協奏曲のフランス編については前回までで終わりとする。
今まで各国で活躍した(活躍中も含む)作曲家の交響曲、
協奏曲、管弦楽曲、器楽曲、室内楽曲、合唱曲、声楽曲を
紹介しながら、ウォーキングの話と絡めて書いてきた。
まだまだ紹介しきれないほど多くのCDがあるのだが、
ここはいったん終わりにして、今回からは中世音楽から
バロック音楽にあたる作曲家の作品をあげることにする。
そしてそれらの紹介が一通り終わったところで、
まだとりあげていない古典派以降の作品に触れようと思う。
今回からはその最初としてバロックの時期の協奏曲や
管弦楽曲に触れていこうと思う。
バロックのCDの棚を見ていると、
長い間開封してなかった一枚のCDを見つけた。
しかも前々回イギリスのロンドンに行った時に
HMVで買ったCDだから15年前に買ったものだろう。
7.99ポンドという値札が付いている。
なぜこのCDを買おうと思ったかは覚えていない。
それはそうとこのCDを聴きながら、
昨日は三枚町から上星川駅まで歩いた。
途中聴いたのは1697年生まれのルクレールの作品。
リオンに生まれた彼は、舞踏家となるためトリノに赴き、
そこでソミスにヴァイオリンを師事した。
パリに戻ってからはヴァイオリニストとして活躍し、
1738年から1743年の間にはオランダのハーグにある宮廷で、
楽長としての生活を過ごしたようだが、
晩年は経済状態も悪く不遇な生活の中で亡くなったようだ。
ヴァイオリン協奏曲ト短調作品10の6は1744年作曲された。
今回聴いたCDの演奏はヤープ・シュレーダーのヴァイオリン、
コンツェルト・アムステルダムによるものである。
第一楽章アレグロ・マ・ポコは、トゥッティによる長い導入に続き、
独奏ヴァイオリンが入り、名人芸的な演奏を聴かせていく。
このあたりはさすがヴァイオリニストとして活躍した彼らしさがある。
音楽は熟練した作曲技法を感じさせるものであり、
格調高く、宮廷的な華やかさとスケールの大きさを感じさせる。
トゥッティの部分と独奏ヴァイオリンが活躍する部分が、
何度も交互に現れるようになっており、考えられている。
第二楽章アンダンテ、アリア・グラツィオーソは、
前楽章とは対照的に短い牧歌風の楽章であり、
ゆったりとしたテンポで歌うような旋律が奏でられていく。
短い中間部は短調に転じてやや感傷的にもなる。
再び冒頭の主題が現れ優雅な中、静かに終わる。
第三楽章アレグロは、再び軽快なテンポで始まる。
トゥッティによる導入のあと、独奏ヴァイオリンが入り、
やはり一楽章のように名人芸的な演奏を展開していく。
ヴァイオリンと通奏低音との絡んでいくところも楽しく、
ヴィヴァルディをも思わせるイタリア風な部分も感じさせながら、
華やかに音楽は展開しながら、最後は短調で終わる。
なお、前回までとりあげた協奏曲フランス編の
CD等の情報は、以下のアドレスに載せてあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/concerto-music-cd-fran.html
参考にしていただければ幸いです。
今まで各国で活躍した(活躍中も含む)作曲家の交響曲、
協奏曲、管弦楽曲、器楽曲、室内楽曲、合唱曲、声楽曲を
紹介しながら、ウォーキングの話と絡めて書いてきた。
まだまだ紹介しきれないほど多くのCDがあるのだが、
ここはいったん終わりにして、今回からは中世音楽から
バロック音楽にあたる作曲家の作品をあげることにする。
そしてそれらの紹介が一通り終わったところで、
まだとりあげていない古典派以降の作品に触れようと思う。
今回からはその最初としてバロックの時期の協奏曲や
管弦楽曲に触れていこうと思う。
バロックのCDの棚を見ていると、
長い間開封してなかった一枚のCDを見つけた。
しかも前々回イギリスのロンドンに行った時に
HMVで買ったCDだから15年前に買ったものだろう。
7.99ポンドという値札が付いている。
なぜこのCDを買おうと思ったかは覚えていない。
それはそうとこのCDを聴きながら、
昨日は三枚町から上星川駅まで歩いた。
途中聴いたのは1697年生まれのルクレールの作品。
リオンに生まれた彼は、舞踏家となるためトリノに赴き、
そこでソミスにヴァイオリンを師事した。
パリに戻ってからはヴァイオリニストとして活躍し、
1738年から1743年の間にはオランダのハーグにある宮廷で、
楽長としての生活を過ごしたようだが、
晩年は経済状態も悪く不遇な生活の中で亡くなったようだ。
ヴァイオリン協奏曲ト短調作品10の6は1744年作曲された。
今回聴いたCDの演奏はヤープ・シュレーダーのヴァイオリン、
コンツェルト・アムステルダムによるものである。
第一楽章アレグロ・マ・ポコは、トゥッティによる長い導入に続き、
独奏ヴァイオリンが入り、名人芸的な演奏を聴かせていく。
このあたりはさすがヴァイオリニストとして活躍した彼らしさがある。
音楽は熟練した作曲技法を感じさせるものであり、
格調高く、宮廷的な華やかさとスケールの大きさを感じさせる。
トゥッティの部分と独奏ヴァイオリンが活躍する部分が、
何度も交互に現れるようになっており、考えられている。
第二楽章アンダンテ、アリア・グラツィオーソは、
前楽章とは対照的に短い牧歌風の楽章であり、
ゆったりとしたテンポで歌うような旋律が奏でられていく。
短い中間部は短調に転じてやや感傷的にもなる。
再び冒頭の主題が現れ優雅な中、静かに終わる。
第三楽章アレグロは、再び軽快なテンポで始まる。
トゥッティによる導入のあと、独奏ヴァイオリンが入り、
やはり一楽章のように名人芸的な演奏を展開していく。
ヴァイオリンと通奏低音との絡んでいくところも楽しく、
ヴィヴァルディをも思わせるイタリア風な部分も感じさせながら、
華やかに音楽は展開しながら、最後は短調で終わる。
なお、前回までとりあげた協奏曲フランス編の
CD等の情報は、以下のアドレスに載せてあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/concerto-music-cd-fran.html
参考にしていただければ幸いです。