温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

すもも沢温泉郷 新館

2021年12月11日 | 青森県
(2020年11月訪問)

三八上北エリア屈指の名湯と言っても過言ではない「すもも沢温泉郷」にまた来ちゃいました。このブログで紹介するのは何度目になるのかな。


これまでの拙ブログの記事では左側の建物と家族風呂を取り上げてきましたが、2019年頃に増設する形で右側の新館をオープンさせ、新館と旧館、そして家族風呂という3つのお風呂が楽しめる充実した温泉施設へと成長していたのでした。私はまだ新しい方に入ったことがなかったため、今回は新館を利用させていただきます。


新館は外壁が黒っぽいので一目瞭然ですね。


受付は旧館同様に無人のことが多いのですが、どうせ無人だろうと思って尋ねると、時たまおばちゃんが番台に座っていたりするので、軽くビックリします。この時は無人でしたので、番台に湯銭の300円を置いて脱衣室へと入りました。番台の左側は女湯で、右側が男湯です。 無人の番台と同様、プレハブ小屋をきれいにした脱衣室も旧館と大して変わらない感じがします。


浴室も基本的には旧館と似たような質素な設えで、このシンプルな感じがたまらなく良いのです。室内に入ると朦々と立ち込める湯気といっしょに優しいモール臭に包まれますので、モール泉が大好きな私としては至福のひと時です。床はコンクリ打ちっぱなしなのですが、壁など浴室内は暗めの色調で統一されているためシックで落ち着いた雰囲気です。


洗い場にはシャワー付きカランが計8か所設けられ・・・


旧館と同様にカランのお湯は100%源泉です。頭からシャワーを浴びてモール臭が漂うツルスベ湯を被ると、とっても幸せな心地に浸れるのですが、そんな心境になるのは決して私だけではないはずです。


浴槽は2分割されていて、手前側はややぬるく、奥が熱め(源泉そのままの温度)となっています。いずれも1.8m×2.4mほどの大きさで、床と同様に浴槽はコンクリ打ちっぱなしなので、そこだけ見るとすっぽんの養殖池を彷彿としてしまうのですが、さすがに人間様が浸かる湯船をすっぽんと同じにしてはいけないからか、縁には木材が用いられており、見た目に優しい温もりをもたらしています。


湯口は両方の浴槽に設けられているのですが、訪問時は手前側のぬるい浴槽への供給が止まっており、奥の熱い湯船のみに温泉が注がれていて、一旦熱い湯船にお湯が全量張られた後、仕切りの上を越えてぬるい浴槽へ流れているようでした。


人がな入らなくても常時惜しげもなく豪快にお湯があふれ出ています。相変わらず湯量豊富ですね。惚れ惚れしちゃいます。


お湯は淡い琥珀色の透明で、ほろ苦みを有しモール臭が感じられます。シャワーを浴びた時も同じですが、湯船に入ってもツルツルスベスべの滑らかな浴感が大変強く、うなぎ湯一歩手前と申し上げても差し支えないかと思います。しかも湯船の中では全身にびっしりと気泡が付着してきます。これは嬉しい! 新鮮なお湯が贅沢にかけ流され、しかも長湯にもってこいの絶妙な湯加減に維持されているので、時間を忘れていつまでも入浴していたくなり、一度入ると帰りたくなくなります。極上の名湯であることを改めて確認しました。


館内表示によれば新館のお風呂は塩素が投入されているそうですが、敢えて意識しなければ気づかないと思います。なおシャワーのお湯は塩素入っていません。


アルカリ性単純温泉 41.7℃ pH8.55 湧出量測定不能(動力揚湯) 溶存物質0.352g/kg 成分総計0.352g/kg
Na+:61.4mg(96.74mval%),
Cl-:37.2mg(38.04mval%), HCO3-:61.7mg(36.60mval%), CO3--:12.0mg(14.49mval%),
H2SiO3:162.2mg,
(平成27年12月16日)

