徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

紅葉を眺めながら

2023-11-27 20:28:44 | 歴史
 熊本城域の紅葉もピークを過ぎつつあるというので、夕方になってから見に行った。旧細川刑部邸の紅葉をひと通り見た後、正門を出ようとすると係の男性が大銀杏の前に立っておられたので「だいぶ散りましたね」と声をかけた。それからしばらく大銀杏談議が続いた。話題が刑部邸の移築の話に移った。子飼から三の丸への移築の話が続いた後、この地にはかつて化血研(化学及血清療法研究所)があり、僕が子供の頃には売血で生計を立てる人が毎日列をなしていたので、祖母からは近づかないよう言われていたという話をした。その男性が一瞬複雑な表情をした後、「実は私の92歳になる母が昔、化血研で働いていたんですよ」と言われた。僕は「しまった!」と思ったが時すでに遅し。「あゝそうでしたか」と返すしかなかった。世の中、どこで誰に会うかわからないなぁと思いながら帰路についた。


熊本城監物櫓と大銀杏


旧細川刑部邸御宝蔵と紅葉


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