のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

セリナの物語24

2007-09-02 | 小説 セリナ(短編)

私はその日、芹里奈のために生きようと心に決めた。
彼女の幸せのためにならどんなことだって出来ると思った。
芹里奈への愛の形が鮮明に私の意識の中に生まれたのはこのときだっただろう。
今考えれば恥ずかしいような過ちであったかも知れないが、そのときの私の純粋な心には違いなかった。
芹里奈の心が癒されるまで私はいつまでも待ち続けるつもりだった。

そんな関係が3年は続いただろう。
彼女の心が氷解したのはその年のクリスマスイブの夜のことだった。

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