青森県上北郡七戸町大字李沢字道ノ下22-1 

4:00~21:30
300円(家族風呂1000円/1時間)
ドライヤーあり

私の好み:★★★
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板子塚温泉 スパウッド観光ホテル

2021年12月04日 | 青森県

(2020年11月訪問)
前回に引き続き青森県下北半島の温泉を巡ります。前回記事で取り上げた下風呂温泉は、斧のような形をした下北半島の斧刃の上辺に位置していますが、今回訪ねる「スパウッド観光ホテル」は斧刃の下辺に当たる陸奥湾岸の旧川内町にあり、町の中心部から県道46号線「かもしかライン」でちょっぴり山側へ入ってゆくと、上画像の大きな建物にたどり着きます。さすが林業会社が運営しているだけあり、ご当地特産のヒバ材を多用した立派な建物です。


建物の中は吹き抜けになっており、外観同様に館内もヒバ材が多用されています。私が訪ねたのはちょうどお昼時だったのですが、この吹き抜けの館内には美味しそうな匂いが漂っており、どうしたものかとその発生源の方を見てみますと、1階の食堂でお客さん達がランチを召し上がっていらっしゃいました。お風呂に入らず食堂のみの利用も多いようです。なおこちらでは宿泊もできますが、今回私は日帰り入浴利用で伺いました。


湯銭を支払い、通路を進んで浴場へ。
こちらの施設には浴場が2種類あり、片方には露天風呂があって他方には無いそうです。一週間ごとに男女の暖簾を入れ替えているそうで、訪問時には右側のお風呂に男湯の暖簾がかかっていました。さて、この右側のお風呂に露天風呂は付いているのでしょうか。


脱衣室は綺麗にお手入れされており、ロッカーや洗面台、エアコンなども完備されていて、気持ちよく使えました。なおこの室内に掲示されている表示によれば、温泉はかけ流しであるものの、高温のために加水されているとのことです。


残念ながら右側のお風呂に露天風呂は付帯していませんでした。浴室内にはシャワー付きカランが並ぶ洗い場の他、大小1つずつの温泉浴槽、サウナ、そして水風呂などが配置されています。
小さな浴槽は2~3人サイズで、かなり熱めの湯加減となっている一方、大きな浴槽は10人以上は入れそうなキャパを擁し、湯加減は入りやすい適温が維持されていました。両浴槽ともタイル張りながら、縁にはヒバ材が使われ、見た目に優しく温かな印象をもたらしています。大きな浴槽ではジェットバスが稼働しており、常連さんが次から次に気泡を腰や肩に当てて疲れを癒していました。

お湯は無色透明でほぼ無味無臭ながら、硫酸塩泉的な薬味感と少々の引っ掛かり浴感が得られます。分析表によれば、湧出時の知覚的特徴として「微白色透明・微塩味微渋味無臭」、試験室においては「微課褐色透明・微渋味無臭」と記載されており、どうやら源泉のお湯は何かしらの色を呈しているらしいのですが、浴場の手前でろ過した上で浴槽へ供給しているんだそうです。温泉マニア的には源泉そのままのお湯に是非入ってみたいものですが、このお風呂を銭湯代わりに使う地元の常連さんにとっては、色付きのお湯より透明なお湯の方が使い勝手が良いでしょうから、一見の客より常連を重視するのはごく自然なことでしょう。上述したようにろ過したお湯に加水した上で2つの浴槽へ供給しているのですが、私個人としては熱い小さな浴槽の方がお湯の状態が良いように感じられました(あくまで個人的感想です)。

常連さんが続々やってきては、汗を流して湯船に入り、気持ちよさそうな表情を浮かべていました。地元の方にとっては銭湯のような感じで愛されている施設なんですね。次回訪問時は露天風呂がある方にも入ってみたいものです。


ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉 52.9℃ pH7.20 513L/min(動力掘削) 溶存物質4.130g/kg 成分総計4.177g/kg
Na+1030mg(72.35mval%), Ca++:234.2mg(18.88mval%),
Cl-:563.1mg(26.87mval%), SO4--:1918mg(67.58mval%), HCO3-:195.0mg(5.41mval%),
H2SiO3:59.4mg, HBO2:46.0mg, CO2:46.4mg,
(平成26年4月25日)

青森県むつ市川内町板子塚28
0175-42-3333
ホームページ

日帰り入浴6:00~22:00
450円
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★+0.5
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下風呂温泉 さが旅館

2021年11月28日 | 青森県

(2020年11月訪問)
多くの温泉を訪ねている私にとって「一番良い温泉はどこですか?」という質問ほど悩ましく答えに窮するものはありません。なぜならどの温泉もそれぞれの個性があって素晴らしく、甲乙を付けること自体に違和感を覚えるからです。しかし、そんな中でも敢えて答えなくてはいけない場合、私は青森県下風呂温泉の名前を挙げることにしています。なぜなら個人的に大好きだから。本州の北端らしい最果て感があり、アットホームでリーズナブルな小規模旅館ばかりで、硫黄たっぷりのお湯に浸かった後は、目の前の津軽海峡から水揚げされた新鮮な海の幸に舌鼓を打てるという、私好みの条件をいくつも兼ね備えているからです。
拙ブログでもいままで複数の施設を紹介しており、昨年(2020年)11月には閉館カウントダウン中だった公衆浴場「新湯」「大湯」を取り上げました。これら両公衆浴場を訪ねた際、私は「さが旅館」で一晩お世話になっていましたので、今回記事ではその時のことを書き綴ってまいります。

宿が位置する場所は昨年閉鎖されてしまった大湯公衆浴場の右隣、「まるほん旅館」の向かい側です。チェックインしますと、とても気さくな女将さんが色々とお話ししながら、お部屋へと案内してくださいました。


この時通されたお部屋は上画像の和室です。清掃が行き届いた室内にはテレビやエアコンが完備されている他、トイレや洗面台も備わっており、とても便利で快適に過ごせました。


お部屋の窓を開けると、まず目の前に大間鉄道未成線を遊歩道化した「鉄道メモリアルロード」が目の前を横切り、その向こうに下風呂の漁港と津軽海峡を望めます。


かつてアイヌの方々がしょっぱい川と呼んだ津軽海峡の対岸には北海道の姿がはっきり見えます。おそらく恵山でしょう。当地を旅したことがある方ならご存じかと思いますが、当地は青森県にもかかわらず、北海道のテレビやラジオの電波が海峡を越えてしっかり届くため、青森と北海道両方の放送を視聴・聴取できるんですね。


下風呂温泉に宿泊する楽しみの一つが、新鮮な海の幸。当然ながらお宿によって献立や得意料理が異なりますが、どの宿も魚介が中心であり、とっても美味!
上画像は夕食です。品数が多くて食べきれそうになかったのですが、とても美味しいので気づけばペロリと平らげていました。


この時はオプションで活アワビのステーキをお願いしました(予約の際に申し出ています)。おそらくご近所の佐井村で採れたものではないかと思います(佐井は天然・養殖両方のアワビの産地です)。活きたアワビは身を左右によじりながら火あぶりにされ、その姿を目にすると少々気の毒な気もしますが、でもこれが実に美味。しかも他の地域と比べると当地はかなりお安くいただけます。おすすめ。


こちらは朝食。ホタテや焼き魚などの他、下風呂名物のイカがお刺身として出されました。近年はイカの不漁が続いており、東京ではなかなか美味しいイカを入手できないため、私は敢えてイカを口にしないでいたのですが、さすが下風呂のイカは非常に美味。久しぶりのイカに私は欣喜雀躍でした。


さてお風呂へまいりましょう。浴場は1階にあり、シンプルな造りの内湯が男女1室ずつ。綺麗に手入れされていますから気持ち良く湯あみできるでしょう。更衣室から浴室へ入るドアを開けると、ご当地ならではの硫化水素臭がツーンと鼻孔を突いてくれるので、温泉気分が一層盛り上がること間違いなし。なお洗い場にはカランが5基並んでおり、うちシャワーつきは3基です。


