徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

熊本には歌がない!

2010-01-16 18:36:09 | 音楽芸能
 「新幹線くまもと創り事業」のアドバイザーに委嘱された、映画「おくりびと」の脚本家、小山薫堂さんは、先月講演し、「“熊本サプライズ”をキャッチフレーズとして、“人を驚かせ、わくわくさせる企画で、ほのかな幸せが漂う事業に”」と提案した。じゃ具体的にどんなプランが?というのが気になるところ。
 ところで、「熊本と聞いて思い出す歌は?」と問われても思い出せない。と言うより、熊本を題材にした歌がないのだ。まぁ全然無いわけではないが、少なくとも全国区の歌ではない。なぜだろうか。熊本という土地には詩情をかき立てるものがないのだろうか。全国には多くの“ご当地ソング”みたいなものがあるが、「新幹線くまもと創り」や「政令指定都市」などを記念して、決定版“熊本ご当地ソング”を、プロアマ問わず、募集してみたらどうだろうか。そんなことも一つの“わくわく企画”になるのではないかなぁ。
 一つの例だが、森高千里の「渡良瀬橋」は、栃木県足利市のイメージアップに、物凄く貢献したそうだ。皮肉なことに、その森高千里は熊本市の出身である。


双葉十三郎さん・・・

2010-01-15 20:25:46 | 映画
 映画評論家・翻訳者の双葉十三郎さんが、昨年末亡くなっていたそうだ。99歳だったそうだから大往生と言っていいだろう。僕が小・中・高校生だった昭和30年代、映画雑誌「スクリーン」に毎号載っていたこの人の解説や評価を必ず読んでいた。だから、今の僕の映画の見方や評価は、この人の影響をかなり受けている。ひょっとしたら、人生において、学校の先生たちよりも影響を受けているかもしれない。最近は、およそ映画評論と名の付くものは読まなくなった。たまたま、読んだとしても、まず信用しない。双葉さんほど信頼できる評論家はいないと思っているからだ。
 その双葉さんは独特の評価点を付けていたが、1940年代から1990年代までに日本で公開された洋画のうち、点数に換算して90点以上を付けたのは、下記の12本しかない。特に、80年代以降は1本も無い。今日の映画の質の低下を表していると見ることもできるだろう。
 心からご冥福を祈る。合掌。

■大いなる幻影(1937/仏/ジャン・ルノワール)
■河(1951/米/ジャン・ルノワール)
■恐怖の報酬(1953/仏・伊/アンリ=ジョルジュ・クルーゾー)
■疑惑の影(1942/米/アルフレッド・ヒッチコック)
■禁じられた遊び(1952/仏/ルネ・クレマン)
■サンセット大通り(1950/米/ビリー・ワイルダー)
■天井桟敷の人々(1945/仏/マルセル・カルネ)
■水鳥の生態(1953/米/ジェームズ・アルガー)
■突然炎のごとく(1961/仏/フランソワ・トリュフォー)
■野いちご(1957/スウェーデン/イングマール・ベルイマン)
■ザッツ・エンターテイメント(1974/米/ジャック・ヘイリー・Jr)
■スティング(1973/米/ジョージ・ロイ・ヒル)

来年、参考にしたい年賀状

2010-01-14 17:18:56 | その他
 今年も100枚余りの年賀状をいただいたが、昨今、年賀状ばなれが進んでいると言われる中、皆さん、心のこもった年賀状を送ってくださり、本当にありがたく思っている。中でも、来年以降、僕が参考にしたい年賀状を、卒爾ながら選ばせていただいた。いずれも大変工夫されているとともに、手書きのコメントが書き添えられており、細やかな心遣いを感じた。

  

 

熊本も一面の銀世界!

