た・たむ!

言の葉探しに野に出かけたら
         空のあお葉を牛が食む食む

いくら丼ふたたび

2006年12月02日 | 食べ物
 いくらが届いた。昨年いただいた方から今年も届いた。昨年はお越しいただいた返礼として受け取ったが、今年は別に何があったわけでもない。こちらは何もしていないのにいただいたわけである。こういう親切はなかなかできるものではない。私のような器の小さい人間からしてみれば、ほとんど奇跡に近い。
 
 多くの人は、自分に何かしてくれる人には何かしてあげようと思う。それは当然の理である。私もそうである。何もしていない人に何かしてあげようとする人に出会うとき、私は驚き言葉を失う。

 いくらは早速いくら丼にして食べた。労働時間十二時間を優に越え、殺人的な忙しさであるこの土曜日、海の幸人の恩にどれだけ助けられたことか。
 この方の漬けるいくらは、ちょっと表現に困るほど旨い。様々な漬け方をされたいくらが、小分けにして冷凍されている。楽しみはこれからまだまだ続く。

 いつになれば、私もこういう親切ができるのだろうか。いつか、するのだろうか。
 
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