縁に木材が用いられることで見た目も感触も柔らかく温かな感じをもたらしている浴槽。私はこの湯船へ宿泊中に5回ほど入ってしまいました。
下風呂温泉には大きく分けて大湯・新湯・浜湯という3種類の源泉があり、宿によって引いている源泉が異なることは、温泉マニアには夙に知られていますが、こちらのお宿に引かれている源泉は新湯です。
当記事の冒頭で申し上げたように、こちらのお宿は大湯公衆浴場に隣接していますし、周囲のお宿も大湯源泉を引いているので、ここも大湯を引くのが自然なのですが、なぜか離れたところで湧く新湯源泉をわざわざここまで引いているのです。

白濁しやすい大湯と異なり、新湯は比較的透明なことが多く、引湯距離が長いこちらのお宿では湯の花が発生しやすいのが特徴です。下風呂の多くの旅館では湯口にストッキングを被せて湯の花を漉し取っていますが、こちらでは湯口で漉し取らずそのまま投入しているので、湯の花がたくさん舞うのでしょう。しかし、私が宿泊した時は、透明ではなく湯の花もさほど舞うことなく、夜も翌朝もひたすら白濁し続けていました。硫黄泉はコンディションによって見せる姿が異なり、大いに固定概念を覆してくれるので実にユニークですね。

ちょっと熱い湯加減なのですが、とにかく浴感が素晴らしいので、一度湯船に入ると後ろ髪を引かれて出られなくなってしまいます。訪問時は既に海峡から冷たい風が吹いていましたが、このお湯に浸かったおかげでいつまでもホコホコと温浴効果が続きました。
下風呂はどのお宿もすばらしく、お湯も最高なので、アクセス面に少々難があるものの、何度も足を伸ばして訪ねたくなります。今度はいつ行けるかな。


新湯1・2・3・4号泉(混合泉)
含硫黄-ナトリウム-塩化物温泉 78.8℃ pH7.40 溶存物質5.280g/kg 成分総計5.331g/kg
Na+:1179mg(62.23mval%), Ca++:274.7mg(16.64mval%), NH4+:136.4mg(9.17mval%),
Cl-:2402mg(86.35mval%), Br-:3.6mg, I-:1.0mg, HS-:2.8mg, S2O3--:8.7mg, SO4--:294.0mg, HCO3-:250.9mg,
H2SiO3:128.0mg, HBO2:378.7mg, CO2:49.5mg, H2S:1.3mg,
(平成27年11月30日)

青森県下北郡風間浦村下風呂字下風呂24
0175-36-2214
紹介ページ(風間浦商工会)

日帰り入浴不可のようです
夜間23:00~翌朝6:00は入浴不可

私の好み:★★★
コメント (4)
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ポパイ温泉 家族風呂

2021年11月09日 | 青森県

青森県津軽の浪岡地区は、コーヒーのような色をしたモール泉が湧出するところとして一部の温泉マニアには夙に知られています。今回取り上げる「ポパイ温泉」もその一つ。以前拙者ブログでは当施設の大浴場をご紹介しましたが(以前の記事はこちら)、今回取り上げるのは家族風呂です。
国道7号の旧道に当たる県道285号線を走っていると、奇抜な濃いピンクの屋根が否応なく目に入ってくるかと思います。ちょうど温泉施設の目の前にこども園があるため、一見すると派手な建物はこども園の園舎なのかと勘違いしてしまいますが、こども園は決して奇抜な塗装ではなく、楳図かずおのまことちゃんハウスでもなければ、場末の連れ込み旅館でもありません。れっきとした温泉入浴施設なのであります。


公衆浴場の入口と家族風呂の入口は分かれており、家族風呂を利用する際には公衆浴場入口の右側にある勝手口のようなところから入ります。上画像に写っている玄関の様子を目にするだけでも「あれ、入って大丈夫?」と不安になりませんか。


