
2005年全興寺第7回個展(いまこのとき)
はじめて作品を外に出した、第一回野外展 の様子です。
御住職から、「作品に外の空気を吸わせてみたら」と薫陶を頂き、一年かけて考えた末実現したものです。
作品は室内で観る。この思いは私の中で疑いようもない既成概念でしたし、そのことに一抹の疑問も浮かんできたことはありませんでした。
今から思えば、井戸の中にいる蛙のように、その中にいることはあまりにも当たり前すぎて、外にある世界は夢にも現れない、私にとって存在しない世界だったのです。
御住職の言葉は、驚きでした。
正確に言えば、驚きと同時に、その言葉が私の心に突き刺さった。その一瞬に外の世界に気付かせて頂けたのです。
気付きというのはいい意味で恐ろしい力を持っています。
私はその時、一瞬で野外展の素晴らしさを理解しました。つまり、それまで暗黒の無に包まれていた世界に光があたったということです。突然新しい世界が目の前に現れるのです。
私の心はそう叫んでおりました。
作品を外に出すにはどうしたらいい?
考えることはそれだけでした。すでに世界は見えているのです。その思考は楽しいものでしたし、ほどなく、己の姿を見て「作品にも足を付けたらいい」と思い至りました。
そして、こんな展示となりました。
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この作品は、立っているところから見える風景をそのまま写実したもので、ある一点から見ると、作品と風景が重なり、キャンバスが透明のガラスになったように見えます。
それにしましても、この全興寺第7回展は、忘れられない展示となりました。その顛末は次回にいたしましょう。
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