Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ベルナール・ド・ヴァンタドゥールの「雲雀の渡りを見た時」を聴きながら西谷から三枚町まで歩く

2010-01-21 04:26:11 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は西谷から三枚町まで歩きました。
途中聴いたのは1130年もしくは1140年に生まれたとされる
ベルナール・ド・ヴァンタドゥール(ヴァンタドルン)の作品である。
彼はトルバドゥールで、生まれた家の身分は低かったようだ。
アリエノールの宮廷で活躍した後、ラングドッグ地方の
エルマンガルド・ド・ナルボンヌの保護を受けたらしい。
「雲雀の渡りを見た時(Quan vei la lauzeta mover)」の
作曲年代については詳しいことは分からない。
この曲の演奏で私が気に入っているCDは、
ミヒャエル・ボッシュ主宰のアンサンブル・ユニコーン、
マルコ・アンブロジーニ主宰のアンサンブル・オニ・ウィタルスの演奏による。

「雲雀の渡りを見た時(喜びにあふれた雲雀が)」は、
彼の代表的な作品の一つであり、陽の光を浴びた雲雀が、
喜びにあふれたように空を舞い上がる姿を見て、
自分の身に起こったことを思い、嘆き悲しむ。
恋に破れ、愛する人のもとから去らなければいけない不幸を目にし、
女性不信になったような心情を語っていく作品である。
彼の心の苦悩をこの歌を聴いてその切なさに共鳴するのである。
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ヨハンネス・デ・ウレーダの「舌よ、歌え(Pange lingua)」を聴きながら

2010-01-20 04:36:50 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は朝から忙しくウォーキングは休みました。
途中聴いたのは15世紀後半に活躍したヨハンネス・デ・ウレーダの作品である。
彼は、15世紀後半フェルナンド王の宮廷で活躍した作曲家で、
フランドル人ではないかと推測される人物である。
「舌よ、歌え(Pange lingua)」の作曲年代については不詳である。
聴いたCDはルイス・ロサノ・ビルムブラレス指揮、
アンサンブル“賢王アルフォンソ10世”の演奏による。
「舌よ、歌え(Pange lingua)」は、4声のモテトゥスである。
舌が歌うのは、父神と子イエス、そして聖霊への賛美の歌である。
多声的でポリフォニックな合唱に続き、単声的な素朴な旋律が歌われ、
続いて器楽のみの合奏の部分となり、再び単声的な素朴な旋律が歌われ、
最後は器楽伴奏とポリフォニックな合唱となり、華やかな感じで終わる。
三位一体の教義に基づいたカトリックのスペインらしい曲である。
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マルトゥリア・プラツの「輝く実り多き創り主」を聴きながら西谷から三枚町まで歩く

2010-01-19 06:03:18 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は西谷駅から三枚町まで歩きました。
今週からはいろいろ忙しい毎日である。
ゆっくり音楽を聴いて味わう余裕もない忙しさである。
途中聴いたのは16世紀初め活躍したマルトゥリア・プラツの作品である。
彼についてわかっていることは、カタルーニャ出身であること、
1506年から1507年までの間にフェルナンド王のカペルラの
メンバーとして活躍したらしいということだけである。
「輝く実り多き創り主」の作曲年代については不詳である。
聴いたCDはルイス・ロサノ・ビルムブラレス指揮、
アンサンブル“賢王アルフォンソ10世”の演奏による。
「輝く実り多き創り主(Condictor alme)」は、
待降節の主日で歌われるイムヌスのモテトゥスということだ。
イエスを称える詩で始まるこの曲は、素朴な単声的なメロディが歌われ、
そのあと器楽だけの間奏が入り、再び素朴なメロディが歌われる。
途中に入るオルガンの演奏だけがポリフォニック的である。
純粋なキリスト教の信仰をうかがうことのできる短い曲である。
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桜ヶ丘から二俣川まで歩く、そしてアロンソ・デ・アルバの「来たりたまえ、創り主なる聖霊よ」を聴く

2010-01-18 05:36:18 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は桜ヶ丘駅周辺から二俣川まで歩きました。
昨日聴いたのは16世紀初め活躍したアロンソ・デ・アルバの作品である。
1501年から1504年まで女王イサベルのカペルラのメンバーとして活躍し、
女王亡き後はフェルナンド王またはその子どもの一人に仕えたとされる。
また、1512年から1519年まで両王の
王女フアナ付きの音楽家として活躍したようである。
「来たりたまえ、創り主なる聖霊よ」の作曲年代については不詳である。
聴いたCDはルイス・ロサノ・ビルムブラレス指揮、
アンサンブル“賢王アルフォンソ10世”の演奏による。
「来たりたまえ、創り主なる聖霊よ(Veni creator)」は、
歌詞からすると神をたたえるモテトゥスのようだ。
素朴なグレゴリオ聖歌風の単声的な歌に始まり、これが曲の前後に現れる。
途中に入るオルガンの演奏だけがポリフォニック的である。
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アロンソ・デ・モンデハルの「めでたし、われらが王」を聴く

2010-01-17 07:33:39 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日も忙しく、ウォーキングを休みました。
昨日聴いたのは16世紀初め活躍したアロンソ・デ・モンデハルの作品である。
1502年1月女王イサベルのカペルラの歌手となり、
1504年11月女王亡き後はフェルナンド王のカペルラに移り活躍した
ということはわかっているようだが、それ以外の生涯に関することわからない。
十数曲の作品が残されているようだが、聴いているCDの中には、
「めでたし、われらが王」の作品しかおさめられておらず、
もちろんその作曲年代については分からない。
聴いたCDはルイス・ロサノ・ビルムブラレス指揮、
アンサンブル“賢王アルフォンソ10世”の演奏による。
「めでたし、われらが王(Ave Rex noster)」は、
4声によるモテトゥスで、ポリフォニック的な音楽である。
歌詞の内容からすると神とイエスをたたえる作品のようだ。
ルネサンス的な華やかさを持つこの短い曲は、
美しいハーモニーに心奪われているうちにあっという間に終わる。
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