豊富さです。勇気、病気、本気、元気、空気、気脈、・・・・これらの言葉をすべて寄せ集めたら、人や自然は「気」でできていると分かるかもしれません。五次元思考は人間が生まれたときから備えられている本能だと思いたくなりますね。人は、生きる事そのものの中に「気」を実感しているのです。
その本能を見極めて予想する占い(易)などもありますし、仏教には空観がありますね。色即是空は、のしてんてん系宇宙論の母体のようにも思います。
禅の瞑想はまさにこの「空間」をみつめる修行だと私は思っています。
科学者にも、空間を研究する人が現れたという話を聞いて、驚きました。それはこの一連の特集の冒頭で紹介した、エハン塾の講義の中にあったものです。ナッシム・ハラメインと新宇宙論
この講義の中で、エハンは、今までの宇宙論は、物質の研究から宇宙を説明しようとしてきた。ところがナッシムの宇宙論は、空間(無)の研究をすることで宇宙は説明できると言っていると紹介してくれたのでした。
人間が、五番目の次元、スケールの概念を手に入れる日は近いのかもしれません。
五次元を実践しているのは、それだけにとどまりません。
芸術や工芸、職人など、手を使う人々の世界で、達人がいます。彼らが共通して語ることは「無心、無我」に近い言葉です。形ある己、物質としての「私」を忘れたとき、空間にある本来の力が動き出す。様々な分野の達人たちはそれを感じているのだと思います。
道は人の数だけあり、それぞれに違っても、頂上は一つです。
事業の第一線から身を引いてから絵を描き始め、わずか5年で国際的な作家に成長した石田克は、墨で無数の人間を描きます。彼は自分の絵を、神が描くと言い放つ。
それに触発された私は、描きながら己の空間を旅する。
これもまた、気に生きるひとつの実践だと思うのです。
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