のしてんてんハッピーアート

複雑な心模様も
静かに安らいで眺めてみれば
シンプルなエネルギーの流れだと分かる

ギャルリー宮脇 西村一成新作展

2017-03-12 | 展覧会

(ギャルリー宮脇パンフレット)

 

今日は外出の日

京都三条にあるギャルリー宮脇に行ってきました。

長きにわたって、パンフを送り続けていただいている画廊で、その内容は常に作家の内面を深くえぐるような紹介がされていて、面白い。

ただ私の出不精で、ほとんど足を運べていなかったのですが、

今回は私の方が心えぐられるようなパンフが届き、とにかく行かねばという気にさせられたのです。

パンフを見て、私の内に、懐かしい目覚めを感じ、それを確かめたい思いもありました。

それは、私のバイブルでもある、中村二柄先生の、ウルフィグラツィオン(根源現成)こんげんげんじょう を、この作家の絵が思い出させてくれたからです。

まずは画廊の様子です

この絵にまず度肝を抜かれ、

二階にも、私の気をひく作品が何点かありました。

心がほとばしるままに任せる絵

作意よりも、波動

生きること、この存在そのものが芸術という、中村二柄先生の説かれる「根源現成」がこの絵や、最初の(一階の4点)に感じる。

パンフを見て、それを確かめたかったのですが、実際の作品に裏切られることはありませんでした。

西洋絵画のように、作意ある描写ではなく、形象にこだわらない己(根源)がそのまま現れ出る(現成)絵画、

そしてそれは、ナウイズム絵画の本懐でもあるのです。

 

ちょうど画廊のオーナーがおられたので、ナウイズム宣言を手渡しながら、画家について話しを聞いた。

2011年から画廊が育てている作家だそうで、昨年の個展の写真を見せてくれたが、明らかに今回の作品はそれを上回っている。

野獣のように描く。

40代の作家で、名古屋在住ときいて、はるひ美術館がちらりと意識をかすめた。

 

そして私の第二の目的、ナウイズム運動の紹介。

ナント、かつては天文男子だったということで、話が弾み、私の思うことはほぼすでに意識されている様子でした。

 

出来ることなら、ナウイズム運動に参加してもらいたいと、胸に描きながら、次の予定のため画廊を出ました。

 

帰路、寺町商店街の中にあるギャラリーヒルゲートでは、今日までですが、こんな個展。

 

 エッチングの作品だそうで、うねるような描線が魅力的でした。

内面をなぞるような描線、西村一成は爆発でしたが、こちらは磁石に吸い寄せられるような統一感が支配する風景。これも面白かった。

 

そして今日のメインイベント、旧悪友との久しぶりの飲み会。

同世代、ともにしょぼくれた問題を抱えてしばらく精彩のない話でしたが、やがて私の本題、ナウイズム運動をともにやろうと水をひく。

 

学生時代、サルトルを論じ、社会を評した旧友もついに目を覚まし、テーブルを叩いて、もう一度人生を生きようじゃないかと、酒の上の活劇に興じた次第。

 

終わりよければすべてよしと言いますが、

今日の場合、良かったのかと思いつつ、

 

久々に若返った一日で、やっぱりよかったのだと一人、最終(?)電車の中でした。

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 物質とは何か(9) | トップ | ある発明家の話し (再掲) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

展覧会」カテゴリの最新記事