2010-01-13 17:09:31 | その他

 夜半から降り出した雪が積もり、朝起きてみると一面の銀世界。これほど雪が積もっているのを見るのは、彦根に住んでいた頃以来だから、16年ぶりくらいか。熊本でこんな雪を見たのは、何十年ぶりだろうか思い出せない。今日の予定の出張サポートもキャンセルさせてもらい、朝からDVDで映画三昧を決め込んだ。
 今日見たのは
①劔岳 点の記(2008) 木村大作監督
②昴-スバル-(2008) リー・チーガイ監督
③裸の島(1960) 新藤兼人監督
④野菊の墓(1981) 澤井信一郎監督
⑤ノン子36歳 (家事手伝い)(2008) 熊切和嘉監督
の5本。まぁ、当たり外れはあったが、それは別の日に書くとしよう。

龍馬の治水工事

2010-01-12 17:48:23 | テレビ
 先日放送の「龍馬伝」第2回では、龍馬が、洪水に悩まされるを救うために、新たに堤を造る工事を差配する苦労話だった。その堤を造った川は久万川という設定だったが、史実は四万十川の治水工事だったらしい。坂本家は幡多郡という高知西部の、四万十川が流れる流域の郷士だったそうだからうなずける。また、ドラマでは農民たちの反発で苦労したように描かれていたが、あれも実際には、かなり上手く差配したらしい。まさに“人たらし”の面目躍如といったところか。一昨年、高知を車で旅行した時、たまたま四万十川に着いたのは、とっぷりと日も暮れた頃だった。おまけに雨が降っていて、その中を上流に向かって左岸沿いの道を上って行ったが、佐田の沈下橋に着いた時、川が増水していて、ちょっと恐かったことを思い出す。昔は洪水で住民が苦労したであろうことを実感を伴って理解できる。


古写真は語る

2010-01-11 21:35:24 | その他
 シナリオを書く上で、昭和初期の風俗を調べる必要があるので、最近、父や母の古いアルバムを引っ張り出して見ることがよくある。古色蒼然とした写真の数々を眺めていると、つい時間が経つのも忘れている。じーっと見入っていると、写っている人たちの息づかいや話し声が聞こえてきそうな気がするから不思議だ。この写真は母(左から二人目)が高瀬高等女学校時代のもので、級友たちと卒業記念にでも撮ったのだろうか。だとすると昭和11、2年頃と思われる。つまり、15歳か16歳だろう。今日はちょうど成人の日だったが、当時の女学生の方が随分と大人びて見える。日本人の寿命が伸びた分、精神的な成長は遅くなっているとみえる。と言うことは、成人年齢を18歳に引き下げるという議論は逆行か?

「信さん」改め「ぼくの、好きなひと。」 ついに公開決まる!

2010-01-10 16:38:36 | 映画
 北九州フィルムコミッション・スタッフブログによれば、平山秀幸監督の「ぼくの、好きなひと。」が、ついに5月公開と決まったらしい。一昨年9月の万田坑ロケに参加して以来、まだかまだかと待ち続けてきた映画だ。当初は、昨年の秋公開と聞いていたが、その後、公開時期未定となり、一時期、お蔵入りではないかとの噂も流れるなど、やきもきしたが、これでホッとした。今から5月が待ち遠しい。

≪映画の概要≫
昭和30年代、九州の炭坑町を舞台に、一人の未亡人とその息子の友人である札付きの悪ガキとの心のふれあいを描いた、辻内智貴の小説「信さん」を原作とした純愛物語。
監督:平山秀幸
脚本:鄭義信
出演:小雪、石田卓也、池松壮亮、大竹しのぶ、光石研、岸部一徳、村上淳、中尾ミエ

※写真は2008年9月の万田坑ロケ風景

天才少女詩人の墓碑銘

2010-01-09 19:20:52 | その他
 今日は仕事の打合せで大牟田へ。帰り、久しぶりに荒尾市境崎にある海達公子のお墓にお参りをする。花を手向けて手を合わせ、シナリオの進み具合を報告。いつ来てもここには花が絶えることがない。彼女を愛してやまない人たちが多いのだろう。いつものことだが、傍らの詩碑に刻まれた、彼女の代表作「夕日」を読んでみる。今日は快晴なので、もうしばらくすると、こんな光景を今日も見ることができるだろう。



            「夕 日」(海達公子/尋常小学校2年/8歳)

             もうすこうしで
             ちつこうの  
             さきにはいるお日さん
             がたにひかつて
             まばゆい
             まばゆい
                     
                    「赤い鳥」大正13年9月号推奨作

「夕日」のイメージ写真(hro-nobuさん撮影)

