縄文人(見習い)の糸魚川発!

ヒスイの故郷、糸魚川のヒスイ職人が、縄文・整体・自然農法をライフワークに情報発信!

糸魚川イチオシの夕焼けポイント・・・親不知観光ホテル裏の展望台

2023年08月26日 08時25分54秒 | 糸魚川自慢

ガイドする時は日没に合わせ、時々刻々とうつりゆく天体ショーを堪能してもらっている。

ガイドのルートによって夕焼け鑑賞のポイントは様々だが、標高90mの断崖にある親不知観光ホテル裏の展望台は絶景ポイントで、案内すると誰もが「うわぁ~!」と声をあげる。

この展望台は真夏でも涼しく、春には断崖に咲いた山桜が彩を添える。
もちろん都落ちしたやんごとなき人々や、「承久の乱」の戦場であったこと、参勤交代のルートであったことなどの「ヒトと風景の物語り」も大事な要素。
運がよければイルカやUFOも目撃できるかもw
理想的には夕方5時くらいの明るい海から、日没後の残照まで二時間を見せたいのだが、親不知観光ホテルのチェックインのタイムリミットが6時半なので、空と海が真っ赤に染まる残照まで見せることができないのがちょっ残念。
 
親不知観光ホテルは昭和の匂いのする古いホテルだけど、そのぶんは宿泊料金の割に食事が豪華で、地元の海産物がわんさと出て来る。
 
 
 

糸魚川にも椰子の仲間がのシュロが自生している・・・磯部の浜港南公園

2023年07月30日 08時25分17秒 | 糸魚川自慢
素潜り初心者や子供連れを連れていくのが、糸魚川の東端の筒石漁港の西にある「磯部の浜港南公園」で、風にそよぐシュロが南国のよう。
浅い湾と防波堤に守られた遠浅の静かな砂浜で、掃除が行き届いた立派な東屋と、トイレ・シャワーが完備されている。
東側のテトラポットなら膝くらいの水深に小さなウツボやカニがいるので、泳げない人や子供でも楽しめる。素潜りが上達したら、水深3から沖まで点在する岩礁に潜ればいい。
 
意外にも糸魚川の海岸から低山まではシュロが自生していて、これは平安時代に中国南部から観賞用に持ち運ばれたものが広まったものであるらしい。もっとも「磯部の浜港南公園」のは植樹されたものだろうが。
利用する人は東屋とトイレ・シャワーを汚さないでほしい。地元の老人たちが朝晩に掃除しているのだ。
 
只で使わせてもらうのだから、砂だらけ、ゴミ放置は勘弁してほしい。
 
 
 

梅雨明け直後は海遊びのベストシーズン・・・糸魚川市弁天浜

2023年07月24日 07時58分50秒 | 糸魚川自慢
梅雨明け直後の海は透明度も海水温もたかい。クラゲもいないから、人が増えること以外はいいことづくめ。この時期は凪ぎが多いし。
人を避けるには沖にでるか、潜ればいい。
駐車場で金をとられるのが嫌なら、B&G海洋クラブに入会すれば駐車場もシャワーも無料!カヤックもヨットもSUPもあるよ。弁天浜にいらっしゃい!
 
 
 

海上で朝日を浴びる悦楽・・・2023年シートウサミット糸魚川

2023年07月21日 06時56分13秒 | 糸魚川自慢
海上で朝日や夕陽を浴びるのは悦楽この上ない。真夏でも夜明けと夕方の海は涼しい。
しかし太陽が昇ったあとに強い陸風が吹くことがあるし、カヤックなら転覆しても独りで再乗艇できない人は沖にでてはダメ。
初心者でもこんな体験がしたいなら、前日に技能講習があり、レスキュー体制のある「シートウサミット」に参加すればいい。今年は100人くらいが参加したようだ。
 
タイミングが合わないとか、自転車や登山までしたくないなら、B&G海洋クラブに入会すればいい。入会金と年会費が無料で、カヤック・カヌー・ヨットで遊び放題だから、好みのアクティビティを見つけられる。
年になんどか海遊びイベントがあるので、ボランティア参加すれば海遊びのノウハウも身につけられる。こんなありがたい施設を利用しないのはもったいないヨ。
 
 
 

新潟大学探検部がレスキューで活躍・・・2023年シートウサミット糸魚川

2023年07月19日 07時14分16秒 | 糸魚川自慢
丸木舟のまえでポーズをとるのがアドベンチャーレーサーの田中 陽希さんと新潟大学探検部。
シートウサミットで探検部チームが転覆艇の救助をしたことを顕彰したい。
 
シートウサミットのコースで最も危険なのが、不規則なウネリがたちやすい小泊漁港の防波堤で、当日も北西のウネリが防波堤に当たって1mの波高に達していた。
 
スタート前に注意喚起はしてはいたが、防波堤ギリギリの最短コースをとりたがる参加者が続出し、声をからして防波堤から距離を離れてコースを示すブイの沖側を漕いでくれと呼びけ続けた。
 
しかし防波堤沿いの潮流から脱出できないらしきシーカヤックが転覆!
 
