Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

アンドレ・ジョリヴェのトランペット協奏曲第2番を聴きながら西谷から三枚町まで歩く、そして突然の来訪者

2009-06-01 05:24:28 | 古典~現代音楽フランス編
突然卒業生が私の家に会いに来てくれた。
担任をしていた時の生徒である。
それだけなら普通かもしれないが、
わざわざ東京から姉と一緒に横浜まで来てくれた。
二日前、東京方面に行ったついでに
その卒業生の家を訪ねてみたが不在であった。
その後どうしているかなあと思ったところ、
昨日家まで訪ねて来てくれたのだから感激である。
現在は元気にバイトなどをしており、
自分の新しい夢に向かっているという。
しばらく見ないうちに成長した彼女の姿を見て、
よかったなあと思い、ほっとした。
でも考えてみれば東京の江戸川区あたりから、
わざわざ横浜まで来てくれたんだからすごい。

昨日は西谷から三枚町まで歩きました。
途中聴いたのは1905年生まれのジョリヴェの作品。
彼の略歴は、器楽曲・室内楽曲編で触れたので省略する。
トランペット協奏曲第2番は1954年に作曲された。
今回聴いたCDの演奏はロジェ・デルモットのトランペット、
アンドレ・ジョリヴェ指揮、フランス国立放送管弦楽団による。
第一楽章メスト(寂しげに)-コンチタート(激しく)は、
原始的な打楽器の怪しい感じのリズムに合わせ、
ミュートを付けたトランペットが入り、
曲調は次に打楽器の叩くリズムで激しく荒々しくなり、
トランペット独奏が活躍し、冒頭の部分が繰り返され、
最後は激しく荒々しい音楽の中で終わる。
さすがヴァーレーズに師事しただけあって、
それを思わせるような打楽器の強烈なリズムが耳に残る。

第二楽章グラーヴェは、ゆったりとした導入で始まる。
トランペット独奏が入り、歌うような旋律が奏でられる。
幻想的でありながら、ジャズからの影響も感じられる。
最後は消えるように静かに終わる。
第三楽章ジォコーソ(陽気に)は、
ピアノの弾く荒々しいリズムに合わせ、
トランペットが主題を奏でていき、
他の楽器もその主題を受け継いでいく。
ジャズ風なところもみられ、その強烈なリズムは、
まるでミヨーのバレエ「世界の創造」をも想起させる。
最後は予告もなく突然終わるのがジョリヴェらしい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする