Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ポール・ルイスのイギリス組曲を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2010-09-15 07:03:17 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日は三枚町から西谷まで歩きました。
途中聴いたのは1943年生まれのポール・ルイスの作品。
ブライトンに生まれた彼は、20歳の頃からテレビ音楽の作曲者として活動した。
イギリス組曲はイギリス弦楽四重奏団がスペイン公演の際に
1960年代に作曲した2つの作品に2曲を加え、
弦楽オーケストラ用に、1993年に編曲した作品である。
聴いたCDはデーヴィッド・ロイド=ジョーンズ指揮、
ノーザン・シンフォニアの演奏によるものである。

第一曲行進曲は、軽快で颯爽とした感じの曲だ。
イギリス風の行進曲が弦楽器により奏され、楽しい。
中間部の流れるような旋律は優雅な感じでいい。
再び行進曲のテーマが現れ、最後軽快に終わる。
第二曲瞑想は、弦楽器全体の伴奏の上に現れる主題は、
ヴァイオリン・ソロにより奏され、他の楽器にも受け継がれる。
しみじみとした情緒のある音楽で、イギリスの田園風景を思い出させる。
第三曲ジグは、民謡風で舞踏風の軽快な曲である。
流れるような旋律はリズミカルな部分が見られ、
冒頭の民謡風で舞踏風の旋律が再び現れて終わる。
第四曲ジャントは、民謡風の旋律が奏でられて、
その主題をもとに軽快に自由な形で展開されていく。
最後の終わり方は、全曲を閉じるにふさわしい。
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アーネスト・トムリンソンの「優雅な踊り」を聴く

2010-09-14 05:21:46 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日は健康診断もあり、ウォーキングは休みました。
昨日聴いたのは1924年生まれのトムリンソンの作品。
ランカシャーに生まれた彼は、マンチェスター大聖堂の聖歌隊として
9歳の頃から活動し、音楽的な素養を身につけたようだ。
マンチェスター大学とマンチェスター王立音楽大学(現王立ノーザン音楽大学)で、
16歳の時から学び、2年間作曲を学んだようである。
ライト・ミュージックの分野の作曲で活躍しているようである。
「優雅な踊り」は1965年に作曲された弦楽のための作品である。
田園風の歌うような旋律が奏され、おだやかな曲である。
イギリスの田園風景を感じさせるようなのびやかな音楽で、
最後は消え入るような感じで終わる。
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サー・ヒューバート・ハミルトン・ハーティのアイルランド交響曲を聴きながら、二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2010-09-13 05:39:54 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日は夕方に二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは1879年生まれのハーティの作品。
北アイルランドのダウン州、ヒルズボローに生まれた彼は、
子どもの頃からヴィオラやピアノ、オルガンなどを演奏し、
12歳には教会のオルガニストとしての地位を得た。
1901年にロンドンに移住して、音楽家としてのキャリアを積み、
指揮者として活躍するようになり、1920年から1933年の間には、
ハレ管弦楽団の指揮者としての地位にあり、名声を得たようだ。
アイルランド交響曲は1904年に作曲された。
聴いたCDはブライデン・トムソン指揮、
アルスター管弦楽団の演奏によるもの。
第一楽章アレグロ・モルト(ネイ湖畔にて)は、
ホルンと弦楽器の掛け合いで始まる序奏に続き、
舞曲風で民謡調の第一主題が現れ、木管楽器や弦楽器によって奏される。
第二主題はクラリネットによって奏される穏やかな牧歌風の旋律である。
これらの主題をもとに自由に展開されていくが、
民謡風の音楽は聴きやすく、雄大な自然を感じさせるようでいい。
最後は第一主題が力強く奏されて、悲劇的な感じで突然終わる。

