peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

サンシュユ(山茱萸)

2009年10月19日 | 植物図鑑

「一関市博物館」  2009年10月18日(日)

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2009年10月18日(日)、一関市博物館(厳美町字沖野々)の南側と西側に「サンシュユ(山茱萸)」の木がそれぞれ3~4本植えられています。この日、国道342号線沿いに植えられている木を見に行きました。紅葉した葉が未だ沢山ついていましたが、実も真っ赤に色づいていました。霜が降りる頃には葉がすっかり落ちて、真っ赤な実がよく目立つようになります。

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遠くからだと真っ赤な実がついているのがわかりません。

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サンシュユ(山茱萸) ミズキ科 ミズキ属 Cornus officinalis

中国、朝鮮半島に原産する落葉小高木で、高さは5~15mになる。日本には享保年間(1720年頃)に薬用植物として入ってきたが、現在は花木として植えられていることが多い。樹皮は灰褐色で鱗片状にはがれる。葉は長さ3~10㎝の卵状楕円形で、先は鋭く尖る。裏面は有毛で、主脈の基部に褐色の毛のかたまりがある。3月頃、葉に先立って枝一面に散形花序をつけ、黄色の小さな花を20~30個線香花火のように開く。直径は2~3㎝。花序の基部に褐色の総苞片が4個ある。花弁と雄しべは4個。花芽は球形で先が尖る。早春に黄色の花を咲かせるのでハルコガネバナ(春黄金花)ともいう。果実は長さ1.5㎝ほどの楕円形で秋に赤く熟す。乾燥した果肉を干したものが漢方の「山茱萸」で、和名はその音読み。薬用酒などにもされる。真っ赤に熟した果実に因みアキサンゴ(秋珊瑚)とも呼ばれる。

用途:</sdtrong>庭木、花材。[栽培]強健なので栽培は容易であるが、花や果実をよく付けさせるためには日当たりを良くし、多肥や強剪定を避ける。


ヤエザキリンドウ(八重咲竜胆)

2009年10月19日 | 植物図鑑

「道の駅・厳美渓」  2009年10月18日(日)

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2009年10月18日(日)、字沖野々(国道342号線沿い)にある道の駅・厳美渓は、連休の日曜日と行楽日和ということもあって、賑わっていました。地元の農家の人たちが出品している産直売り場の入口に「ヤエザキリンドウ(八重咲竜胆)」と書かれた名札がついた鉢植えが展示販売されていました。

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リンドウ(竜胆) リンドウ科 リンドウ(ゲンチアナ)属 Gentiana scabra var.buergeri

日本の秋を代表する花のひとつ。根茎と根を乾燥したものを漢方では竜胆(りゅうたん)と呼び、苦味健胃薬として利用される。山野に生える多年草で、高さは20~80㎝になる。葉は対生し、長さ3~8㎝の卵状披針形で、先は長く尖り、縁には細かい突起があってややざらつく。根茎は太くない。9~11月、茎の先や上部の葉の腋に青紫色の鐘形の花をつける。花は長さ4~5㎝で、先は5つに切れ込み、日が当たると開き、日が陰ると閉じてしまう。花の内側には茶褐色の斑点がある。湿地に生える葉がごく細い線形になったものをホソバリンドウ(細葉竜胆)f.stenophyllaという。分布:本州、四国、九州。

 「リンドウ」という名前は、本来、秋咲き種の「ゲンチアナ・スカブラ変種ブエルゲリ」という原種の和名である。しかし、このゲンチアナ属の仲間全体を「リンドウ」と総称することが多いため、混乱を避けるため、本来のリンドウを、「ササリンドウ(またはササバリンドウ)」と呼び替えるようになったらしい。  

かつては水田周辺の草地やため池の堤防などにリンドウやアキノキリンソウなどの草花が沢山自生していたが、それは農業との関係で定期的に草刈りがなされ、草丈が低い状態に保たれていたためだった。近年、そのような手入れの入る場所が少なくなったため、リンドウをはじめこれらの植物は見る機会が少なくなってしまい、リンドウを探すことも難しくなってしまっている。園芸植物として、また野草としてよく栽培されるが、園芸店でよく売られているのは別種のエゾリンドウの栽培品種のことが多い。(以上、フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」などより)