
休み時間に、四人は代わる代わる赤い文字の書かれた紙片を見比べ、あれこれ言いながら、六枚の紙片をつなぎ合わせて見た。それは思った通り、一つの言葉になるようだった。
『王家の』『眠らされた歴史に』『光をあてよ』『それを』『知りたければ』『セブ王の噴水を調べよ』『 』
実の所、紙片は全部で七枚見つかった。最後の一枚はカルパコの靴箱の中に投げ込まれていた。同じように丸められた紙切れだったが、そこには何も書かれていなかった。
「気味が悪いわ。」エミーが言った。
「いたずらかしら。」エグマも不安そうにダルカンを見た。
「何か事情があるのかもしれない。この依頼をだれにも知られたくないような、重大な何かが。」
「これは、明らかにわたし達に調査を依頼しているのだと思うよ。だって最後の紙がカルパコの靴箱に入れてあったんだからね。」
「そういえば、そうよね。カルパコが団長だって事知って、最後の紙を入れたんだわ。」
「よし、それじゃ、調査してやろうじゃないか。」カルパコが言った。
「でも、依頼主が分からないんじゃどうしようもないじゃない。」
「こんな手の込んだ依頼をして来ているんだ。きっとまた接触してくるさ。」
「私は、何か大変な事件に巻き込まれるんじゃないかと思うわ。今までになかったような、陰謀とか、スパイとか、」
「それで手を引くというのか、エミー。」
「いいえ、やりましょうよ。面白そうじゃない。」
「でも、慎重にやらないと危険があるかもしれないわ。」
「ダルカンはどうだ。」
「そろそろあきてきたね、鉛筆を捜し出すとか、猫を追跡するとかいうのは。ここらで本格的な探偵団としての仕事をしてもいいよな。」
「その前にこの依頼者が何者か調べる方がいいんじゃないの。」
エグマはダルカンに向かって言った。
「いや、その方が危険だよ。我々はこの依頼者に関係なく、セブ王の噴水を調べるんだ。」
「そうね、分かったわ、ダルカン。」
「それではお二人さん、調査開始ということでいいかな。」
「OKだ。」
「やりましょう。」
「なんだかわくわくして来たわ。」
エミーが両手を胸の前ですり合わせながらつぶやいた。誰もが新鮮な緊張感を感じていた。こうしてアモイ探偵団の調査が開始されたのだ。
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