大塚国際美術館に行ってきました

ルーベンス「キリスト昇架」

 

ルーベンスに憧れ、画家への道を夢みていた一人の少年ネロ。

おじいさんと貧しい日々を送っていたネロは周囲の理解を得られず、ついには画家の夢さえ絶たれ、すべてを失い、老犬パトラッシュと共に家を追い出される。

絶望のなか、冷たい雨の夜に暖を求めて入った教会に布をかけられた憧れのルーベンスの絵がある。飢えと寒さに布をひくと絵が現れ、ネロはパトラッシュを抱きながらそこに天国を見る。（フランダースの犬）

ネロが断末魔にみたルーベンスの絵がこれだと言われている。

アントウェルペン大聖堂（ベルギー）にある巨大なイコン。

 

私が陶板の複製画に圧倒されたのは、２０００年の花博のとき、野外のパビリオンに設置されたミケランジェロの巨大壁画「最後の審判」を見た時だった。システィーナ礼拝堂にある壁画の実物大展示。

それ以来一度は行ってみたいと思っていた大塚国際美術館でしたが、縁あって今回初めて実現しました。

すべてが陶板に画像を焼き付ける手法で原寸大につくられた、精巧なパプリカ。にせものを前面に打ち出した画期的な美術館です。

朝いちばんに入って、終了のアナウンスに追い出されるまで、あっという間に一日が経ってしまったのですが、すべてを鑑賞することは出来ませんでした。

 

解説なしで、気に入ったものを抜粋してみましょう。

システィーナ礼拝堂の天上と壁画実物大展示　↑

これも実物大の環境展示　↑↓

 

古代から現代までの西洋絵画、壁画と美術館所蔵の名品の原寸大レプリカ１０００点。

すべてレプリカと納得すれば、まるで美術館が巨大な絵本のように思えて、時間を忘れておりました。