Mars&Jupiter

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ジャン・フランセのピアノとオーケストラのためのコンツェルティーノを聴きながら三枚町から鶴ヶ峰まで歩く

2009-06-05 03:57:53 | 古典~現代音楽フランス編
昨日は三枚町から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは1912年生まれのフランセの作品。
フランス西部のサルト県ル・マンに生まれた彼は、
パリ音楽院でナディア・ブーランジェに師事し、
ピアノ科では首席を占め、ピアニストとしても活躍した。
多くの作品を残している彼の作品の中心はピアノ曲で、
作風は新古典派主義で、生涯そのスタイルは変えなかったようだ。
ピアノとオーケストラのためのコンツェルティーノは1932年作曲された。
この作品は同年作曲者自身のピアノによって初演されたようだ。
今回聴いたCDの演奏はクロード・フランセのピアノ、
アンタル・ドラティ指揮、ロンドン交響楽団によるものである。
クロード・フランセはジャン・フランセの娘なのだそうだ。

第一楽章プレスト・レジェーロ(軽くの意味)は、
軽やかなピアノ独奏と管弦楽の掛け合いで始まる。
いかにも新古典主義的な曲であり、
軽快で流れるようなピアノの音が心地よい。
第二楽章レントは、弦楽器の揺れ動くような音楽にのって、
ピアノがやや無表情ではあるが、叙情的な感じの旋律を弾く。
印象派の流れを受けている感じは、
ここから聴き取ることができ、いかにもフランス的である。
第三楽章はファゴットから始まるアレグレットで始まる。
祭りを思わせるようなラテン風の軽快な音楽と、
フランスの印象派を思わせる感傷的な旋律が交互に現れる。
ロンドの部分に入り、ピアノの流れるような旋律と、
管弦楽の掛け合いが続き、軽快に音楽は展開し、
最後はあっけないくらいにさわやかに終わる。
コメント
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