peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ホウチャクソウ(宝鐸草)・黄花

2009年05月23日 | Weblog
奥州市水沢盆栽会のホウチャクソウ(宝鐸草)・黄花
 2009年5月9日




 2009年5月9日(土)、奥州市水沢区聖天85-2にある
水沢公民館で開催中の水沢盆栽会(会長 桐田齋=ただし)
主催の山野草・小品盆栽展
を見に行ってきました。
約100点の中にホウチャクソウ(宝鐸草)・黄花が1鉢だけありました。





ホウチャクソウ(宝鐸草)ユリ科 チゴユリ属
Disporum sessile
山地や丘陵の林内に生える多年草で、群生する
ことが多い。茎の高さは30~60㎝で直立し、上
部で枝分かれする。葉は長楕円形で長さ5~15㎝、
幅1.5~4㎝。先が尖り基部は丸い。

4~5月、花は枝の先に1~3個付き下垂する。花
被片は筒状に集まって平開せず、長さ2.5~3㎝。
白色で先端が少し緑色を帯びる。よく似たナルコ
ユリやアマドコロの花は6枚の花弁がくっついて
筒状になっているが、ホウチャクソウでは花弁が
重なって筒状になっている。

球形の液果は黒く熟す。和名は、花の形が寺院
や五重塔の軒に吊されている宝鐸(ほうたく、
ほうちゃく)に似ていることによる。
増殖は株分けが一般的で、植え替えの際に地下茎
を切って分ける。庭植えでもよく殖えるとのこと。
 分布:北海道~九州。
 画像は、ホウチャクソウ(宝鐸草)の黄色花種

ホウチャクソウ(宝鐸草)

2009年05月23日 | Weblog
一関市東山町のホウチャクソウ(宝鐸草)
 2008年5月13日



2008年5月13日(火)、一関市東山町長坂字里前
「生出(おいで)」地区の道路沿いの農家の花壇
に植えられたホウチャクソウ(宝鐸草)が花を
咲かせていました。




ホウチャクソウ(宝鐸草)ユリ科 チゴユリ属
Disporum sessile
山野のうす暗い林の下に生える多年草で群生
することが多い。地下から出た茎は真っ直ぐに
伸びて、高さは30~60cmになり、茎の上部で枝
分かれする。葉は長さ5~15cmの長楕円形で互
生する。葉に斑の入った品種もある。

花期は4~5月。枝先に長さ2.5~3cmの花が1~3
個ずつ垂れ下がってつく。花色は薄緑と白の混ざ
ったような色。よく似た「ナルコユリ」や「アマ
ドコロ」の花は6マイの花弁がくっついて筒状に
なっているが、ホウチャクソウでは花弁が重なっ
て筒状になっている。この花は、花びらが内側と
外側にそれぞれ3枚ずつ、計6枚ある。いずれも長
目の花びらで鐘形になっている。中には雄しべが
6本と中心に雌しべが1本ある。その花の様子が
「宝鐸」によく似ている。

和名は、花の形が寺院や仏塔の軒に吊るす宝鐸
(ほうたく、ほうちゃく)という鐘のような飾り
に似ていることによる。
分布:北海道、本州、四国、九州

 仲間には「チゴユリ」「オオチゴユリ」「キ
バナチゴユリ」などがある。

カザグルマ(風車)/クレマチス(Clematis)

2009年05月23日 | Weblog
一関市立沢のカザグルマ(風車)/クレマチス(Clematis)
 2009年5月22日





2009年5月22日(金)、一関市立沢の立沢住宅街の
民家の庭に植えられたカザグルマ(風車)
思われる植物が花を咲かせていました。





一関市才天のカザグルマ(風車) 2009年5月22日



カザグルマ(風車)キンポウゲ科 センニンソウ(クレマチス)属
Clmatis patens
林の縁などに自生するが、庭などによく植えられ
ている。多くの交配種の親となっている。茎は褐
色で細く、はじめは軟毛が生えるが、のちに無毛
となり、木質化する落葉性蔓性多年草。
葉は対生し、3~8枚の小葉からなる羽状複葉。小
葉は卵形または狭卵形で長さ2~6㎝、先は尖り鋸
歯はなく、葉脈に沿って細い毛をもつ。基部は円
形または心臓形にくぼむ。

