peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市大東町猿沢の箒榧(ほうきかや)

2010年03月16日 | 植物図鑑

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 県指定文化財 天然記念物「猿沢の箒カヤ」 カヤ(イチイ科の常緑高木で雌雄異株)

 岩手県内のカヤとしては、直径その他において最大木である。樹齢は700年前後と推定される。根元は1本であるが、地上2.5m付近から太い枝が10本に分かれており、その枝張りが箒(ほうき)状であるため「箒カヤ」と呼ばれるようになった。根元周6.20m、目通り周7.80m、樹高23m、枝張東西21m、根元径1.94m、目通り径2.48m(昭和51年3月、県指定)

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 道路地図の一関市東山町長坂字柴宿/館合/赤柴と大東町猿沢の国道343号線を結んでいる県道105号線沿いの「伊沢田」という所に名勝・天然記念物などの印があり「ホウキカヤ」と記されている。いつか行って見たいと思っていたところ、この日実現した。

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 近くの農家の人たちに教えてもらいながら、その場所に行ってみた。遠くからでは良くわからないが、家の前に白いビニールハウスがある家だというから、この農家の近くと思われる。

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この農家の玄関先で声をかけてから、この「ホウキカヤ(箒榧)」を見せていただいた。遠くからだと山の斜面に生えているために、その大きさが良くわからないが、確かに大きな榧(カヤ)の木である。

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 カヤ(榧) イチイ科 カヤ属 Torreya nucifera

山地に生え、大きいものは高さ35m、直径2.5mになる常緑高木。樹皮は青灰色で、老木になると縦に薄く剥がれる。葉は長さ2~3㎝の線形で堅く、先は鋭く尖る。4~5月に開花する。雌雄異株。雄花は黄色の楕円形。雌花は緑色。果実は長さ2~4㎝の楕円形で肉質の仮種皮が楕円形の種子を包み、翌年の10月に紫褐色に熟して裂ける。用途:庭木、境内木、建築・彫刻材、碁盤・将棋盤。分布:本州(宮城県以西)、四国、九州、朝鮮(済州島)。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]

http://www.hub24.jp/takamikk/sya/index.asp?ID=585 [巨樹:猿沢の箒カヤ]

http://www.bunka.pref.iwate.jp/ciss/bunkazai/detail/id/316 [いわての文化情報大事典:猿沢の箒カヤ]