玄関のみならずその先も、ご家族、特にお子さんのものと思しき小物が所狭しと置かれており、他所者が足を踏み入れて良いのか躊躇してしまうほど雑然としているのですが、ま、これも和やかなアットホーム感と申しましょうか。お子さんの微笑ましい成長の記録を目にしながら恒久的な世界平和を祈念しつつ、家族風呂専用の番台で利用したい旨を申し出ますと、お部屋の名前が書かれた札を手渡されました。


家族風呂は全6室。それぞれの部屋には、各地の有名温泉地の名前が付けられています。


今回私が指定されたお部屋は「別府温泉」。


ドアの奥の空間は、畳敷きの休憩スペースと浴室という2室構成です。


都心の廉価なビジネスホテルより広く、素泊まりできそうなこの畳部屋にはテレビが用意されており、湯上り後にのんびり過ごせそうな感じですが、でも1時間という制限があるため、入浴時間を考えますと、テレビを見ながら居眠りというわけにはいきません。なお室内にエアコンはありませんので、夏は結構暑いかも。


さて畳部屋で着替えたらお風呂へと向かいましょう。トイレも備え付けられていますよ。


お風呂はタイル張りで、2~3人同時利用でもストレスなく利用できるスペースが確保されています。入室時は湯船から立ち上る湯気が室内に籠ってムンムンしていたため、窓を開けて換気させていただきました。なお北国らしく窓は二重窓です。


カランから出てくるお湯は、ツルツルスベスベ感が強い源泉のお湯です。思う存分シャワーから温泉を浴びちゃいましょう。


湯船は2人が窮屈な思いをすることなく、ちゃんと入れる大きさを有しており、湯口から常時温泉が注がれています。私が湯船に入ると洗い場は軽く洪水状態になるほど大量にオーバーフローしたのですが、私が入る前から常時溢れ出ており、その贅沢な湯使いに感心してしまいます。


石によって少々飾られてる湯口から絶え間なく、しかも惜しげもなく注がれる琥珀色のお湯。このお湯は浪岡エリアでよく見られる典型的モール泉であり、浴槽のタイルがワイン色に染まっているので、余計にお湯の色合いが濃く見えました。お湯を口に含むと重曹泉らしい清涼感を伴う苦味が感じられるとともに、いわゆるモール臭も確認できましたが、匂いに関してはさほど強いものではなかったように記憶しています。。
湯船に浸かると全身が滑らかなツルツルスベスベ浴感に包まれ、たちどころに美人肌になったかのような錯覚に陥りました。成分表によれば炭酸イオンを70.6mgも含んでいるため、この影響によって滑らかな浴感がもたらされるのでしょう。

贅沢に掛け流されるモール泉を独り占めできるポパイ温泉の家族風呂。
モール泉などツルスベ浴感の強い温泉がお好きな方にはおすすめしたい施設です。


下十川温泉
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉 51.2℃ pH8.8 湧出量測定不能(掘削動力揚湯) 溶存物質1.099g/kg 成分総計1.099g/kg
Na+:321.1mg(96.81mval%),
Cl-:245.7mg(51.87mval%), Br-:1.0mg, I-:0.3mg, HCO3-:213.8mg, CO3--:70.6mg
H2SiO3:210.6mg,
(2020年8月5日)
加水加温循環消毒なし

青森市浪岡大字下十川字扇田189-1
0172-62-7515

6:00~22:00
公衆浴場380円
家族風呂1200円/1時間

私の好み:★★★
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健康温泉桃太郎 家族風呂

2021年11月02日 | 青森県
(2020年11月訪問)

