(ギャルリー宮脇パンフレット)
今日は外出の日
京都三条にあるギャルリー宮脇に行ってきました。
長きにわたって、パンフを送り続けていただいている画廊で、その内容は常に作家の内面を深くえぐるような紹介がされていて、面白い。
ただ私の出不精で、ほとんど足を運べていなかったのですが、
今回は私の方が心えぐられるようなパンフが届き、とにかく行かねばという気にさせられたのです。
パンフを見て、私の内に、懐かしい目覚めを感じ、それを確かめたい思いもありました。
それは、私のバイブルでもある、中村二柄先生の、ウルフィグラツィオン(根源現成)こんげんげんじょう を、この作家の絵が思い出させてくれたからです。
まずは画廊の様子です
この絵にまず度肝を抜かれ、
二階にも、私の気をひく作品が何点かありました。
心がほとばしるままに任せる絵
作意よりも、波動
生きること、この存在そのものが芸術という、中村二柄先生の説かれる「根源現成」がこの絵や、最初の(一階の4点)に感じる。
パンフを見て、それを確かめたかったのですが、実際の作品に裏切られることはありませんでした。
西洋絵画のように、作意ある描写ではなく、形象にこだわらない己(根源)がそのまま現れ出る(現成)絵画、
そしてそれは、ナウイズム絵画の本懐でもあるのです。
ちょうど画廊のオーナーがおられたので、ナウイズム宣言を手渡しながら、画家について話しを聞いた。
2011年から画廊が育てている作家だそうで、昨年の個展の写真を見せてくれたが、明らかに今回の作品はそれを上回っている。
野獣のように描く。
40代の作家で、名古屋在住ときいて、はるひ美術館がちらりと意識をかすめた。
そして私の第二の目的、ナウイズム運動の紹介。
ナント、かつては天文男子だったということで、話が弾み、私の思うことはほぼすでに意識されている様子でした。
出来ることなら、ナウイズム運動に参加してもらいたいと、胸に描きながら、次の予定のため画廊を出ました。
帰路、寺町商店街の中にあるギャラリーヒルゲートでは、今日までですが、こんな個展。
エッチングの作品だそうで、うねるような描線が魅力的でした。
内面をなぞるような描線、西村一成は爆発でしたが、こちらは磁石に吸い寄せられるような統一感が支配する風景。これも面白かった。
そして今日のメインイベント、旧悪友との久しぶりの飲み会。
同世代、ともにしょぼくれた問題を抱えてしばらく精彩のない話でしたが、やがて私の本題、ナウイズム運動をともにやろうと水をひく。
学生時代、サルトルを論じ、社会を評した旧友もついに目を覚まし、テーブルを叩いて、もう一度人生を生きようじゃないかと、酒の上の活劇に興じた次第。
終わりよければすべてよしと言いますが、
今日の場合、良かったのかと思いつつ、
久々に若返った一日で、やっぱりよかったのだと一人、最終(?)電車の中でした。
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