寒い日が続きます。早朝の浜は、強い寒風にさらされて激しい波が打ち寄せています。明け方の闇の海面から闇より黒いものが山のように盛り上がります。その頭が崩れて白いものがあっという間に私の足元に広がってきます。
自然の意志を直に感じるようで、なにか対話している気分になる。
私たちはこのように外の風景を、認識します。
そして同時に、私は自分の内側にこみあげてくる緊張感を味わっています。この内側の認識がベースになって、目前の風景を、自然との対話と感じ、けさの私の認識が生まれました。
この内側の認識は、
この図で言えば、自分の体内に取り込んだ意識=自己意識が光のような働きをして私たちにその存在を気付かせてくれるのだと、前回申しましたね。
ではこの自己意識は、私たちの内部で何を照らし出してくれるのでしょうか。
端的に言えば、それは身体のエネルギーの変化を見せてくれているのです。命の営みが根源にあって、生まれてくる「快感、不快感、無感」に意識の光があたります。
私たちは常に自分を認識しています。自分の存在感はそこから来ますし、喜び苦しみなど、一切の心の動きを、この自己意識が知らせてくれているのです。
この体内の光は自分自身にしか見えません。それゆえにこれを自己意識と名付けたのですが、その正体は冬の波を照らす光と同じ空間に存在するものだということを忘れないでください。
正体は同じでも、私たちが体験するものは全く別のものと思われます。それは「私」を作り上げている空間の力が強いために外に出られないからです。その意味で自己意識は閉じた空間と呼ぶことが出来るのです。
閉じられた空間の中で、自己意識は、「私」の内部に起こる「快・不快」を照らし出す。それが私たちの心をつくりだしているのです。
それを知ることで、私たちは苦悩の意味も理解することが出来るようになります。心はどのようにして生まれているのか。5次元思考はその理解を私たちに与えてくれるのです。
4次元思考は社会を発展させました。それと同じように、5次元思考は心を発展させてくれるのです。
では私たちの内部空間、自己意識はどのようにして心を生み出しているのでしょうか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます