前回記事の続編です。
栃木県産の食材をふんだんに使ったコース料理で大正期の晩餐会に想いを馳せた後は、奥日光の白濁硫黄湯で心身を癒しましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/04/bbef716b00168f2b6a0ce971d97a24c5.jpg)
お風呂は1階に降り、玄関とは反対側へ進んで勝手口のような場所に出てから・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/e8/086853d6b5546ed1da9dfcaca55f13b8.jpg)
渡り廊下を歩いて別棟へと進みます。
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こちらが別棟の温泉浴場。本館と同様に木材を多用しており、周囲の環境との調和が図られています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/d1/61d42564d991da1bd4e910782bcb3f6e.jpg)
浴場名は、からぶろじゃなく、そらぶろです。
この浴場棟はフロントから離れており、外部から入ることができちゃう場所なので、お風呂の利用者はあらかじめフロントで暗証番号を教えてもらい、男女別の入口でその番号を入力し開錠する必要があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/05/467c3274f04995358746318fef790fb4.jpg)
木のぬくもりと湖畔の明るさ、そして山麓の緑を感じられる更衣室は、決して広くはないものの、使い勝手が良く綺麗にお手入れされており、快適に利用することができました。さすが老舗ホテルですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/a8/2ec78b4a59959b3dfd8bd34554263881.jpg)
浴室は現代的な造りで、男女両浴室の仕切りにはガラスが採用されており、屋内であることを忘れてしまうほど明るく開放的です。洗い場にはシャワー付きカランが7基設けられ、各ブースは仕切り板でセパレートされています。なお室内にはサウナも設けられていますが、訪問時は感染予防のため利用中止になっていました。水風呂はありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/af/4c77a58b55d4a69f730a2f5d7310e742.jpg)
木々を眺める窓に面して据え付けられた内湯浴槽は、私の目測で2m×4mほどの大きさでしょうか。後述しますが、こちらでは奥日光湯元のお湯を引いており、硫黄をたっぷり含むこのお湯はその時々によって色や濁り方が変貌します。私が訪ねた時には黄色混じりのエメラルドグリーンを呈し、底が見えるか見えないかという程度に懸濁していました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/cb/759132873e4ceb68f658d79ae6acd909.jpg)
内湯のドアから屋外に出てステップを下ると露天の岩風呂です。湖畔に位置しているものの木立が深いために湖面は望めませんが、「そらぶろ」という名前の通り、夜に空を見上げると満天の星空を楽しめます。空気が澄み周囲に余計な光が無い高原の星空は大変綺麗です。また日中でも広い空に木々の緑が美しく映え、実に爽快なロケーションです。
露天の浴槽は10人同時に入れそうな大きさがあります。外気の影響を受けるためか、露天のお湯は強く白濁しており、その透明度は20cm程度でしょうか。濁りが強くて底が全く見えないのに、浴槽の中に段があったりしますので、足元に注意しないと躓くかもしれません。内湯と露天で色合いや濁り方が違うところが、いかにも硫黄の濁り湯です。なお露天は長風呂したくなるぬるめの湯加減で、じっくりと長く浸かっていられますが、硫黄の血管拡張効果によって力強く火照るので、迂闊に長湯すると逆上せちゃうかも。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/a0/42c09c1c9c4ed0dfff3ef27687decc9b.jpg)
上述のように、こちらのお湯は約10km離れている奥日光湯元から引湯しており、いろんな源泉のお湯をミックスさせてここまで引っ張っています。なお奥日光湯元の各温泉施設では、施設によって混合泉の組み合わせが異なりますが、こちらの施設の場合は「奥日光開発1.2.3.4.7号森林管理署源泉混合泉」であり、拙ブログで取り上げた施設ですと日光湯元の「源泉ゆの香」や中禅寺湖畔の旧「ホテル湖畔亭」(現「シンプレスト日光」)が同じ混合源泉を引いています。
お湯の特徴としては奥日光湯元と同じであり、いわゆる硫黄泉の濁り湯なのですが、長い距離を流れてくる間に少々こなれて角が取れるのか、浴感・匂い・味など知覚的特徴が奥日光湯元で入浴するよりも幾分マイルドになっている気がします。でも硫黄泉らしい独特の匂い、そして苦味やえぐみは十分強く、湯上りは全身から硫黄の匂いがしっかり漂い、そして力強い温浴効果が得られます。
同じ中禅寺湖畔のホテルでも奥日光湯元から温泉を引いている施設がありますが、お湯の割り当てがあまり多くない印象を受けます(あくまで印象なので間違っていたらごめんなさい)。一方、さすが金谷ホテルは地元名士で有力者だからでしょうか、惜しげもなくふんだんにかけ流せるほど湯量が豊富です。
清らかな自然に囲まれた快適な環境で、おいしい料理と素晴らしい温泉を存分に堪能することができました。日帰り入浴も可能のようですから、もしお時間が合えば立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
奥日光開発1.2.3.4.7号森林管理署源泉混合泉
含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉 78.6℃ pH6.4 溶存物質1.347g/kg 成分総計1.582g/kg
Na+:136.4mg, Ca++:207.7mg, Mg++:6.1mg,
Cl-:86.9mg, HS-:12.0mg, S2O3--:0.6mg, SO4--:465.9mg, HCO3-:280.9mg,
H2SiO3:107.5mg, HBO2:14.9mg, CO2:181.6mg, H2S:52.6mg,