「トンコツTV」三ツ星アーティスト “CHANCY”

2010-01-08 22:52:31 | テレビ
 NHK福岡放送局制作の番組に「トンコツTV」というのがある。九州・沖縄の若いアーティストを発掘する番組だが、時々ビックリするような実力の持主が登場する。今夜放送された「2010冬」のコンテストで、最高評価の三ツ星に選ばれたのは、長崎の女子高生ダンスユニット「CHANCY」。パンキングと呼ばれる独特の腕の振りを使った踊りは、おじさん達には懐かしい70年代のディスコの香りプンプン。これからの彼女たちの活躍が楽しみだ。
この模様は下記のサイトから発信されている。

http://www.nhk.or.jp/fukuoka/tonkotsu/

東急5000系“青ガエル” いまだ健在なり!

2010-01-07 15:54:55 | その他

 昨日の深夜、テレビ熊本で「空から日本を見てみよう」という番組をやっていて、昨日は「東急東横線」だった。渋谷駅には、かつて東横線で活躍した“青ガエル”こと5000系が展示されているそうだ。実はこの“青ガエル”、わが家の近くを、まだ現役として走っている。熊本電鉄、僕らの世代はいまだに「菊池電車」と呼んでいるが、上熊本駅から北熊本駅の間を30分に1本の運行だ。従って週に2、3回はその姿を見かける。この“青ガエル”、僕にとっては懐かしい旧友みたいなものだ。大学の4年間、元住吉から渋谷までの区間を僕は東横線で通学した。そしてその頃、東横線を走っていたのが、この“青ガエル”だった。今ではすっかり風景も様変わりしただろうが、目をつぶると、車窓から見える、多摩川や田園調布、自由が丘、学芸大学そして渋谷の45年前の風景が今も鮮やかに甦る。

プロフェッショナル 仕事の流儀 ~カリスマ農家 金子美登さん~

2010-01-06 17:25:49 | テレビ
 昨夜の「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK総合)は、この番組では(前身の「プロジェクトX」を含めても)久しぶりに画面に釘付けになった。昨夜、登場したのは有機農業のカリスマと呼ばれている埼玉県の金子美登(よしのり)さん。僕は、家内の実家も農家だし、母の実家も兼農だったが、自分ではやったことがないので詳しいことはわからない。しかし、2年ほど前、日本の有機農業の権威である東海大学の片野先生と会食する機会があり、有機農業がいかに大変かというお話を、直接お聞きしたことがある。その時の話を思い出しながら、番組では紹介しきれない苦労が、まだまだ随分とあったんだろうなぁと、金子さんの顔に刻まれた深いシワを見ながら思わずにはいられなかった。今、日本の農業は危機的状況にある。新政権の政策からも、日本の農業の将来像はまだ見えて来ない。そんな中で、農業従事者、またこれから新たに農業に参入しようとしている人たちにとって、金子さんは、燈台の灯りのような存在だろう。心から応援を送らずにはいられない。
 この記事を書きながら、そう言えば、昨年2月にブログに書き込んだ木原美樹さんは、その後どうなったんだろうと気になった。
2009/2/9の記事 20ヘクタールの希望 木原美樹27歳 私は「農」に生きる
Googleビデオ

生誕80年メモリアル オードリー・ヘップバーン写真展

2010-01-05 17:55:07 | 映画
 くまもと阪神デパートで明日まで開催というので見に行った。ハリウッドスターの写真などで有名なフォトグラファー、ボブ・ウィロビーの撮ったスチル写真を中心に、オードリー・ヘップバーンに関連するコレクションなどが展示されていた。写真に関しては、彼女が一躍スターダムにのし上がった「ローマの休日(1953)」の頃から、「スクリーン」などの映画雑誌で見覚えのあるものばかりだったし、あらためて寡作の人だったんだなぁと感じた。「マイ・フェア・レディ」の中の1シーン、アスコット競馬場で着ていたモノトーンのドレスのレプリカには、ちょっと感動。また、彼女が「スクリーン」誌の表紙に初登場した1954年のバックナンバーが展示されていたが、なんとB5版であった。リアルタイムで見ているはずなのだが、こんなに小さかったんだ、と驚いた。
 ボブ・ウィロビーという人は、映画のタイトルバックで一世を風靡したソウル・バスに師事していたらしいが、そっちの分野では大成しなかったのだろうか。



