peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

オオジシバリ(大地縛り)

2009年05月25日 | Weblog
奥州市胆沢城跡のオオジシバリ(大地縛り)
 2009年5月24日







2009年5月24日(日)、奥州市水沢区佐倉河にある
史跡・胆沢城跡に行きました。「胆沢城政庁地区」とされる
場所に、オオジシバリ(大地縛り)が群生して、花を咲かせて
いました。






一関市磐井川堤防のオオジシバリ(大地縛り)
 2006年6月3日




2006年6月3日(土)、北上川学習交流館「あいぽ
ーと」主催のウォーキングに参加したとき、一関市
の磐井川堤防道路わきにオオジシバリ(大地縛り)
沢山咲いていました。



オオジシバリ(大地縛り)キク科 ニガナ属
 Ixeris debilis
田んぼや畑の畔道、山道沿い、農道のわきなど
のやや湿った所に多い多年草。茎は地面を這っ
て長く延びる。葉は長さ6~20㎝、幅1.5~3㎝の
ヘラ形で、下部が羽状に切れ込むものもある。
ジシバリに比べると葉はやや立った感じがする
(「ジシバリ」の葉は丸い)。

花期は4~6月。花茎は高さ10~30㎝になり、枝
分かれして直径2.5~3㎝の黄色い頭花を2~3個
つける。頭花は舌状花だけでできている。
分布:日本全土、朝鮮、中国。

和名の「オオジシバリ」は、ジシバリよりも葉
や花などが、全体に大きいことによるが、ジシバリ
というのは、既に江戸時代の書物に掲載されて
いて、この植物の茎(ランナー)が地面に広が
って、地面を縛るように見えることからつけら
れたという。別名:ツルニガナ

ユリノキ(百合の木)

2009年05月25日 | Weblog
奥州市水沢図書館前のユリノキ(百合の木)
 2009年5月24日





2009年5月24日(日)、奥州市水沢区佐倉河にある
奥州市文化会館&水沢図書館に立ち寄り
ました。図書館前の駐車場周辺に植えられたユリノキ
(百合の木)
が花を咲かせていました。







ユリノキ(百合の木)モクレン科 ユリノキ属
Liriodendron tulipifera
北アメリカ東部原産の落葉高木で、原産地では
高さ60mになるものがあるとのこと。日本には
明治時代初期に入り、公園や街路などに植えられ
ている。生長が早く、高さは普通30~40mになる。
葉は半纏(はんてん)に似ていることから「ハンテンボク
とも呼ばれる。また、花の形がチューリップに似
ているので、「チューリップ・ツリー」の名もある。
また、葉の形が奴凧や軍配のようにも見えるので
ヤッコダコノキ、グンバイノキ」とも呼ばれる。
葉は互生し、長さ6~15㎝、薄くてかたく、独特
の形をしている。

5~6月、直径5~6㎝で黄緑色のチューリップに
似た花を開く。花弁は6枚で、基部にオレンジ色
の斑紋がある。萼片は淡緑色で3枚あり、反り返
る。秋は黄葉が美しい。
果実は翼果が集まった集合果。

用途:公園・街路樹、建築・器具・楽器材、パ
ルプ。

カンボク(肝木)

2009年05月25日 | Weblog
奥州市水沢区のカンボク(肝木) 2009年5月24日




2009年5月24日(日)、奥州市水沢区佐倉河の薬師堂
温泉入口付近でカンボク(肝木)が花を咲かせていました。
この時期よく見かけるヤブデマリかと思ったのですが、
葉が3つに裂けているのでカンボクとわかりました。




カンボク(肝木)の赤い実
 2005年11月3日




 画像は、11月3日、岩手県立博物館(盛岡市)
の植物園で写したもの。
カンボク(肝木)スイカズラ科 ガマズミ属
 Viburnum opulus var.calvescens
山地の湿ったところに生える落葉低木~小高木。
高さは2~7mになる。古い枝は樹皮が不揃いに
剥がれ落ちて、灰褐色から灰黒色になり、皮目が
散生する。コルク層が発達して厚い。髄は白色。

葉は有柄で対生し、長さ5~12cmの倒卵状円形で、
なかほどまで3つに切れ込み、中央の裂片が長く、
縁には粗い鋸歯がある。基部から出る3脈が目立つ。
葉柄の上部に1対の腺点がある。

5~7月、枝先に直径10cmほどの散房花序を出して、
花穂の中心部に直径4mmほどの小さな黄白色の両性
花を多数つける。花序の縁を直径2cmの皿形の5弁の
白い装飾花がとり巻く。

果実は直径7~9mmの球形の核果で、9~10月に赤く
熟す。葉が落ちた後もよく残っているので、よく目
立つ。用途:庭木、器具材、楊枝、薬用。

分布:北海道、本州、四国、九州、アジア東北部。