Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

マルティン・デ・リバフレチャの「めでたし、女王」を聴く

2010-01-16 07:27:09 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日はウォーキングを休みました。
昨日聴いたのは生年不詳のマルティン・デ・リバフレチャの作品である。
1470年生まれというものあるが、正しいかはわからない。
1503年から1521年までと1523年からなくなる1528年まで、
バレンシア大聖堂の楽長として活躍したスペインの作曲家である。
「めでたし、女王」の作曲年代については分からない。
聴いたCDはルイス・ロサノ・ビルムブラレス指揮、
アンサンブル“賢王アルフォンソ10世”の演奏による。
「めでたし、女王」は、4声による宗教曲で、
聖母マリアをたたえる素朴な美しい曲である。
ユニゾンで歌うグレゴリオ聖歌のような部分と、
ポリフォニックな部分が交互に現れ、印象的である。
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ロバート・ホワイトのエレミアの哀歌を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2010-01-15 01:05:23 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは1538年頃に生まれたホワイトの作品である。
彼はイリーおよびチェスター主教座聖堂聖歌隊長と、
ウェストミンスター寺院の楽長を務めた音楽家である。
イギリス国教会のための作品を残した。
エレミアの哀歌の作曲年代については分からない。
聴いたCDはジェレミー・サマリー指揮、
オックスフォード・カメラータの演奏による。

エレミアの哀歌は、旧約聖書のエレミアの哀歌第1章の、
第8節から13節をテキストとする5声による作品である。
模倣対位法によって書かれているということだが、
とにかく各声部が掛け合っていくところが見られ美しい。
仕事で落ち込んだりした時にこのような哀歌を聴くと、
なぜかしんみりとして心にじわっと染みてくる。
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エステヴァン・デ・ブリトの聖金曜日のためのエレミアの哀歌Ⅰを聴く

2010-01-14 06:56:00 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は飲み会のためウォーキングは休みました。
途中聴いたのは1570年頃に生まれたデ・ブリトの作品である。
ポルトガルのセルパに生まれた彼は、
エヴォラ大聖堂で音楽を学び、
1597年スペインのバダホス大聖堂で楽長に就いた。
1613年までこの地位にあり、
その後はマラガ大聖堂の楽長ともなっている。
聖金曜日のためのエレミアの哀歌Ⅰの作曲年代は不詳である。
聴いたCDはジェレミー・サマリー指揮、
オックスフォード・カメラータの演奏による。

聖金曜日のためのエレミアの哀歌Ⅰは、
浮き上がっていくメロディーが優しく心に染みてくる。
ポリフォニック的なサウンドはいかにもルネサンスらしく、
素朴だが宗教的な雰囲気をかもしだす歌は繰り返されながら、
幾層にも重なりあい、美しいサウンドを作り上げていく。
落ち込んだ気分の時に聴くと癒される曲である。
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ヨーハン・ヴァルターの「イエス・キリストは讃えられよ」を聴きながら西谷から三枚町まで歩く

2010-01-13 05:10:44 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は西谷駅から三枚町まで歩きました。
途中聴いたのは1496年に生まれたヨーハン・ヴァルターの作品である。
ルターの音楽上での最も親密な協力者で、
トルガウのカントルを務め、作曲・編曲で多大な業績を残した。
「イエス・キリストは讃えられよ」は1551年に出版された。
聴いたCDはハンス・グリュース指揮、
ライプチヒ・カペルラ・フィディーチニア、
ドレスデン聖十字架合唱団のメンバーの演奏による。

「イエス・キリストは讃えられよ」は、
ヴィッテンベルク・ドイツ教会歌曲の中に含まれている。
この曲の詩はルターが一部書いたものとなっている。
金管楽器も加わって始まるポリフォニックな音楽は華やかさがある。
聴いたCDの中では、歌詞は5番まで歌われ、
合唱団と少年合唱団の交互で歌って繰り返される。
素朴なメロディーではあるが、ルネサンスらしい音楽である。
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アレクサンダー・アグリーコラの「悲しみよ、すべて戻ってこい」を聴きながら仲町台から新横浜まで歩く

2010-01-12 00:24:22 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は仲町台から新横浜駅まで歩きました。
途中聴いた曲は1445年か1446年頃に生まれたアグリーコラの作品。
フランドル出身の彼は、1471年から1474年頃ミラノに活躍し、
その後フランス宮廷に仕え、オケゲムと知り合い、
1500年から1506年ブルグンド公フィリップの宮廷音楽家として活躍した。
「悲しみよ、すべて戻ってこい」の作曲年代はわからない。
今回聴いたCDはクロフォード・ヤング指揮、フェラーラ・アンサンブル、
バーゼル・スコラ・カントールムのアンサンブル・エステによる演奏である。

CDの曲集の中でここでは一曲だけをあげておく。
「悲しみよ、すべて戻ってこい(Revenez tous regretz)」は、
恋人を病で失った男がその死を嘆き、
悲しみに自分の元に戻ってくるよう語りかける。
生きることに意味を失い、自暴自棄的になっている姿を、
ポリフォニック的な音楽によって表現している。
ペストでラウラを失った詩人ペトラルカや、
恋人ゾフィーを失い、死への憧れを抱く詩人ノヴァーリスなど、
多くの詩人がこのテーマで詩を書いていたことをふと思い出す。
でもこの曲は詩の内容ほど音楽は暗くはない。
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