peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

シモバシラ(霜柱)

2009年10月20日 | 植物図鑑

「道の駅・厳美渓」  2009年10月18日(日)

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2009年10月18日(日)、字沖野々の国道342号線沿いにある道の駅・厳美渓内で盆栽や山野草を売っている人がいました。その中にシモバシラ(霜柱)と思われる植物がありました。

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シモバシラ(霜柱) シソ科 シモバシラ属 Keiskea japonica

山地の木陰に生える多年草。茎は四角形で、高さ40~70㎝になる。葉は対生し、長さ8~20㎝、幅3~5㎝の広披針形で縁には鋸歯がある。9~10月、枝の上部の葉腋に、白い小さな唇形花が多数集まった花穂(総状の花序)をつける。花穂は長さ6~9㎝で、花は片側にだけ付き、花から突き出した雄しべと雌しべがよく目立つ。和名は、冬になると、枯れた茎の基部に霜柱のような氷の結晶ができることから、この名がある。

分布:本州(関東地方以西)、四国、九州。


イワシャジン(岩沙参)

2009年10月20日 | 植物図鑑

「道の駅・厳美渓」  2009年10月18日(日)

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2009年10月18日(日)、一関市博物館と道の駅・厳美渓は隣り合わせなので、博物館に行った際は、よく訪れます。この日は、公衆トイレの前で、盆栽や山野草の売店を開いている人がいました。その中に、紫色の花を沢山つけ、「紫花イワシャジン 1100円」と書かれた値札をつけた植物がありました。

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イワシャジン(岩沙参) キキョウ科 ツリガネニンジン属 Adenophora takedae

シャジン(沙参)はツリガネニンジン類のこと。中部地方から関東地方の山地の湿った岩石の間などに生える多年草。茎は細く長さ20~50㎝で垂れ下がる。葉は互生し披針形または広線形で縁には鈍い鋸歯がある。 9~10月、細い花柄の先に8~10個ほどの花が総状花序につく。花冠は鐘形で紫色。花柱は花冠から出ない。萼片は5枚、線形で縁には腺に終わる鋸歯がまばらにある。分布:本州(長野、山梨、神奈川、静岡、愛知県)。


サワフタギ(沢蓋木)

2009年10月20日 | 植物図鑑

「一関市博物館」  2009年10月18日(日)

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2009年10月18日(日)、一関市博物館(厳美町字沖野々)の裏側/西側にある公園の藤棚の近くに植えられているサワフタギ(沢蓋木)が瑠璃色の実をびっしりとつけていました。よく見ると、どの実にも虫が出たと思われる穴が開いていました。

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サワフタギ(沢蓋木) ハイノキ科 ハイノキ属 Symplocos chinensis var.leucocarpa f.pilosa

山野や谷沿いの林の淵などに生える落葉低木~小高木。高さは普通2~3m、大きいものは6mほどになる。よく枝分かれして、沢を塞ぐように茂る姿からこの名がついたという。ニシゴリともいう。また果実がルリ(瑠璃)色に熟し、葉がウシコロシ(カマツカ)に似ていることから、ルリミノウシコロシ(瑠璃実の牛殺し)の名もある。 樹皮は灰褐色で縦に割れ目が入る。葉は互生し、長さ3~10㎝、幅2~4㎝の長楕円形~倒卵形で、先は急に尖る。縁には細かい鋸歯がある。5~6月、本年枝の枝先から長さ3~6㎝の円錐花序を出して、白い小さな花を密につける。花冠は直径7~8㎜で5深裂し、多数の長い雄しべが目立つ。雌しべは1本。果実はややゆがんだ卵球形で長さ6~7㎜。秋が深まると鮮やかな藍色(瑠璃色)に熟す。実は野鳥の好物とか。用途:器具材、細工物、木灰は媒染剤。 果実が白く熟すものをシロミノサワフタギ(白実沢蓋木)という。 分布:北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国。

西日本の山地に多いタンナサワフタギ(耽羅沢蓋木)S.coreanaは、サワフタギに似ているが、葉の幅が広く、鋸歯が大きくて鋭く尖っている。果実は藍黒色に熟す。

タンナサワフタギについては、下記のWebサイトに画像などがあります。

http://www.geocities.jp/ir5o_kjmt/kigi/tannasaw.htm