徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

ブラタモリ ~ お伊勢参り ~

2016-06-12 18:06:26 | テレビ
 先週土曜日のブラタモリは伊勢を巡る旅の2回目。「人はなぜ伊勢を目指す?」をテーマに「お伊勢参り」にスポットを当てた。個人的には、満足度100点満点で50点といったところ。その理由は、テーマの「人はなぜ伊勢を目指す?」については50%程度しか説明していないからだ。当然ながら、伊勢の門前町で知り得る情報は、あくまで参詣者を受け入れる側の御師らの経営努力の話でしかないからだ。江戸時代、三次にわたる一大ブームとなり、年間400万人を超える参詣者が押し寄せたのは、ブラタモリで紹介された大名旅行のような人たちはほんの一握りに過ぎず、ごくごく平凡な庶民がお伊勢参りをすることができたからこそのこと。その背景には「お伊勢参り講」や「抜け参り」といった社会システムがあったことが大きい。また、お伊勢参りを済ませて国へ戻った人たちの口コミ、覚えて帰った「伊勢音頭」、さらには「東海道中膝栗毛」のような旅行本などがブームを拡大させたといわれる。