(平成27年9月24日)
栃木県日光市中宮祠2482
0288-54-0007
ホームページ
日帰り入浴13:00~15:00
1300円
シャンプー類・ドライヤーあり
私の好み:★★★
栃木県産の食材をふんだんに使ったコース料理で大正期の晩餐会に想いを馳せた後は、奥日光の白濁硫黄湯で心身を癒しましょう。
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お風呂は1階に降り、玄関とは反対側へ進んで勝手口のような場所に出てから・・・
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渡り廊下を歩いて別棟へと進みます。
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こちらが別棟の温泉浴場。本館と同様に木材を多用しており、周囲の環境との調和が図られています。
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浴場名は、からぶろじゃなく、そらぶろです。
この浴場棟はフロントから離れており、外部から入ることができちゃう場所なので、お風呂の利用者はあらかじめフロントで暗証番号を教えてもらい、男女別の入口でその番号を入力し開錠する必要があります。
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木のぬくもりと湖畔の明るさ、そして山麓の緑を感じられる更衣室は、決して広くはないものの、使い勝手が良く綺麗にお手入れされており、快適に利用することができました。さすが老舗ホテルですね。
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浴室は現代的な造りで、男女両浴室の仕切りにはガラスが採用されており、屋内であることを忘れてしまうほど明るく開放的です。洗い場にはシャワー付きカランが7基設けられ、各ブースは仕切り板でセパレートされています。なお室内にはサウナも設けられていますが、訪問時は感染予防のため利用中止になっていました。水風呂はありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/af/4c77a58b55d4a69f730a2f5d7310e742.jpg)
木々を眺める窓に面して据え付けられた内湯浴槽は、私の目測で2m×4mほどの大きさでしょうか。後述しますが、こちらでは奥日光湯元のお湯を引いており、硫黄をたっぷり含むこのお湯はその時々によって色や濁り方が変貌します。私が訪ねた時には黄色混じりのエメラルドグリーンを呈し、底が見えるか見えないかという程度に懸濁していました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/cb/759132873e4ceb68f658d79ae6acd909.jpg)
内湯のドアから屋外に出てステップを下ると露天の岩風呂です。湖畔に位置しているものの木立が深いために湖面は望めませんが、「そらぶろ」という名前の通り、夜に空を見上げると満天の星空を楽しめます。空気が澄み周囲に余計な光が無い高原の星空は大変綺麗です。また日中でも広い空に木々の緑が美しく映え、実に爽快なロケーションです。
露天の浴槽は10人同時に入れそうな大きさがあります。外気の影響を受けるためか、露天のお湯は強く白濁しており、その透明度は20cm程度でしょうか。濁りが強くて底が全く見えないのに、浴槽の中に段があったりしますので、足元に注意しないと躓くかもしれません。内湯と露天で色合いや濁り方が違うところが、いかにも硫黄の濁り湯です。なお露天は長風呂したくなるぬるめの湯加減で、じっくりと長く浸かっていられますが、硫黄の血管拡張効果によって力強く火照るので、迂闊に長湯すると逆上せちゃうかも。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/a0/42c09c1c9c4ed0dfff3ef27687decc9b.jpg)
上述のように、こちらのお湯は約10km離れている奥日光湯元から引湯しており、いろんな源泉のお湯をミックスさせてここまで引っ張っています。なお奥日光湯元の各温泉施設では、施設によって混合泉の組み合わせが異なりますが、こちらの施設の場合は「奥日光開発1.2.3.4.7号森林管理署源泉混合泉」であり、拙ブログで取り上げた施設ですと日光湯元の「源泉ゆの香」や中禅寺湖畔の旧「ホテル湖畔亭」(現「シンプレスト日光」)が同じ混合源泉を引いています。
お湯の特徴としては奥日光湯元と同じであり、いわゆる硫黄泉の濁り湯なのですが、長い距離を流れてくる間に少々こなれて角が取れるのか、浴感・匂い・味など知覚的特徴が奥日光湯元で入浴するよりも幾分マイルドになっている気がします。でも硫黄泉らしい独特の匂い、そして苦味やえぐみは十分強く、湯上りは全身から硫黄の匂いがしっかり漂い、そして力強い温浴効果が得られます。
同じ中禅寺湖畔のホテルでも奥日光湯元から温泉を引いている施設がありますが、お湯の割り当てがあまり多くない印象を受けます(あくまで印象なので間違っていたらごめんなさい)。一方、さすが金谷ホテルは地元名士で有力者だからでしょうか、惜しげもなくふんだんにかけ流せるほど湯量が豊富です。
清らかな自然に囲まれた快適な環境で、おいしい料理と素晴らしい温泉を存分に堪能することができました。日帰り入浴も可能のようですから、もしお時間が合えば立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
奥日光開発1.2.3.4.7号森林管理署源泉混合泉
含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉 78.6℃ pH6.4 溶存物質1.347g/kg 成分総計1.582g/kg
Na+:136.4mg, Ca++:207.7mg, Mg++:6.1mg,
Cl-:86.9mg, HS-:12.0mg, S2O3--:0.6mg, SO4--:465.9mg, HCO3-:280.9mg,
H2SiO3:107.5mg, HBO2:14.9mg, CO2:181.6mg, H2S:52.6mg,
(平成27年9月24日)
栃木県日光市中宮祠2482
0288-54-0007
ホームページ
日帰り入浴13:00~15:00
1300円
シャンプー類・ドライヤーあり
私の好み:★★★