5~6月、前年の伸長枝の葉腋から伸びた枝先に花
柄を出し、その先端に1花を上向きに開く。花は直
径7~15㎝あり、花弁状の萼片は普通8枚で、淡紫
色または白色で平開する。萼片は倒卵形または倒
披針形。雄しべと雌しべは多数。葯は紫色。

花が白色のものはシロバナカザグルマともいう。

園芸品種にユキオコシなどがある。
[栽培]やや湿った場所を好む。繁殖は株分け、挿木、
実生。
分布:本州、四国、九州北部、朝鮮半島、中国。

一関市街地のクレマチス(Clematis)

2009年05月23日 | Weblog

2006年5/21(日)、一関市山目の住宅街にある
民家の庭に、「クレマチス(マダム・ヴァン・
ホーテ)」と思われるものが咲いていました。






クレマチス(Clematis)キンポウゲ科 センニンソウ属
 Clematis
「クレマチスClematis」とは「センニンソウ属」
の学名だが、園芸界では「カザグルマ(風車)
Clematis patens」や「テッセン(鉄線)Clematis
florida」、その他の原種を交雑して育成された
園芸品種の総称として使われている。

つる性の落葉低木で、原種の性質をそれぞれ受け
継いでいるので多種多様であるが、クレマチスは
花が大形の品種ほど花弁状の蕚片が8個あるという。

花弁のように見えるのは「蕚片」で、色は白、紫、
青、ピンク(紅)、赤などがある。花期は平野部で
は5月中旬頃、山間部では6月初旬頃。

サラサドウダン(更紗灯台)/フウリンツツジ(風鈴躑躅)

2009年05月23日 | Weblog
一関市才天のサラサドウダン(更紗灯台)
 2009年5月22日





2009年5月22日(金)、一関市才天民区にある民家の
庭に植えられているサラサドウダン(更紗灯台)が、
花を沢山つけていました。






サラサドウダン(更紗灯台)ツツジ科 ドウダンツツジ属
Enkianthus campanulatus
深山に生える落葉低木で、高さ4~5mになる。
枝は灰色で滑らかで、輪生状に分枝する。葉は
枝先に輪生状に集まってつき、幅の広い楕円形
または倒卵形で長さ3~6㎝。両端は尖り、縁に
細鋸歯がある。裏面の主脈には赤褐色の毛があ
る。秋は紅葉が美しい。

5~7月、枝先に長さ1~1.5㎝の鐘形の花が総状
に多数垂れ下がって咲く。花軸には淡褐色の軟
毛や開出毛がある。花冠は5浅裂し、裂片は丸い。
花の色は帯白色または帯淡黄色で紅色の筋が入り、
先端は淡紅色を帯びる。雄しべは10個。花糸は
短く、毛がある。雌しべは1個。萼は深く5裂す
る。和名は、花に紅色の縦の筋が入ることから、
「更紗」の名がある。

朔果は長さ約1㎝の楕円形で下垂した果柄の先
に直立する。別名:フウリンツツジ(風鈴躑躅)

花が白色のものをシロバナフウリンツツジF.albiflrusという。
用途:庭木、鉢植え、床柱。分布:北海道、本州。

サラサドウダン(更紗灯台)の変種で、花が
紅色のものを、ベニサラサドウダン(紅更紗灯台)
var.palibiniという。葉は長さ2~4㎝の倒卵形で
両端は尖る。花冠は長さ8~12㎜の鐘形で、紅色に
濃紅色の筋が入る。花糸は有毛。
分布:本州(東北地方南部~中部地方北部)。