青森県津軽地方の弘前と黒石を結ぶ国道102号線沿道には、複数の温泉施設が営業していますが、その中でも今回は「健康温泉桃太郎」の家族風呂を訪ねます。以前、こちらの大浴場を利用したことがあったのですが、何故かあまり印象に残らなかったため、ブログの記事にするには至りませんでした。しかしそれから数年経ち、すっかり当時の記憶が消えてしまったため、今度は家族風呂を利用し、どんなお湯だったか思い出してみることにしたのです。
国道から路地に入り、おとぎ話の登場人物(動物)達が描かれた大きなゲートをくぐると・・・


広い駐車場と大きな建物がお出迎え。訪問した週末のお昼前には既に多くの車が止められていたので、もしかしたら家族風呂は満室なのではないかと不安を抱きつつ、受付へと向かいます。


受付で家族風呂を利用したいと申し出ると、担当のおばちゃんが笑顔で「大丈夫ですよ」と対応してくださいました。料金の支払いと引き換えに、個室の鍵、そして家族風呂を8回利用すると1回分無料で使える券を渡されます。
上画像は受付の前に広がる大広間の様子。家族風呂はこの右手です。


今回宛がわれた個室の名前は「祝」。実におめでたい!
さっそく鍵を開けて中に入りましょう。


脱衣室は広く、室内には洗面台やベンチ、扇風機など、入浴前後に使える設備・備品が揃っていて便利です。また脱衣室と浴室を隔てる壁には大きなガラス窓が設置されており、双方が見通せるので、明るい上に実面積以上の広さも感じることができるでしょう。


浴室も一般的な家族風呂に比べるとかなり広く、まさに夫婦と子供という構成の家族が一遍に入浴できるゆとりを有しています。こんな広いお風呂を一人で使ってしまう私。なんだか恐縮しちゃいます。


洗い場にはシャワーが2つ用意されていますから、複数人数で寒い日に利用した場合でも、シャワーの待ち時間が少なくて済みますね。なおシャンプー類の備え付けは無いので、予め持参しましょう。


洗い場の隣にあるイスが一脚置かれた謎のスペース。どうやら以前はスチームサウナだったようですが、今では使われておらず、単に奥へ引っ込んだイス置場と化しています。


タイル張りの浴槽は2人サイズ。半分は浅い造りになっているので、大人と子供が一緒に入ることを想定しているのかもしれません。


浴槽の浅い方と反対側にある石組の湯口には、温泉と冷水の蛇口があり、入室時には既にその蛇口から温泉が注がれて浴槽からザブザブとオーバーフローしていました。ただ、個人的にはややお湯が多くて熱かったため、湯船へ浸かる前に加水させてもらいました。
お湯は無色透明無味無臭の至って癖が無いタイプで、良く言えばあっさりしていて入りやすく、その逆の言い方をすれば掴みどころのない個性に乏しいお湯と表現したら皆様に伝わりますでしょうか。色がついていたり、しょっぱかったりするお湯が苦手な方には相応しい、サラスベ浴感の肌に優しいお湯です。癖が無いとはいえ、家庭のお風呂よりはるかにパワフルに温まるところは、さすが本物の温泉。しかも完全かけ流しですからお湯の鮮度も抜群です。

なお大浴場には人工炭酸泉だのブラックシリカだのといった、怪しい健康装置(なのかな?)がある上に、お湯も塩素消毒されていたかと思いますが(間違っていたらごめんなさい)、家族風呂にはそうしたものが一切ないので、余計な加工が気に入らない方がこちらのお風呂に入る場合は、断然家族風呂をおすすめします。


下樋田源泉
アルカリ性単純温泉 47.3℃ pH8.6 湧出量測定不可(掘削動力揚湯) 溶存物質0.523g/kg 成分総計0.523g/kg
Na+:121.1mg(92.95mval%),
Cl-:99.4mg(55.12m,val%), HCO3-:123.4mg(39.76mval%), CO3--:6.0mg,
H2SiO3:159.7mg,
(平成26年10月22日)
家族風呂は加水加温循環消毒なし

青森県弘前市大字新里字下樋田66-1
0172-28-3211
ホームページ

6:00~22:00
大浴場350円、家族風呂1000円

私の好み:★★+0.5
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