カリフォルニア州サンタバーバラ郡のガヴィオタ州立公園には、手軽にアクセスできる野湯があるという情報を得たので、実際に行ってみることにしました。
ハイウェイ101号の132番ランプ(ロンポク)を出ると、すぐにガヴィオタ州立公園の駐車場に到着できました。この州立公園は広大であるために、駐車場や公園入口が複数ありますが、今回私が行きたい野湯へ向かうには、この132番ランプの傍にある出入口を利用することになります。
駐車場の利用には2ドルが必要らしく、トレイルの入口には料金入れが設置されていましたが、無人であるため、残念ながら実際に投入している人は見かけませんでした。かく言う私はバカ正直にお金を納めてから入園しましたよ。
トレイル入口に地図が設置されているので、これで温泉の場所を確認。これによれば、駐車場から温泉までは0.7マイルとのこと。一か所だけ分岐があるので、そこを注意すれば迷うことなく辿り着けそうです。
温泉までのトレイルは登り一辺倒。ひたすら登ります。道は未舗装ですが広くて歩きやすいため、特別な装備は必要ありません。
途中には道しるべが立っていました。「方向に誤りはないんだ」と安心して歩いていると、目の前の足元を細長いものが横切ってゆくではありませんか。なんと大きなヘビでした。でもそんなことで挫けるわけにはいきません。私が近くで飛び跳ねてドンドン大きな足音を立てたら、ヘビは驚いて藪の中へ消えていきました。
駐車場から8~9分で細い杣道が右へ分岐していますので、広い道から逸れてこの細い道に入り、更に山を登ります。
杣道を登って、何が記されているかよくわからない小さな看板を過ぎると・・・
駐車場から歩くこと11~12分で、目的地であるガヴィオタ温泉に辿り着きました。たしかにアクセスが容易なので、天気が良ければビーチサンダルでも行けちゃうかもしれません。湯溜まりはふたつあり・・・
右手の奥にある湯溜まりは四角い湯船で、石垣に囲まれた人工的なものなのですが、沢を越えた泥濘の先だったので、今回はパスすることに。
私が実際に入ったのは、こちらの湯溜まりです。小さな池のような感じですが、一応石で縁取りされており、野良のお湯ながら、そこそこの利用者がいることが推測されます。アクセスしやすいので、お手軽なアウトドアを楽しむにはもってこいなのでしょう。湯溜まりの温泉は透明ですが底にチャコールグレーの泥が沈んでおり、お湯を動かすと泥が舞い上がって一時的に灰色に濁ります。
お湯の温度は35.0℃で、pH値は8.45。湯面からはゆで卵のような卵黄臭が放たれ、卵黄味とほろ苦みが感じられました。前回記事までで取り上げてきたサンルイスオビスポ郡の各温泉と似たような泉質かと思われます。私の訪問時、お湯は無色透明でしたが、硫黄が含まれているため、状況によっては白濁するかもしれません。
湯溜まりの底からお湯が湧出しており、時折底からブクブクと気泡が上がってくるのですが、この気泡の全てが湧出に伴うものではなく、底の藻類が光合成によって生み出した酸素の類も一緒に上がってくるようでした。
湯溜まりで入浴してみました。念のために水着に着替えたのですが、これが大正解。私が入った数分後に、若い女の子のグループが賑やかにやってきて、もうひとつの湯溜まりへ入っていきましたから、もし水着を着用していなかったらトラブルになっていたかもしれません。
長年浚渫されていないと思しきこの湯溜まりは浅いために、思いっきり寝そべらないと肩まで浸かれませんが、アルカリ性の温泉は大変滑らかで、私の肌はツルツルスベスベ。いわゆる美人の湯に属するでしょう。なかなか良い湯ではありませんか。なお湯中の腕には気泡が付着したのですが、上述のしたように湧出の泡と光合成の泡が混在しているため、付着した気泡がどちらなのかは、判別できませんでした。また湯中では泥も舞い上がるため、どうしても体に底の沈殿物が付いてしまいます。とはいえ、車があれば簡単に行けちゃうので、アメリカ西海岸で手軽に野湯を体験したい方には良い場所かと思います。
GPS:34.503, -120.220,
