Mars&Jupiter

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ジャック=クリストフ・ノードの協奏曲ト長調作品17の5を聴きながら二俣川から西谷まで歩く

2009-06-07 06:18:18 | バロック音楽協奏曲・管弦楽曲編
昨日は二俣川から西谷駅まで歩きました。
前回とりあげたルクレールのCDには、
1690年生まれのジャック=クリストフ・ノードの作品もあったので、
今回はそれを途中聴きながら小雨の中を歩いた。
パリで生まれ、フルート奏者として活躍したノードの
詳しい情報を手に入れることは難しいようだ。
フルート奏者としての名声は高かったこと、
フラウト・トラヴェルソを初めてフランスに持ち込んだ人ともされ、
ミュゼット(一種のバグパイプ)やヴィエル(ハーディ・ガーディ)のための、
作品なども書いていることなど断片的なものしかない。

リコーダーと2つのヴァイオリンと通奏低音のために書かれた
協奏曲ト長調作品17の5は、1742年に出版されたようである。
この作品で活躍するソロ楽器については、
様々な楽器で演奏できるように工夫されていたようで、
それこそミュゼットやヴィエルでも良いし、
フラウト・トラヴェルソでもオーボエでも演奏可能となっている。
この時代の作品には様々な楽器で演奏できるようにされた協奏曲がみられ、
前回あげたCDの中には、ルクレールの協奏曲ハ長調作品7の3が、
ヴァイオリンをソロ楽器とした演奏で収録されている。
これはフルート協奏曲として演奏されるケースが多い。
それはこの作品の中にフルートまたはオーボエでも演奏可能なことが、
書かれているからのようで、比較的よくみられた傾向だったようだ。
今回聴いたCDの演奏はフランス・ブリュッヘンのリコーダー、
アーノンクール指揮、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスによる。

第一楽章アレグロは、三拍子で始まる導入に続き、
リコーダー独奏が入り、ヴィヴァルディ風のイタリア的で、
明るく優雅な感じの、さわやかな音楽が展開される。
リコーダーのほのぼのとした演奏がいい。
第二楽章アダージョは、哀愁ただよう楽章で、
物悲しい旋律がリコーダーによって奏される。
ここはイタリア的というよりはフランス的な感じがする。
第三楽章アレグロは、再び明るく軽快な感じの曲である。
ヴィヴァルディ風のイタリア的な部分と、
フランスの宮廷的な部分が融合された感じでもある。
優雅さを保ちながら最後は明るく華やかな中で終わる。
コメント
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