国道を横切る地下道から横に抜ける階段の出入り口、
ちょうどその踊り場のところに女物の靴が置かれていたのだ。
この地下道は不心得者がよくごみを捨てていくことがあり、
そのごみは何週間もそのままになっていることが多かった。
市の管理が行き届かないのだろう。
だから私はその日、それ以上気に留めることもなく、そのまま数日が過ぎた。
ごみはいずれきれいに取り除かれるだろうと思っていたのである。
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私が始めてセリナと遇ったのは
国道を横切る地下道だった。
そこに地下水が零れ落ちている階段がある。
直線の地下道に真横から侵入する出入り口で、
普段誰も使わない通路だった。
その階段を降りて直線の地下道と接する角に、奇妙なあるものが置かれていた。
自転車で通過する私の目にそれが留まったのは、この日が初めてだった。
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62年前のこの日、人間が人間の上に原爆を投下した
人の心は束ねられて
地獄を作り出す
憎しみは束ねられて
今も世界にテロを繰り返す
解きほぐせ
一つの心の愛の確かさを
幸せを求めない
心はないはずだ . . . 本文を読む
私達を創った神様がいたら、
私達を見て、頭を抱えてこう嘆いているだろうな
ああ、たのむからもう少し
創ったままの姿でいてくれないか、
自分勝手に走り回らないで
あるがままに生きてくれないか、
せっかく幸せを創ったのに
これでは台無しだよ・・・ . . . 本文を読む