入園時間8:00~日没
野湯につき無料(ただし駐車場利用料2ドル)
私の好み:★★
ハイウェイ101号の132番ランプ(ロンポク)を出ると、すぐにガヴィオタ州立公園の駐車場に到着できました。この州立公園は広大であるために、駐車場や公園入口が複数ありますが、今回私が行きたい野湯へ向かうには、この132番ランプの傍にある出入口を利用することになります。
駐車場の利用には2ドルが必要らしく、トレイルの入口には料金入れが設置されていましたが、無人であるため、残念ながら実際に投入している人は見かけませんでした。かく言う私はバカ正直にお金を納めてから入園しましたよ。
トレイル入口に地図が設置されているので、これで温泉の場所を確認。これによれば、駐車場から温泉までは0.7マイルとのこと。一か所だけ分岐があるので、そこを注意すれば迷うことなく辿り着けそうです。
温泉までのトレイルは登り一辺倒。ひたすら登ります。道は未舗装ですが広くて歩きやすいため、特別な装備は必要ありません。
途中には道しるべが立っていました。「方向に誤りはないんだ」と安心して歩いていると、目の前の足元を細長いものが横切ってゆくではありませんか。なんと大きなヘビでした。でもそんなことで挫けるわけにはいきません。私が近くで飛び跳ねてドンドン大きな足音を立てたら、ヘビは驚いて藪の中へ消えていきました。
駐車場から8~9分で細い杣道が右へ分岐していますので、広い道から逸れてこの細い道に入り、更に山を登ります。
杣道を登って、何が記されているかよくわからない小さな看板を過ぎると・・・
駐車場から歩くこと11~12分で、目的地であるガヴィオタ温泉に辿り着きました。たしかにアクセスが容易なので、天気が良ければビーチサンダルでも行けちゃうかもしれません。湯溜まりはふたつあり・・・
右手の奥にある湯溜まりは四角い湯船で、石垣に囲まれた人工的なものなのですが、沢を越えた泥濘の先だったので、今回はパスすることに。
私が実際に入ったのは、こちらの湯溜まりです。小さな池のような感じですが、一応石で縁取りされており、野良のお湯ながら、そこそこの利用者がいることが推測されます。アクセスしやすいので、お手軽なアウトドアを楽しむにはもってこいなのでしょう。湯溜まりの温泉は透明ですが底にチャコールグレーの泥が沈んでおり、お湯を動かすと泥が舞い上がって一時的に灰色に濁ります。
お湯の温度は35.0℃で、pH値は8.45。湯面からはゆで卵のような卵黄臭が放たれ、卵黄味とほろ苦みが感じられました。前回記事までで取り上げてきたサンルイスオビスポ郡の各温泉と似たような泉質かと思われます。私の訪問時、お湯は無色透明でしたが、硫黄が含まれているため、状況によっては白濁するかもしれません。
湯溜まりの底からお湯が湧出しており、時折底からブクブクと気泡が上がってくるのですが、この気泡の全てが湧出に伴うものではなく、底の藻類が光合成によって生み出した酸素の類も一緒に上がってくるようでした。
湯溜まりで入浴してみました。念のために水着に着替えたのですが、これが大正解。私が入った数分後に、若い女の子のグループが賑やかにやってきて、もうひとつの湯溜まりへ入っていきましたから、もし水着を着用していなかったらトラブルになっていたかもしれません。
長年浚渫されていないと思しきこの湯溜まりは浅いために、思いっきり寝そべらないと肩まで浸かれませんが、アルカリ性の温泉は大変滑らかで、私の肌はツルツルスベスベ。いわゆる美人の湯に属するでしょう。なかなか良い湯ではありませんか。なお湯中の腕には気泡が付着したのですが、上述のしたように湧出の泡と光合成の泡が混在しているため、付着した気泡がどちらなのかは、判別できませんでした。また湯中では泥も舞い上がるため、どうしても体に底の沈殿物が付いてしまいます。とはいえ、車があれば簡単に行けちゃうので、アメリカ西海岸で手軽に野湯を体験したい方には良い場所かと思います。
GPS:34.503, -120.220,
入園時間8:00~日没
野湯につき無料(ただし駐車場利用料2ドル)
私の好み:★★