徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

キリシタン音楽から端唄まで

2013-02-27 18:04:59 | 音楽芸能
 代表的な筝の名曲「六段の調(ろくだんのしらべ)」は、キリスト教音楽である「グレゴリオ聖歌『クレド』」がもとになって出来たという説がある。一方、キリスト教とともにキリシタン音楽が日本に入ってきたのは1500年代の半ば以降であり、「六段の調」を作曲した八橋検校は1600年代の半ばに活躍した人で、その頃には既にキリスト教が禁止された後なのでそれは考えにくいという反論もある。しかし、クレド原曲説者は「だからこそ隠れキリシタンは歌詞のないオラショ(しのび唄)の一つとして密かに伝承していたのだ」という。その真相はともかく、端唄「六段くずし」はその名のとおり、「六段の調」を端唄にアレンジしたもの。もし、クレド原曲説が正しいならば、厳かなキリスト教音楽をお座敷音楽にしてしまって「藤本二三吉さんったら!」という気がしないでもないが、おそらく原曲のことはご存じなかったのだろう。

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グレゴリオ聖歌「クレド」


筝曲「六段の調」


端唄「六段くずし」


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