「一関市博物館」 2009年10月18日(日)
2009年10月18日(日)、一関市博物館(厳美町字沖野々)の裏側/西側にある公園の藤棚の近くに植えられているサワフタギ(沢蓋木)が瑠璃色の実をびっしりとつけていました。よく見ると、どの実にも虫が出たと思われる穴が開いていました。
サワフタギ(沢蓋木) ハイノキ科 ハイノキ属 Symplocos chinensis var.leucocarpa f.pilosa
山野や谷沿いの林の淵などに生える落葉低木~小高木。高さは普通2~3m、大きいものは6mほどになる。よく枝分かれして、沢を塞ぐように茂る姿からこの名がついたという。ニシゴリともいう。また果実がルリ(瑠璃)色に熟し、葉がウシコロシ(カマツカ)に似ていることから、ルリミノウシコロシ(瑠璃実の牛殺し)の名もある。 樹皮は灰褐色で縦に割れ目が入る。葉は互生し、長さ3~10㎝、幅2~4㎝の長楕円形~倒卵形で、先は急に尖る。縁には細かい鋸歯がある。5~6月、本年枝の枝先から長さ3~6㎝の円錐花序を出して、白い小さな花を密につける。花冠は直径7~8㎜で5深裂し、多数の長い雄しべが目立つ。雌しべは1本。果実はややゆがんだ卵球形で長さ6~7㎜。秋が深まると鮮やかな藍色(瑠璃色)に熟す。実は野鳥の好物とか。用途:器具材、細工物、木灰は媒染剤。 果実が白く熟すものをシロミノサワフタギ(白実沢蓋木)という。 分布:北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国。
西日本の山地に多いタンナサワフタギ(耽羅沢蓋木)S.coreanaは、サワフタギに似ているが、葉の幅が広く、鋸歯が大きくて鋭く尖っている。果実は藍黒色に熟す。
タンナサワフタギについては、下記のWebサイトに画像などがあります。
http://www.geocities.jp/ir5o_kjmt/kigi/tannasaw.htm