peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

クマガイソウ(熊谷草) 2009年5月9日

2009年05月10日 | Weblog
奥州市水沢盆栽会のクマガイソウ(熊谷草)
 2009年5月9日





2009年5月9日(土)、奥州市水沢区聖天85-2にある
水沢公民館で開催中の水沢盆栽会主催の山野草・小品盆栽展
に行ってきました。約100点ほどの展示品の中に、た
だ1点だけでしたが、クマガイソウ(熊谷草)がありました。





クマガイソウ(熊谷草)ラン科 アツモリソウ属
Cypripedium japonicum
山野の樹林の下や人里近くの竹やぶなどに生える
多年草。高さは20~40㎝ほどになる。葉は直径10
~20㎝の扇円形で縦じわが目立ち、2枚がほぼ対生
状につく。アツモリソウ(敦盛草)と並ぶ、日本の
代表的な野生ランだが、人里近くに群生することか
ら乱掘され、今は保護された場所にしか自生してい
ないといわれる。

4~5月、茎の先に直径8~10㎝の大きな袋状の唇弁
花を横向きに1個つける。唇弁には紅紫色の模様が
ある。和名は、この袋状の唇弁を、源平合戦の一ノ
谷の戦いで平敦盛を討った、熊谷直実(なおざね)
が背負ったホロ(袰/母衣)に見立てたものといわ
れる。
分布:北海道(西南部)、本州、四国、九州。

クマガイソウ(熊谷草)

2009年05月10日 | Weblog
一関市東山町の地植えのクマガイソウ(熊谷草)
 2007年5月14日




2007年5/14(月)、一関市東山町長坂の
住宅団地内を歩いていたら、庭にクマガイ
ソウ(熊谷草)
を栽培している家がありました。
この山野草は日陰が好きなので、木の下で
袋状の花を沢山咲かせていました。



奥州市前沢区のクマガイソウ(熊谷草)
 2007年5月8日



2007年5/8(火)、奥州市前沢区白山(しろやま)
地区の道路脇の歩道に沿って20mほども花壇をつく
っている家の庭にクマガイソウ(熊谷草)
の花が咲いていました。
この植物は、山野草愛好家に特に好まれ、大抵の
愛好家が栽培しています。扇形の大きな葉と袋状
の唇弁花が特徴。


膨らんだ部分は唇弁。下向きの萼片の先端は
分岐している。この丸い唇弁(しんべん)を、
源氏の武将・熊谷直実(くまがいなおざね)が
背負っていた母衣(ほろ)に見立てた。
母衣は流れ矢を防ぐための武具。


花の中心にあるのが球形の唇弁(しんべん)。
この唇弁の上に穴があり、雄しべ、雌しべが入
っている。正面の唇弁中央の隙間から蜜蜂など
の昆虫が入り、花粉を雌しべにつけて、受粉を
助けている。


一関市東山町のクマガイソウ(熊谷草)
 2006年5月18日



2006年5/18(木)、一関市東山町長坂の住宅
団地を歩いていて、金網が張られた庭の一角に
クマガイソウ(熊谷草)が咲いているのを
見つけました。金網の目が大きかったので、デ
ジカメのレンズを差し込んで写しました。



クマガイソウ(熊谷草)ラン科 アツモリソウ属
Cypripedium japonicum
山野の樹林の下に生える多年草で、特に竹林
や杉林の下に群生することが多い。
 別名:ホテイソウ(布袋草)

アツモリソウの仲間は花が左右相称、唇弁が
袋のようにふくらんでいるのが特徴。代表種の
「アツモリソウ(敦盛草)」の名は、平家の典
雅な武将・平敦盛の背負う母衣(ほろ)に見立
ててつけられたので、こちらの方は、源平の合
戦で平敦盛を討った源氏の無骨な武士・熊谷直
実の背負う母衣(ほろ)に見立てて名をつけた
という。

高さは20~40cmになる。葉は大きく、直径10
~20cmの扇形で縦皺が目立ち、2個が対生状に
つく。

花期は4~5月。扇形の大きい葉を2枚つけた
茎の頂に直径8~10cmもある大きな花を横向き
に1個咲かせる。袋状の唇弁には紅紫色の模様
がある。分布:北海道(西南部)~九州

仲間には、クマガイソウより小形で、高さが
20~30cmの「タイワンクマガイソウ(台湾熊
谷草)」、花がピンク色の「アツモリソウ
(敦盛草)」、唇弁が横へ張り出す「ホテイ
アツモリソウ(布袋敦盛草)」、唇弁が茶と
黄色で、食虫植物に似た「キバナノアツモリ
ソウ(黄花敦盛草)」などがある。

アツモリソウ(敦盛草)

2009年05月10日 | Weblog
奥州市水沢盆栽会のアツモリソウ(敦盛草)
 2009年5月9日







2009年5月9日(土)、奥州市水沢区聖天85-2にある
水沢公民館水沢盆栽会主催の「山野草・小品盆栽展」が開催
されていたので行ってきました。
5/8付「岩手日報」の”町から村から”という各地
の催事を紹介する欄に記載されていたからです。
展示数は約100点とありました。この時期の山野草展
には、アツモリソウやクマガイソウ、ヤマシャクヤク、
ハッカクレン、タイリントキソウ、クロユリ、などがよく展示され
ているものですが、これらの全てが展示されていました。





アツモリソウ(敦盛草)ラン科 アツモリソウ属
Cypripedium macranthum var.speciosum
山地の草原に生える多年草で、高さ20~50㎝に
なる。茎や葉には毛が多い。葉は茎を抱くように
互生し、長さ8~20㎝、幅5~8㎝の長楕円形で、
縦じわが多い。

5~7月、茎の先に直径3~5㎝ほどの独特の花を
下向きにつける。唇弁は袋状に大きくふくらんで
いる。花の色は淡紅色から紅紫色まで、濃淡の変
化が多い。
和名は、この袋状の唇弁を平敦盛が背負ったホロ
(袰/母衣)に見立てたもの。ホロは鎧の背中につ
ける布袋で、流れ矢をよけるためのもの。
分布:北海道、本州(中部地方以北)