近くにいる救助艇は転覆に気付いてないのか、それとも救助方法がわからないのか傍観しているだけだ。
後続の新潟大学探検部のラフター(激流下り用のゴムボート)が転覆に気付いて救助し、安全圏まで引っ張って再乗艇を手伝ってコトなきを得た。不規則なウネリがあるので二人艇で伴走していた私も近くに寄ると危険なので、かっこいい!ありがとう!と声援をおくる。
同じ釜の飯を食っている若者の集団はいい。溢れんばかりの元気が周囲を明るくする。進路はどうすんの?就職か大学院かで迷ってるんですよねぇ・・・選択肢が無限にある恍惚と不安。いいなぁ。
 
ボクシング指導者だった親父が選手を家に連れてきて、メシを食わせたり泊めていたのは、これが楽しかったのだな、と思い当たった。
 
こういう若者集団に便宜をはらって、糸魚川のアウトドア遊びの観光大使に任命してはどうだろうか。信州大学、富山大学にだって探検部はあるだろう。
 
ゴール後に「無事故で終わったなぁ、おめでとう!もし来年の人事異動でシートウサミットの担当を離れることになったら、もう一年やらせてください!と嘆願しなさいよ!」と、糸魚川市役所の運営責任者のOさんとガッシリと握手。Oさんや安全アドバイザーの「笹川流れカヤックセンター」の飯山さんも30歳前後。
 
志のある若者の「突破力」に力を借りた地域振興を!
 
 
 
 

糸魚川市長もカヤックで参加・・・2023年「シートウサミット」糸魚川・上越・妙高三市共同開催

2023年07月17日 08時29分33秒 | 糸魚川自慢
「シートウサミット」のシーカヤック部門無事終了。
 
このイベントはモンベル協賛で、糸魚川市がシーカヤック部門、上越市がサイクリング部門、妙高市が登山部門を担当した、3市をまたがる壮大なアウトドアイベントである。
今年は各市長が担当エリアのアクティビティに参加するので、前日にカヤックの特訓(30分くらいw)をうけた米田糸魚川市長は、フォッサマグナミュージアム学芸員の香取さんと二人艇に乗ってカヤック挑戦。
最大波高が1mとあって転覆する艇が数艇でたが、腰痛が辛そうな市長と香取チームは6キロの海を完漕した。
 
鈍重なタンデム艇に初心者とペアをくんで転覆させなかったのは、学生時代にラフティング日本代表だった香取さんの操船技術の賜物。
庭仕事でもするような姿でエビス顔をした市長が・・・キュートだネw
畑仕事にもつかえる2ウエイマリンブーツ・・・モンベルが商品化へと検討しているらしい( ´艸`)
 
参加者は筒石海浜公園に上陸後、自転車で上越市に向かっていった。参加者も運営スタッフもみんなニコニコしてたな。来年はもっと盛り上がると思う。
 
 
 

分野横断的に石と遊ぶ・・・「石のまち糸魚川」のロックバランシング

2023年05月09日 08時01分26秒 | 糸魚川自慢
ロックバランシングワークショップで、参加者の目の前で10秒もかからず縦と斜めにバランシングを実演したら、みんな驚いていた。
種あかしがあって、考古遺物でいう処の「くぼみ石」と、「穴あき石」を組合せているのだ。
 
ロックバランシングのコツを説明するためと、幼児に成功体験をさせるために用意したのだが、これが大いに役にたった。
「くぼみ石」は木の実を割るための固定具、「穴あき石」は石笛や安産・多産のお守りなどであったなどが考えられると考古学や民俗学的な説明をした。
 
それぞれ安山岩と泥岩で、穴のある石ができるのは①母岩から粗い結晶が抜け落ちた穴②穿孔貝(ヤドカリなど)の巣穴③石の窪みにハマった小石が川の水流や波の作用で回転穿孔してできた穴・・・といった鉱物学の説明。
 
分野横断的な解説は普段のガイドでやっていること。
 
ロックバランシングができれば石と遊べる。
 
ただの石ころでも名前を知るとより身近になる。
 
ヒトとの関わり合いを知ると友達みたいに思える。
 
北陸地方最大級の縄文文化が花開いた地域であり、「石のまち糸魚川」らしいロックバランシングではないか?と自負している。
 
 
 

 


「石のまち糸魚川」に根付かせたい喜びを共有できる持続可能な石遊び・・・ロックバランシング

2023年05月07日 07時34分30秒 | 糸魚川自慢
糸魚川初のロックバランシングワークショップは、SNSに面白かったと投稿する参加者がたくさんいたらしくひと安心。
親がバランシングのセンスがよくて夢中になるタイプだと、子供も同じであるようだ。
 