第二楽章ヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポ・プレスト(定期市の日)は、
弦楽器と管楽器中心にリズミカルで舞踏風の二つの旋律が奏され、
それらの旋律中心に展開され、金管楽器も加わり、華やかな感じになる。
最後はティンパニの一撃で爽快な感じで終わる。
第三楽章レント・マ・ノン・トロッポ(アントリムの丘陵にて)は、
ゆったりとした感じでハープと弦楽器によって始まり、
クラリネットが即興風に入り、そのあとオーボエが哀愁のある旋律を奏でる。
そのあと弦楽器のみの合奏となり、叙情的に旋律を奏でていき、
管楽器や打楽器も入り、しかし穏やかな感じで音楽は展開し、
徐々に感動的な盛り上がりをみせていく。
それが静まると再びオーボエ・ソロが入り、
ヴァイオリンやフルートのソロも入り、

美しい旋律を奏でながら、弦楽器中心に最後は静かに終わる。
第四楽章コン・モルト・ブリオ(十二夜)は、
短い序奏のあと、オーボエが舞踏風で軽快な旋律を奏で、
弦楽器や金管楽器が入り、華やかな感じになり、
小太鼓がリズムを軽快に刻み、行進曲風に進行する。
そのあとはオーボエに第三楽章の旋律が現れ、展開されていく。
そして冒頭の主題が再び現れ、徐々に勢いをつけていく。
そして第三楽章の主題が絡みあいながら、盛り上がりをみせ、
いったん静まったかと思うと、ホルンが第三楽章の主題を奏し、
ハープと弦楽器が静かに奏したあと、盛り上がって終わる。
さすが、オーケストラの指揮者をやっていたこともあって、
各楽器の鳴らし方などをよく知っていて、
オーケストレーションはなかなかである。
各楽章で様々な民謡を使っていて、親しみやすい作品である。
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ラトランド・ボートンの交響曲第2番「ディエードゥリ(デアドラ)」(ケルト交響曲)を聴き、鶴ヶ峰まで

2010-09-12 06:38:48 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日はウォーキングを休みました。
そのため、今日の朝二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
日が昇らない前のウォーキングも楽しいもので、
普段聞こえてこない川の流れるせせらぎの音などに、
はっと気づかされるところなどあり、
時間によって聞こえる音も違うんだなあと感じる。
途中聴いたのは、1878年生まれのボートンの作品である。
彼はエールズベリで生まれたが、音楽については独学であった。
短期間、王立音楽院でも学び、スタンフォードに師事し、
ロンドンの音楽事務所で勤めながら、作曲活動も行い、
バントックの後任者として1905年から1911年の間、
バーミンガムのミッドランド音楽院で教鞭を執っていたようだ。
交響曲第2番「ディエードゥリ」(ケルト交響曲)は、
1926年から1927年にかけて作曲された作品で、
ケルト神話に影響を受けているようである。

ディエードゥリという姫が主人公のようなので、
インターネットで調べてみたところ、その名前は出てこない。
CDにはディエードゥリ(DIERDRE)と書いてあるが、
ケルト神話で似た話を探すと、デアドラ(DEIRDRE)で似た話が出てくる。
デアドラ(ディアドラ)という姫が、ドルイドのもと美女として育つが、
ドルイドからその姫をめぐって争いが起こるという不吉な予言を聞き、
アルスター王のコノール・マック・ネッサが引き取り育てるが、
ある日出会ったノイシュとともに恋に落ち、
彼の兄弟とともにスコットランドに逃げようとするが、
ノイシュとその兄弟は殺され、デアドラも自殺するという悲劇である。
おかしいなと思い英語のサイトでみるとボートンの交響曲第2番は、
デアドラ(DEIRDRE)というタイトルになっている。
また、CDの解説書の表紙も裏の英文で示した第二楽章のところも、
デアドラ(DEIRDRE)となっているから、IとEを入れ間違えたのか。
とすれば、邦題は「ディエードゥリ」という表記よりも、
「デアドラ」が正しいということになるが、今まで気づかなかった。
以下ではしたがって登場人物をデアドラとし、恋人をナイシュと表記する。
今回聴いたCDはエドワード・ダウンズ指揮、
BBCフィルハーモニー管弦楽団の演奏によるものである。