ドラマ「龍馬伝」あれこれ

2010-01-04 18:40:00 | テレビ
 毎年のことだが、大河ドラマには、あまりのめり込んで見ることはない。1年近く見続ける根気が続かないというのが本音だが。昨日始まった「龍馬伝」の第1回も、やや“ひが目”的な見方になった。今回の龍馬は、NHKもさすがに、司馬遼太郎ばっかりじゃなぁ、と思ったのか、底本となる原作がない。従って、福田靖の脚本が成否の鍵を握っているとも言える。この人は、キムタクの「HERO」や「救命病棟24時」などの脚本を書いた人だから実力はあるのだろう。さすがに1回目は相当、力が入っていたようで、これじゃ1年持つのかな、とちょっと心配になった。歴史モノと言っても、史実としてエビデンスが残っているのは、数ヶ所の「点」に過ぎず、「点」と「点」を結ぶプロットはフィクション、つまり作り話に過ぎない。面積に換算すると90%以上作り話と言っても過言ではない。そのくらいの気持で見ておいた方がよさそうだ。毎回、タイトルの題字を注目しているが、今年の題字は、書家の紫舟さん。スズキ・アルトのCMでお馴染みだが、今回の題字は、飛翔する龍を思わせる書体で、とても気に入った。

 


龍馬伝/坂の上の雲/ウェルかめ/JIN-仁- 四国言葉とドラマ

2010-01-03 18:08:34 | テレビ
 このところ、NHKを始め、ドラマは四国を舞台にしたものが多い。「龍馬伝」は高知、「坂の上の雲」は愛媛、「ウェルかめ」は徳島、そしてTBSの「JIN-仁-」は東京が舞台だが、龍馬が登場し、コテコテの土佐(高知)弁をしゃべる、といった具合だ。まぁ、これは偶然続いているだけだと思われるが、それにしても、最近、四国訛りのセリフを聞くことが多いので、すっかり馴染んでしまって、最近では自分自身も会話でつい使ったりする。ただ、四国の言葉と言っても、実際には各県、各地方によってかなり違う。僕は今、徳島弁のセリフが出て来るシナリオを書いているので、もっぱら、「ウェルかめ」を参考にさせていただいているが、語尾に特徴がある。例えば、高知弁でよく使われる「・・・ぜよ!」というところを、徳島弁では「・・・じょ!」とか「・・・じぇ!」とか「・・・で~」という言い方をする。「・・・で~」は大阪あたりでも使うが、徳島の「・・・で~」は「・・・ですか?」という疑問形として使うこともあるから厄介だ。それから「・・・している」を、わが熊本では「・・・しとる」というが、徳島では「・・・しとう」と言う。これは福岡に近い。ちなみに山口では「・・・しちょる」と言っていた。四国全般に共通しているのは、「そ」と「ほ」の区別があまりつかない点だ。「そうです」が「ほうです」になり、「それ」が「ほれ」になる。「・・・から」が「・・・けん」になるのは九州や中国と同じだが、九州のように「・・・(だ)けん」の「だ」をつけない。当初、徳島弁は関西弁とほとんど同じという印象を持っていたが、いろいろ調べていくうちに、かなり違った面が見えてきて興味は尽きない。

忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は

2010-01-02 16:19:44 | その他
 新年早々、母が書道を学んでいる井田峰月先生の書道会の展示会が行われているというので見に行った。もともと、母が習い始めたのは、針治療を受けている河野先生の紹介で始めたものだ。今回、母が展示した書も、その河野先生がお好きな百人一首の中の「忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで」という平兼盛の一首。母の名前が「忍」なので、母にとってもお気に入りの一首のようだ。今日はたまたま正月で里帰りしていた孫娘のみわも連れて行った。初めて見る曾祖母の書にとても興味を示し、自らデジカメのシャッターを切っていた。午前中もNHKで新たに始まるドラマ「とめはねっ!鈴里高校書道部」の番宣をしっかり見ていたので、ひょっとして書道に興味があるのかもしれない。