昔の写真のデジタル化をちょっとずつ進めています。その中から、今はもう見ることができない景色を取り上げてみます。北海道の道東の野付半島のトドワラです。トドマツの枯木が立ち並ぶ、地の果てという感じの風景でした。この写真は1977年に撮影したものですが、最近の景色をネットで見ると、どうも立木も枯木もほとんど無くなっているようです。あと数年で消滅するかもしれないとの話も出ていました。
Minolta SRT101+MC W.ROKKOR-SG 28mm F3.5 Kodachrome64
今は鉄道の空白地帯になっている道東の標津町ですが、当時はまだ国鉄の路線がありました。訪問した時は、根室本線厚床駅から標津線支線に乗り、日本一広い村といわれた別海村の原野の中を通り、中標津駅で乗換えて根室標津駅まで行きました。海の向こうには国後島も見え、最果ての街に来たなという思いがしました。駅前で宿泊して翌朝にバスで野付半島に行ったという記憶があります。街も自然も40年たつとずいぶんと変わってしまうのですね。
Minolta SRT101+MC Rokkor PF 55mm F1.7 Kodachrome64