第一楽章アレグロ・ヴィヴァーチェ(若い娘:年老いた王か、若い恋人か)は、
弦楽器によって奏される爽やかな旋律は、
主人公デアドラの若さを表現している感じで、
ワグナー風の音楽は、情熱的でドラマティックである。
輝かしい感じの音楽は威厳のある王を描写しているのであろうか。
ロマンティックで壮大な感じを思わせ、交響曲というよりは交響詩風である。
最後はこのあと起きる不安なことを一瞬感じさせながら、明るく終わる。
第二楽章アダージョ・モルト(月光の牧歌:デアドラとナイシュ)は、
冒頭の部分が美しい月の光を感じさせ、印象派風である。
ヴァイオリン・ソロが甘美な旋律を奏で、木管楽器などはおどけたように、
絡み合いながら、幻想的な感じで曲は進行する。
最後の方では不安なその先の展開を予言するかのような音楽が現れる。
第三楽章アレグロ・モデラート(青春と死)は、痛ましい感じの旋律と、
打楽器と金管楽器による勇ましく堂々とした感じの旋律が現れる。
民謡風の旋律も木管楽器などで現れ、複雑な物語の展開を思わせる。
音楽は金管楽器による盛り上がる部分と、
弦楽器や木管楽器による静かな部分を繰り返し、
恋する二人の青春の日の素晴らしさを謳歌するかのようであるが、
後半からティンパニがその結末を暗示するかのように鳴り響き、
終わりに近づくと音楽は悲劇的な感じとなり、ティンパニが連打する。
デアドラの自殺し、死ぬ場面が描写され、最後は静かに終わる。
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ウィリアム・ハーシェルの交響曲第14番ニ長調を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2010-09-11 08:58:37 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1738年生まれのハーシェルの作品である。
ハーシェルはドイツのハノーファーで生まれたが、
1757年イギリスに渡ってから、生涯イギリスで生活したので、
ここではイギリスの作曲家として紹介する。
ハーシェルといえば、天王星の発見者として有名な天文学者である。
しかし、そもそもは音楽家で、ハノーファーではオーボエ奏者として活躍した。
イギリスに移住してからは、音楽教師や楽団長としても活躍していた。
1773年頃から天文学に深い興味を示し、望遠鏡の製作をし、
月の観測など行い、1781年に天王星を発見し、
それ以降は天文学の研究に没頭するようになったようだ。
彼は生涯で24曲の交響曲を残している。
交響曲第14番ニ長調は、1762年頃に作曲された。
聴いたCDはマティアス・バーメルト指揮、
ロンドン・モーツアルト・プレイヤーズの演奏によるものである。

第一楽章アレグロ・アッサイは、ソナタ形式で書かれている。
ヴァイリンが明るく軽快な主題を奏でていく。
ヴァイオリン・ソロの叙情的な旋律も魅力的である。
もう一つの明るい主題も軽快で爽やかであり、提示部は繰り返される。
短い展開部ではホルンの吹奏が心地よく、
再現部を経て、最後は堂々とした感じで終わる。
第二楽章アンダンテは、ゆったりとした牧歌風の旋律が、
弦楽器によって奏され、叙情的な部分もみられる。
楽章は弦楽器のみの合奏で進行していき、最後はさわやかな感じで終わる。
第三楽章アダージョ-アレグレットは、
短いアダージョの序奏のあと、アレグレットに入り、
ホルンと弦楽器でメヌエット風旋律が大らかな感じで奏でられる。
中間部のトリオにあたる2本のフルートによる演奏がすがすがしくていい。
再び冒頭のメヌエットの主題が繰り返され、最後堂々とした感じで終わる。
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