バランシングしにくい石はダメだとばかりに交換しがちなのだが、簡単に諦めないでその石と仲良くなれる角度を探そうよとアドバイスすると意図が伝わりやすく、その直後に「うわっ、できたっ!」とバランシングに成功することが何度もあった。そのたびに周囲からパチパチパチと拍手が湧きおこった。
ロックバランシングは「石と仲良しになる遊び」という伝え方なら、仲間外れやイジメ防止の訓練にもなるのではないか?もちろん微細な身体感覚の育成にもなる。
わたしは原理主義や教条主義を好まないから、石で顔をつくる参加者がいてもオッケイ牧場だ。多少は横道にそれてもその場で楽しい時間を共有できる範囲なら大丈夫だし、遊びから枝分かれして新しい遊びを発見していくのは才能だし多種多様な可能性。
顔をつくったが・・・
遊び心が満足できずに胴体を追加。納得のいくまで遊ぶ。これ大事。
次々と顔をつくっては、みて~と呼びにくる子供もいた。
ヒスイ拾いでモノを所有する喜びは、個人に帰結する。しかしロックバランシングは、喜びを他者と共有できる開放性が大変によろしい。しかもモノがなくならず環境に負荷もかけない遊びだ。
 
モノからモノガタリへ。
喜びを共有するヒトが多いほど、モノガタリは膨らんでいくから、今回の企画は「石のまち糸魚川」の持続可能な体験型イベントの嚆矢になったと思う。
 
駅北キターレを後にする親子が、わざわざ私のブースに戻って挨拶にくると、「次はラベンダービーチで会いましょう!」と返事をしていた。「またラベンダービーチで会いましょう」が挨拶になる予感。
 
 

本日、糸魚川初のロックバランシングワークショップ開催・・・石のまち糸魚川でロックバランシング

2023年05月06日 06時39分32秒 | 糸魚川自慢
戦いの朝はきた!
 
本日、糸魚川初のロックバランシングのワークショップが「駅北キターレ」で開催。数回の経験しかないわたしが講師だから、昨日は伝え方をいろいろ工夫していた。
 
難度の高い技術がなくてもできそうな、縄文ポエジー作戦はどうだ?
ザラザラして凸凹の多いメノウ・安山岩・流紋岩・砂岩を土台にして、断口面(節理でスパッと割れた面)のある石を土台の凹みに縦置きにするのは難しくない。そこに土偶ガチャを引っかけるくらいなら、はじめての子供でも楽しめるに違いない・・・かなぁ(笑)
 
 
 
茶色い筒状の物体は海岸でひろった昔の漁網の重りで、陶器製のオーバル形状だからツルツル滑る。
こいつを斜めに積み上げるのもロックバランシングの基本技と同じなので、むしろ幼児なら「物体バランシング」からスタートさせてもよいかな。
 
今時の子供は「でぇきぃ~なぁい~!」とすぐに飽きたり泣いたりするから、なんでも自分で工夫しながら覚えてきた世代としては隔世の感がありますな。
ここまでできるようになるのに30分かかった。
 
ひと昔前の日本人は子供であっても、見て真似をする「看取り能力」や、モノゴトの仕組みを解読する能力が高かった。
 
幕末に「からくり儀右衛門」と異名をとったカラクリ人形師が、不定時法(太陰暦と太陽暦の日時が同時にわかる)の精密時計や蒸気船まで作っていた。後に東芝の創業者となる田中久重である。こんな日本人、これから出てくるかね。
 
 

加賀藩の参勤交代の実態が面白い・・・忠田敏男著「参勤交代道中記」平凡社

2023年05月01日 07時07分36秒 | 糸魚川自慢

 

加賀百万石の参勤交代の実態は?
〇金沢から江戸まで480キロを12泊13日の強行軍
〇旅費の総額は約5~7億円
〇窮屈な姿勢で駕籠にゆられる殿様は苦痛で、時には気分転換に歩いたり馬に乗ったりしたW
〇随行員は二千名~四千名(平均二千名)と馬二百頭
〇姫川の渡し賃だけで約150万円
〇宿場と関所の出入り以外は、威儀を正さず適当に歩いた
 
三代目藩主の利常公の時代の参勤交代は戦国の気風が残っていて、名だたる暴れ川の姫川を殿様みずから乗馬で渡河して、胸まで濡れて糸魚川宿に到着。宿でも自炊、野営もしていたそうだ。
 
糸魚川市民の観光ガイドネタ
〇天下の険「親不知」の断崖を安全に通行させるために、人間バリケードとして200~700名も人足を雇っていた。
〇大火の翌日に参勤交代が到着したために、焼失した布団や食材の代替品集めにおおわらわ。青海から能生あたりまで分散して民泊や寺にも泊まってもらった
〇糸魚川本陣の小林家(現加賀野井酒造)は、財政難で屋敷の修繕費用を加賀藩から120両をだしてもらったが、うち35両は使途不明金!(ネコババか?W)
 
参勤交代は年に一度の臨時収入となるので、庶民には歓迎されたが、それなりの格式を保たなければならない本陣宿ともなると名誉ではあっても家の修繕費がかさみ、ありがた迷惑なこともあったらしい(笑)
 
著者は金沢市立図書館職員として古文書に接してきた方で、定年退職の記念に研究成果を出版されたそう。素人にもわかりやすく書かれた名著でございます。糸魚川図書館にありますぞ。