徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

標石が語るもの

2023-10-28 21:05:10 | 歴史
 熊本城周辺を歩いていると、ところどころで「陸軍所轄地」と刻まれた標石がひっそりと佇んでいるのを見る。明治4年から昭和20年の終戦までの74年間、熊本城が日本陸軍の用地だった歴史を示す遺物なのである。
 明治4年(1871)に鎮西鎮台が熊本城に置かれたことに始まり、以後、明治6年(1873)には熊本鎮台、明治21年(1888)には第六師団へと変遷した。この間には神風連の乱や西南戦争の現場となった。その後、日清・日露戦争、日中戦争そして太平洋戦争と軍事基地として派兵・兵站の拠点となったのである。
 散歩の足をとめて標石をじっと眺めていると、ここで軍務に就いた人、ここから戦地へ赴いた人など多くの人々の魂が込められているような気がしてくる。


監物櫓下の標石


熊本地震からの復旧なった監物櫓


かつて陸軍施設が軒を連ねていた二の丸広場


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unkown (種吉)
2023-10-29 08:11:33
おはようございます。朝夕ぐんと冷え込むようになりましたね。日光連山はもうすぐ雪におおわれます。いいですね、歴史ある熊本。もう一度行って市街地を歩きたいものです。2007年大分空港に降りたち、由布院からやまなみハイウェイをドライブ、高校の修学旅行を思い出しながら黒川温泉へと、そして別府までもどりました。欲をかいて、国東半島をよこぎり昔の中津藩へと、福澤諭吉の生家を訪ねました。宇佐神宮ではめずらしい銀もくせいを見かけました。観るべきところがいっぱいの熊本。あこがれの街です。
返信する
Re:種吉様 (FUSA)
2023-10-29 09:16:06
もうそちらはだいぶ冷え込んできたことでしょうね。熊本も朝晩は晩秋を感じさせる気候になって来ましたが、那須に住んでいた頃にくらべればまだまだといった感じです。

大分県も観るべきところが多いですよね。大分市の鶴崎はかつての熊本藩飛び地ですので特別な親しみを感じます。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。