peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

薄衣の笠松 / アカマツ(赤松)~気仙沼街道を行く

2009年10月06日 | 植物図鑑

一関市川崎町薄衣字柏木  2009年10月4日(日)

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2009年10月4日(日)、一関市博物館主催の「大人の調べ学習~気仙沼街道を行く(第4回)」という催事が行われました。一関市役所川崎支所(川崎町薄衣字諏訪前)に集合して、「気仙沼街道」と呼ばれた古道をバスと徒歩で訪ねるもので、参加者は15名。

川崎支所~薄衣新町~漆崎の古碑群&古井戸~鴨地の姥桜&古碑群~往還塚と進み、薄衣字柏木にある「笠松と古碑群」の見学です。

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岩手県指定天然記念物(1976年3月23日指定) 薄衣の笠松 2号木

指定時:根本幹囲2.91m、目通幹囲2.51m、樹高8.00m。

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笠松(かさまつ)

薄衣字柏木にある笠松は、赤松の一種で樹枝が典型的な笠(傘)型を呈しており、その樹形・樹勢ともに良好な上、大きさ等すべての面で本県随一のもので、昭和51年3月、岩手県指定天然記念物(植物)に指定された。指定地域内には3株の老松のほか、7株の幼松が自生していて、いずれも同種と目され、これ等を含め指定された。樹齢は約600年と推定されている。

薄衣では樹齢千数百年と伝え、伊達藩時代にも伊達領内の名木として書き上げられ、当時伊達政宗が当地を通った折、これを嘆賞して仙台・青葉城内に移すよう命じたが、移植が容易ではないので家老の才知で、「いかに天下の名木でも、道路下の松だから、此れを移植するのはいかがなものか」との進言により、移植をとりやめたことから、「見越しの松」とも呼ばれている。地元では笠松保存会をつくって、保存につとめている。[熊谷印刷出版部発行、岩手県文化財愛護協会編、小林文夫著、岩手県市町村地域史シリーズ45「川崎村の歴史」より]

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上の2つの画像は、岩手県指定天然記念物(1976年3月23日指定)の薄衣の笠松(1号木)、推定樹齢600年。指定時の根本幹囲5.64m、目通幹囲5.70m、樹高7.00m。

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古碑群があるのは薄衣字泉舘に属する「泉舘いこいの広場」の道路側の斜面で、ひとつは地面に埋まっていました。

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アカマツ(赤松) マツ科 マツ属 Pinus densiflora

山野に生える常緑高木。幹は直立するか、やや曲がり、高さ30~35mになるが、大きいものでは高さ50m、直径2.5mに達するものもある。樹皮は赤褐色または黄赤褐色で、幹の下部は暗赤色。若木の樹皮は浅く、老木になると亀甲状の割れ目が入る。冬芽は赤褐色の反り返った鱗片に包まれている。枝は若木では輪生し、円錐状の樹形になるが、老木の枝は水平に張り出して傘形の樹冠になる。葉は2個ずつ付き、長さ7~12㎝の針状で、クロマツ(黒松)に比べると柔らかく、基部は膜状の褐色の鞘に覆われている。葉の横断面は半円形。花期は4~5月。雄花は若枝の下部に多数付き、長さ約1㎝の円柱形で緑黄褐色を帯びる。雌花は紅紫色で若枝の先端に2~3個付く。雌雄同株。球果はクロマツより少し小さく、長さ3~5㎝の卵状円錐形で、翌年の10月頃に淡黄褐色に成熟する。種子は長さ約5㎜の倒卵形。翼は種子の長さの役3倍で披針形。クロマツやアカマツの松やにからはテレピン油やワニスをつくる。アカマツ林の楽しみはマツタケ(松茸)だが、年々荒廃が進んでいる。和名は、樹皮が赤褐色であることによる。クロマツの「オマツ(雄松)」に対して「メマツ(雌松)」ともいう。分布:北海道(西南部)、本州、四国、九州。


センニチコウ(千日紅)~気仙沼街道を行く

2009年10月06日 | 植物図鑑

一関市川崎町薄衣字加妻  2009年10月4日(日)

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2009年10月4日(日)、一関市博物館主催の「大人の調べ学習~気仙沼街道を行く(第4回)」という催事があり、妻と共に参加しました。一関市役所川崎支所(川崎町薄衣字諏訪前)に集合して、バスと徒歩で「気仙沼街道」と呼ばれた古道を訪ねました。(参加者15名)。

薄衣新町~漆崎の古碑群&古井戸~鴨地の姥桜&古碑群と進んで、薄衣字加妻にある往還塚石仏群の見学です。壊れたままになっているものがあり、管理は良くない状態でした。

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往還塚(おうかんづか) 薄衣字加妻。旧千厩街道の左手に、明和2年(1765)に建てられた一字一石の供養碑を中心に、19基の見事な石仏が並んでいる。石仏の台座には、子孫長久、家運興隆等の文字が刻まれている。旅僧が布施を受けながら建てたものと言われている。[熊谷印刷出版部発行・岩手県文化財愛護協会編・小林文夫著(岩手県市町村地域史シリーズ45「川崎村の歴史」より]

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センニチコウ(千日紅) ヒユ科 センニチコウ属 Gomphrena globosa

熱帯アメリカ、南アジア原産の一年草。熱帯地方で広く栽培され、日本には江戸時代初期に入ったといわれる。高さは普通15~50㎝ほどになる。葉は対生し、長さ5~10㎝の長楕円形。夏から秋にかけて(8~10月)、小さな花が球状に集まった花穂(花径1~2㎝)をつける。紅紫色やピンク、白などに色づいているのは花を包んでいる小苞で、花が終わっても色や形が変わらない。長い期間観賞できるので、「千日紅」の和名がある。「センニチソウ(千日草)」ともいう。庶民的な草花として親しまれており、ドライフラワーにも向く。


ミゾソバ(溝蕎麦)~気仙沼街道を行く

2009年10月06日 | 植物図鑑

一関市川崎町薄衣  2009年10月4日(日)

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2009年10月4日(日)、一関市博物館主催の「大人の調べ学習~気仙沼街道を行く(第4回)」が行われました。一関市役所川崎支所(川崎町薄衣字諏訪前)に集合して、「気仙沼街道」と呼ばれた古道をバスと徒歩で移動するというものです。

川崎支所~薄衣新町~漆崎の古墳群&古井戸と進み、鴨地の姥桜&古碑群の見学です。古碑群の近くに群生したミズソバ(溝蕎麦)が花を沢山咲かせていました。

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ミゾソバ(溝蕎麦) タデ科 タデ属 polygonum thunbergii

田んぼや水辺など、湿った所に群生する一年草。茎や葉には下向きの小さな刺があり、さわるとザラザラする。茎の下部は横に這い、上部は立ち上がって高さ30~80㎝になる。葉は互生し、長さ4~10㎝で、先は尖り、基部は左右に大きく張り出している。この葉の形を牛の顔に見立てて、ウシノヒタイ(牛の額)ともいう。和名は、花と葉の形がソバ(蕎麦)に似ていて溝に生えることによる。金平糖のような可愛らしい花で季節を感じさせる。花期は8~10月。白色~淡紅色の花が10数個集まってつく(4~7㎜)。花が終わると花びらが実を包みこむ。分布:北海道、本州、四国、九州。