peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

イチジク(無花果)

2009年10月15日 | 植物図鑑

一関市東山町「柴宿団地」  2009年9月30日(水)

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2009年9月30日(水)、一関市東山町長坂字柴宿にある「柴宿団地」と呼ばれている住宅団地の民家の庭に植えられているイチジク(無花果)の木が果実をつけていました。早くも果嚢が裂けているものもありました。

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2009年10月12日(火)、一関市東山町長坂字柴宿にある産直施設「季節館」で売られていたイチジク(無花果)。12個で130円でした。砂糖をたっぷりかけて煮て食べました。2~3個ずつ何回にも分けて食べたのですが、おいしかったですよ。

産直センター「ひがしやま季節館」のホームページ:http://www18.ocn.ne.jp/~kisetu/

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イチジク(無花果) クワ科 イチジク属 Ficus carica

西南アジア原産の落葉小高木。最も古くから栽培されていた果樹のひとつで、日本には江戸時代初期/寛永年間(1624~11年)に渡来したとされており、各地で栽培されている。よく分枝して高さは4mほどになる。葉は互生し、大形の卵円形で掌状に3~5浅・中裂し、基部は心(ハート)形。質は厚く、両面とも毛がある。茎、葉などを切ると白い乳液が出る。 6~9月、葉腋に倒卵形で緑色の花嚢(かのう)が1個ずつ付く。中に小さな花が多数入っている。雌雄別株。秋になると、雌花嚢は夏から秋にかけて長さ約5㎝の果嚢となり、下部に付いたものから暗紫色に熟し、生で食べられる。実は生食のほかジャムなどに利用される。「イチジク」を「無花果」と書くのは、花が花嚢と呼ばれる緑色の壺状の袋に入っていて、外からは花が咲かないまま果実ができるように見えることによる。


タチバナモドキ(橘擬)

2009年10月15日 | 植物図鑑

一関市東山町「柴宿団地」  2009年10月12日(月)

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2009年10月12日(月)、一関市東山町長坂字柴宿にある「柴宿団地」と呼ばれている住宅団地の民家の前に植えられているタチバナモドキ(橘擬)と思われる木が、黄橙色の実を沢山つけていました。

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タチバナモドキ(橘擬) バラ科 トキワサンザシ(ピラカンサ)属 Pyracantha angustifolia

中国西南部原産の常緑低木で、日本には明治時代に渡来したという。果実の色や形がミカン科のタチバナ(橘)ににているのでこの名がある。ホソバトキワサンザシ(細葉常盤山査子)ともいう。花も実も美しいので、庭や生垣などによく植えられている。高さは2~4m。枝の先端は刺状になる。葉は互生または短枝に束生し、長さ5~6㎝の狭長楕円形または狭倒卵形で革質。縁は全縁または腺状の鋸歯がある。葉の裏、萼、小花柄には灰白色の軟毛がある。 5~6月、葉の腋の散房花序に直径5~8㎜の白い花を5~10個開く。花弁と萼片は5枚。果実は直径5~8㎜の平たい球形で9~11月に黄橙色に熟し、先端に萼片が残る。用途:庭木、鉢植え、盆栽、花材。

よく似た「トキワサンザシ(常盤山査子/山樝子)」は葉が倒披針形から卵形で、果実は赤く熟す。「ヒマラヤトキワサンザシ」は葉が長楕円形または披針形で果実は赤い。これらを含めて「ピラカンサ」と呼ぶことが多い。


ホトトギス(杜鵑草)

2009年10月15日 | 植物図鑑

一関市東山町「幽玄洞」  2009年10月12日(月)

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2009年10月12日(月)、一関市東山町長坂字東本町にある「幽玄洞」の傍を通りました。幽玄洞の入口にもなっている「幽玄洞展示館」の前に植えられたホトトギス(杜鵑草)が沢山花を咲かせていました。

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幽玄洞について:

幽玄洞は、約3億5000年前の石炭紀地層に形成された横穴石灰鍾乳洞。昭和55年に発見され、地元民が設立した有限会社「幽玄洞観光」により、翌56年4月にオープンした。平泉から車で約20分、東山町ではげいび渓に次ぐ観光地。平成4年に始まった第3次新洞開発で、洞内は約150m延びて総延長約500mになり、隣接地に食堂のある管理棟、展示館などが建てられた。(詳しいことは下記のホームページのアクセスしてみてください。)

http://www6.ocn.ne.jp/~yuugen/

[幽玄洞(自然洞窟博物館)]

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ホトトギス(杜鵑草) ユリ科 ホトトギス(トリキルティス)属 Tricyrtis hirta

山地の谷川の縁の崖などやや湿った所の半日蔭に生える多年草。高さは40~100㎝になる。茎は直立から懸崖状となり、茶色の毛が斜め上を向いて生える。崖などでは垂れ下がって生える。茎や葉には毛が多く、葉は互生し、長さ10~20㎝の長楕円状披針形で、基部は茎を抱く。葉の表面に黒い油のしみに似た丸い斑紋がある。 8~10月、葉のつけ根に直径約3㎝の花を2~3個上向きに咲かせる。花柄と外側に白毛があり、花被内面は紅白色地に紅紫色の斑点があり、下部に黄斑がある。花全体に蕎麦カスのような紫色の斑点が散らばっているのを、ホトトギス(杜鵑)という鳥の胸の模様にたとえてこの名があるという。 分布:北海道(西南部)、本州、四国、九州。

ホトトギス(トリキルティス)属 Tricyrtis:東アジアに16種ほどが分布する。地下に短い根茎を有する多年草。茎は直立し、葉は互生し、花は頂部または葉腋につく。花被は釣鐘形、花被片は離生する。花形に2つの型があり、杯状で上向きに咲き、花柱の枝が傘のように広がるホトトギス型と、釣鐘形で下向きに咲き花柱の枝の短いジョウロウホトトギス型がある。ヤマホトトギスT.macropoda、ヤマジノホトトギスT.affinis、タマガワホトトギスT.latifolia、キバナノホトトギスT.flava、ジョウロウホトトギスT.macrantha、キイジョウロウホトトギスT.macranthopsisなどがよく知られている。